2007年 Citroen C4 WRC(セバスチャン・ローブ)

出典:http://www.forum-auto.com/sport-auto/WRC-IRC-ERC/sujet376335-3045.htm

出典:http://www.forum-auto.com/

 

1年の活動休止期間を経て、シトロエンのワークス活動が再開された2007年。

それまでのクサラWRCから新型C4 WRCへとマシンチェンジを実施。

クサラで得たノウハウをじっくり熟成させながら開発したC4は、投入当初から抜群の速さと信頼性を発揮しました。

シーズン序盤はローブ選手の独壇場となり、第6戦終了時で優勝4回と2位表彰台が1回という激速ぶりです。

しかしシーズン中盤になると前年もローブ選手を脅かしたフォードのマーカス・グロンホルム選手が3戦連続優勝を飾る等、お互いに一歩も譲らない展開に。

第11戦ニュージーランドでは最終スーパーSSまで勝負がもつれ込み、0.3秒差でグロンホルム選手が競り勝ったというエピソードもあります。

その後、日本とアイルランドでグロンホルム選手が連続リタイアを喫したことで、ローブ選手がトミ・マキネン選手以来2人目となる4連覇を達成しました!

 

2008年 Citroen C4 WRC(セバスチャン・ローブ)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

 

タイヤがピレリワンメイクとなった2008年。

この年、ローブ選手のライバルとなったのは前年ランキング3位のミッコ・ヒルボネン選手です。

リタイアする事無く全ラウンドでポイントを獲得し、虎視眈々とローブ選手の隙を窺います。

しかしそんなヒルボネン選手をよそに、ローブ選手は2008年も偉業を達成してしまいました。

なんと自身のシーズン最多勝記録を更新する11勝を挙げたのです!

特に中盤以降は10戦連続表彰台(うち優勝8回)という内容で、向かうところ敵なし。

最終戦を待たずして、第14戦ラリージャパンでWRC史上初の5連覇を確実なものとしました!

ちなみに、この年は日本からの2つ目のワークスチームとしてスズキSX4が本格参戦を果たしています。

 

2009年 Citroen C4 WRC(セバスチャン・ローブ)

出典:http://www.wrc.com/en/wrc/about-wrc/more-/history/2000-2009/page/811-837-672--.html

出典:http://www.wrc.com/

 

2008年から採用された新エンジンに更なる磨きをかけて臨んだ2009年のC4 WRC。

この年もライバルとなったのはフォード フォーカスを駆るミッコ・ヒルボネン選手でした。

ローブ選手が開幕戦から5連勝を飾れば、ヒルボネン選手も第7戦アクロポリスから4連勝で応戦。

むかえた最終戦時点ではヒルボネン選手が1ポイント差でリードしていましたが、ここでもローブ選手は慌てませんでした。

C4との抜群のコンビネーションは他を寄せ付けず、最終戦で優勝を飾ります。

ヒルボネン選手も2位につける大健闘を見せましたが、わずか1ポイント差で逆転を許してしまい、ローブ選手の6連覇を食い止めることは叶いませんでした。

 

2010年 Citroen C4 WRC(セバスチャン・ローブ)

出典:http://www.wrc.com/en/wrc/about-wrc/more-/history/2010-2013/page/813-841-672--.html

出典:http://www.wrc.com/

 

C4 WRCのワークス最終年となった2010年。

13戦中8回の優勝を含む全てのラウンドで入賞を果たしたローブ選手は、ランキング2位以下を大きく突き放して7連覇を達成しています。

もう誰も皇帝ローブ選手を止めることは出来ないのでしょうか?

その答えが出ないまま、翌年からの新規則採用に向けて14シーズンにわたって繁栄したWRカー時代は終焉をむかえたのでした。

ちなみに同年は新進気鋭のセバスチャン・オジェ選手が後半のグラベルイベントに限ってワークスチームに昇格し、数少ないチャンスの中でもラリージャパンでしっかり優勝を飾っています。

 

まとめ

みなさん、いかがでしたでしょうか?

グループAからの派生レギュレーションとして繁栄を極めたWRカー時代に、皇帝として君臨したセバスチャン・ローブ選手。

シトロエンと共に彼が成し遂げた偉業はモータースポーツ史に刻まれた素晴らしい功績であり、おそらく今後もこの記録を破るドライバーは現れないのではないでしょうか。

2017年から新たなステージに突入するWRCですが、その前に往年のマシンやドライバーたちを復習してみるのもいいかもしれませんね!

 

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