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このままMOTUL GT-Rが逃げ切るか?それとも…?どうなる終盤戦のGT500クラス王座争い

スーパーGTの2016シーズンも5大会が終了。いよいよチャンピオン争いも大詰めに近づき始めている。前半戦の大活躍で#1 MOTUL AUTECH GT-Rが56ポイントを稼ぎトップを死守しているが、先日の第6戦鈴鹿では4番手を走行中、最終ラップでまさかのマシンストップ。代わりにレクサス勢が躍進するレースとなった。残るはタイ・ブリーラムとツインリンクもてぎの連戦を含む計3レースのみ。果たして、どんな終盤戦になっていくのか?

Photo by Tomohiro Yoshita

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第6戦鈴鹿終了時点:GT500ランキング

 

スーパーGT

改めて解説「第6戦終了なのに残り3レース?」

©MOBILITYLAND

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先日、鈴鹿サーキットで開催されたのはシリーズ第6戦。全8戦で行われることを考えると残り2戦ように見えるが、今年は変則的なスケジュールとなっている。

本来は5月下旬に九州のオートポリスで第3戦が開催される予定だったが、4月に起きた平成28年熊本地震の影響で中止に。そのため第3戦は未消化分となっている。

それでも、各大会はシーズン初めに決められたラウンド名で行われるため、鈴鹿を始め夏の3連戦は大会消化数よち一つ多い数字が使われていた。

なお、第3戦の代替えは最終戦もてぎで連戦開催されることになり、11月12日(土)に第3戦、翌13日(日)に最終戦が行われる。

ウェイトハンデについては、次回の第7戦タイまで1ポイントあたり2kg計算で積まれ、もてぎの1レース目は1ポイント=1kg、2レース目は全車ノーウェイトで争われる。

 

無敵状態のMOTUL GT-R。一番の難所はタイ・ブリーラム戦か?

Photo by Tomohiro Yoshita

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今回もマックスウェイトである100kgを積みながら、決勝ではアグレッシブな走りをみせた1号車MOTUL GT-R。

「100kgウェイトだから今回は苦戦する」というスーパーGTでの固定概念を打ち破る活躍を見せており、それが前回の富士に続き今回の鈴鹿でも、こういった走りを見せさせられると「今年のチャンピオンは間違いなく彼らだな」と思わざるをえない。

しかし、前述の通り残り3レースあることを考えると、1チームあたりがフルマークで獲得できるポイントは63ポイント(3連勝+3連続ポール)。そうでないにしても、まだまだ大量得点を狙えるチャンスがライバルにあるため、まだ“3連覇”の文字を大きく掲げるのも早い状態だ。

特に難所となると思われるのが次回のタイ・ブリーラムでのレース。

どんな重いウェイトでもお構いなしというレース運びを見せるが、やはり不利であることは間違いない。

また万が一、ここでリタイアなどしてノーポイントとなれば、大きく流れを変えるきっかけともなりかねない。過去にも、6大会目の結果でシリーズ争いの行方が大きく左右されたシーズンも実際にある。

逆にタイで表彰台圏内でフィニッシュできれば、無条件でランキング首位はキープ可能。そうなれば、流れは一気に1号車に引き寄せられることになり、最終ラウンドのもてぎがかなり有利になる。

残り3レースとも重要な戦いであることは間違いないが、まずは次のタイが大きなターニングポイントとなるだろう。

 

気がつけば、レクサス勢も1号車の背後に?

©MOBILITYLAND

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2016年は日産GT-R勢が開幕4連勝と圧倒的な強さを見せていたが、毎年タイトル争いに絡んでいるレクサスRC F勢も少しずつランキングトップとの差を縮めている。

鈴鹿1000kmを終えて、ランキング2位~6位がレクサス勢。コツコツとポイントを拾い上げてきたことで、実はここまでの結果になっているのだ。

とは言っても第7戦タイは50kg以上のハンデを積んでおり、有利に戦える状況ではないかもしれないが、1号車の前でチェッカーを受ければ、間違いなくチャンスは見えてくる。

また最終ラウンドのもてぎではレクサス勢の勝率が高く。昨年も#37 Keeper TOM’S RC Fが優勝を飾っている。

彼らにとっても、このタイラウンドでどんな戦いができるかによって、チャンピオン争いの行方が大きく変わってきそうだ。

 

タイラウンドがチャンピオン争い生き残りへの最後のチャンス

photo by Tomohiro Yoshita

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繰り返しの話になってしまうが、ここまで思うようにポイントを稼げていないチームにとっても、タイラウンドが最後のチャンスとなる。

特に前半戦から速さを見せていたのに、なかなか結果を出すことができていない#12 カルソニックIMPUL GT-Rと#46 S Road MOLA GT-R。トップから28ポイントの差をつけられてしまっているが、逆に次回は比較的軽めのウェイトで臨めるため上位進出のチャンスは十分にある。

もてぎ以降は各車ともウェイトが軽くなってしまうことを考えると、次回で大量得点をとっておかないと厳しくなってしまいそう。

それでも、今年はそれを実現できるだけのパフォーマンスを証明している2台だけに、いいレースが見られそうだ。

Photo by Tomohiro Yoshita

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そして、今年はまだ勝利がないホンダ勢。鈴鹿1000kmでは#15 ドラゴ モデューロNSX CONCEPT-GTがポールポジションを獲得したが決勝では冷却系トラブルでリタイア。同じく勢いをみせていた#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTもタイヤのピックアップ症状に悩まされ7位フィニッシュに終わった。

確かにマシンの戦闘力は上がったが、なかなか歯車が噛み合わないホンダ勢。しかし、次回のタイは好走をみせた第5戦富士と同じく高温の中でのレースで、コースレイアウトも彼らにとって不向きというわけでもない。

50kg以下の軽いウェイトで臨めるチームが多い分、活躍に期待したい。

まとめ

Photo by Tomohiro Yoshita

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記事内でも何度となくお伝えした通り、6大会目となる次回は、シリーズの流れを決定づけるターニングポイントになる確率は非常に高い。

しかも、舞台はタイのブリーラム。日本から離れた遠征ラウンドなため、不測の事態も必ず起きるだろう。そういったハプニングに打ち勝ち、結果を残したチームが2016シリーズチャンピオン候補として改めて名乗り出ることになりそうだ。

Writer Introduction
Tomohiro Yoshita

フリーのモータースポーツジャーナリスト。サーキット取材は2011年からスタートし、最近ではSUPER GTスーパーフォーミュラを全戦取材。この他にもF1をはじめとする海外レースや、2輪レースもカバー。レースに関する記事だけでなく、サーキットに来場するファンに役立つ情報発信も展開しています。http://www.kansenzyuku.com

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