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モータースポーツの基礎知識!「ジムカーナ/ダートトライアル用語編」(2)

ギャラリーとドライバーや競技車両の距離が近いジムカーナやダートトライアル。だからこそ、専門用語の意味が分かっていれば、観戦もより面白くなるはず!これからドライバーデビューする人にもオススメな、オフィシャルの上げる旗の意味や主な走行テクニック、ペナルティの種類をご説明したいと思います。

出典:https://www.youtube.com/

 

分かれば納得!旗の種類とペナルティ

出典:https://www.youtube.com/

レースを見ているから旗の種類はわかるよ…と思う人もいるかもしれませんが、同じ色の旗でもジムカーナやダートトライアル(ダートラ)のそれは全く意味が異なります。

旗が出た瞬間に勝負が決する競技もあるので、実はギャラリーにとっても重要な旗とペナルティの種類、知っていますか?

 

日章旗(スタート旗)

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名前が表す通りの日の丸の旗で、シグナルツリーを使わずスタートの合図を送る時はスターターが大抵これを大きく振り下ろします。

なお、日章旗を他の旗で代用することもあります。

 

緑旗(ノンペナルティ)

提供:713R’s GARAGE

各ポスト(オフィシャルの待機位置)についたオフィシャルが緑旗を上げていると「異常無し」の合図です。

ペナルティもリタイヤ要因も何ごとも無く競技続行されるという事を表しています。

 

黄旗(パイロンタッチか脱輪)

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パイロンタッチや脱輪など、何らかのペナルティが課せられた時に振られます。

基本的にパイロンタッチは1本5秒、脱輪はタイヤ1本5秒加算となります。

ちなみに、1度に4輪(全輪)脱輪するとミスコース扱いなので、黄旗ではなく黒旗が上がります。

 

黒旗(ミスコース)

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正規のコース図を走らなければいけないのはジムカーナやダートラの基本で、間違えるとミスコース!その走行でのタイムは残りません。

すぐにミスコースに気づいて戻れば免れますが、気づかなければオフィシャルがこの黒旗を掲げます。

黒旗が上がってしまうと走りきってもゴールと認められません。

なお、パイロンタッチの際に、単に触るだけではなく正常な走行ラインを走らず真正面からパイロンを引き潰した場合などは、正確にコースを走らなかったとみなされてミスコース扱いになる場合もあるので要注意です。

 

赤旗(走行中止)

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赤旗は、何らかの事情で走行をすぐに止めないといけない場合に上がります。

必ずしもリタイヤというわけではなく、たとえば前走者が何らかの理由でコース上で停止してしまい、衝突の危険があるため後続車を止めた場合などは再出走が認められます。

火災発生やオイルを撒き散らしたなど、緊急事態で振られることもあるので、赤旗の原因には要注意です。

 

チェッカーフラッグ(完走旗)

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チェッカーフラッグはゴールした時に振られる旗です。

チェッカーフラッグがあるのに振られない場合は、オフィシャルが忘れている場合を除けばドライバーが黒旗や赤旗を振られているのに気づかず、ゴールと認められていないということです。

モータースポーツは完走扱いにならなければ、どれだけ速くとも結果は残らないので、チェッカーを受ける事は重要なのです。

 

これぞ醍醐味スペシャルテクニック!サイドターン

出典:http://mos.dunlop.co.jp/

路面のミュー(摩擦)が高く、高速と旋回半径の小ささを両立させるためにはテールスライドやドリフトも必要ですが、その究極系がサイドターンです。

そのサイドターンにも二種類あり、車種によっても向き不向きがあります。

 

ドアターン

車体側面のドア付近にパイロンが位置した時に、そこを軸にして車体全体を瞬時に旋回させる、まさにスピンターン!

車体中心部に重量物が集中しているMR2などミッドシップ車が得意としますが、パイロンに対する進入ラインがインベタで、そこからパワーやリアブレーキより慣性を活かせればFFやFR車でも可能です。

最短距離、かつ最低限のアクションでターンをクリアできるため効率的ですが、失敗したらとんでもないどアンダーとなってコースジムカーナではバックギアを強いられ、リスクも高くなってしまします。

 

ノーズターン

サイドターンとして誰もがまず思い浮かべ、実際目にする機会も多いのがノーズターン。

車体前端、つまりフロントバンパーのイン側を軸にして、パイロンを中心にリアを振り回すようにしてターンします。

パイロンを超タイトコーナーのクリッピングポイント(コーナーでもっともインベタにつき、そこから加速するポイント)と仮定し、アウト・イン・アウトやスローイン・ファーストアウトなど、走りの基本をさらに極端にした究極系と言えるのではないでしょうか。

サイドブレーキの効き、あるいはターンが始まって以降はパワフルな後輪駆動車ならパワースライドで旋回継続も可能なので、比較的難易度は低いと言えます。

アクセルを速く開けられる車種やコースレイアウトによってはノーズターンの方が速いのですが、FF車ではアクセルを早く開けすぎるとドライブシャフトのアウタージョイントを破損して走行不能になることも多いです。

ただし、旋回半径を小さくしすぎ、あるいは進入がアウト側すぎるとフロントバンパーイン側ではなくフロントバンパー真正面を軸にターンすることになるので、「お見合い」つまり一旦パイロンから離れるためにバックギアを使う失敗ターンになるので要注意です。

 

イベント中のその他の出来事

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車検/再車検

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走行前に行う「車検」は、その競技車両とドライバーが出走可能かを確認する為に、主に安全面に対して行われます。

ヘルメットやグローブ、服装などドライバーの装備や、タイヤの残り溝にシートのガタ、シートベルトなど車両の装備の安全の確認です。

ここで不備が見つかると再車検となり、合格しなければ出走できません。

その車が車両規則に違反していないかどうかのチェックや、排ガス検査が行われることもありますが、厳密に行うのは走行終了後に入賞した車両に対して行う再車検となります。

再車検で失格になり、別な車両が繰り上がって再車検に入ることもあるので、原則として再車検が終わって正式結果が出るまで、そのクラス全車両の現状維持が求められ、タイヤ交換はできません。

なお、通常の車検や再車検は、イベントによっては省略される場合もあります。

 

慣熟歩行

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ジムカーナやダートラではかなり重要と言える慣熟歩行。

自分の足で歩いてコースを覚えなければミスコースになりますし、その日の路面状況を把握していないと、不意にタイヤのグリップを失い、アンダーステアやスピン、そこまでいかなくともタイムロスの元となってしまうのです。

そのため、ドライバーはただ漠然とあるいてコースを頭に入れるだけではなく、自分が走るラインの路面に亀裂や段差などが無いか、あればライン補正など、慣熟歩行中に各自の走り方を組み立てていくのです。

 

 

まとめ

次回は「競技車両の種類」についてご説明します。

なぜ同じような車でも別なクラスなのか、車として何が違うのかなど、次回でその疑問が解けるはずです!

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Writer Introduction
兵藤 忠彦

ダイハツ党で、かつてはジムカーナドライバーとしてダイハツチャレンジカップを中心に、全日本ジムカーナにもスポット参戦で出場。 現在はサザンサーキット(宮城県柴田郡村田町)を拠点に、主にオーガナイザー(主催者)側の立場からモータースポーツに関わっています。http://dctm.info/

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