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2017年のF1はフェラーリが最速?バルセロナテストで見えた勢力図は?

2017年の開幕に向け、いよいよ動き始めたF1世界選手権。今年はレギュレーションが大幅に変わり、前年と比べてラップタイムが約5秒は上がると言われている。早速スペインではプレシーズン合同テストがスタートしたが、果たして新マシンの速さはどれほどのものなのか?そして、有力チームはどこなのか?純粋なタイムリザルトだけでは見てこないデータも踏まえつつ、今年の展望を占っていく。

©︎Pirelli

2017バルセロナテスト(1回目)総合結果

©︎Pirelli

2月27日から3月2日までバルセロナのカタロニアサーキットで行われた1回目の合同テスト。きになる総合結果はこのようになった。

1位バルテリ・ボッタス(メルセデス)ウルトラソフト:1分19秒705/3日目

2位セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)ソフト:1分19秒952/3日目

3位キミ・ライコネン(フェラーリ)ソフト:1分20秒960/2日目

4位ルイス・ハミルトン(メルセデス)スーパーソフト:1分20秒983/2日目

5位ダニエル・リカルド(レッドブル)ソフト:1分21秒153/3日目

6位ジュリオン・パーマー(ルノー)ソフト:1分21秒396/3日目

7位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)ソフト:1分21秒769/4日目

8位ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)ソフト:1分21秒791/3日目

9位マーカス・エリクソン(ザウバー)スーパーソフト:1分21秒824/3日目

10位フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)ソフト:1分22秒076/1日目

11位ロマン・グロージャン(ハース)スーパーソフト:1分22秒118/3日目

12位ケビン・マグヌッセン(ハース)スーパーソフト:1分22秒204/2日目

13位ランス・ストロール(ウィリアムズ)ソフト:1分22秒351/3日目

14位アントニオ・ジョヴィナッツィ(ザウバー)ウルトラソフト:1分22秒401/4日目

15位エステバン・オコン(フォース・インディア)スーパーソフト:1分22秒401/2日目

16位セルジオ・ペレス(フォース・インディア)スーパーソフト:1分22秒534/4日目

17位ストフェル・バンドーン(マクラーレン)ウルトラソフト:1分22秒576/4日目

18位フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)ウルトラソフト:1分22秒598/3日目

19位ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)ソフト:1分22秒956/2日目

20位カルロス・サインツJr(トロ・ロッソ)ミディアム:1分23秒540/3日目

21位アルフォンソ・セリス(フォース・インディア)ウルトラソフト:1分23秒568/3日目

 

©︎Mercedes AMG

トップタイムは急きょメルセデスへ移籍となったバルテリ・ボッタス。早くも従来のコースレコードを上回る1分19秒705を記録した。

また、チームメイトのルイス・ハミルトンと合わせて4日間で558周を走破。他チームと比べても圧倒的に多い周回数で、すでに決勝レースを見据えたシミュレーションも行なったとのこと。今年は例年より4日間少ないテスト日程となっているが、早くも準備万端という状況だった。

 

意外とフェラーリも速い?

©︎Pirelli

速さという点でも、やはりメルセデスが最速かと思われたが、一つ興味深いデータがある。先述の総合結果をみると、トップタイムのボッタスは、一番タイムが出やすいウルトラソフトタイヤを装着。僚友のハミルトンもスーパーソフトと比較的タイムが出やすい状況にあった。

©︎Pirelli

これに対し、フェラーリ勢は2人ともソフトタイヤを使用。ウルトラソフトと比べて通常なら1秒以上はラップタイム差が出るのだが、総合2番手のセバスチャン・ベッテルは、わずか0.2秒差だった。

©︎Pirelli

もちろんテストなので燃料の搭載量や走行した時のコンディションも異なる可能性があるため、あくまで憶測にはなってしまうが、一概に「メルセデスが今年も絶対有利」という状況よりも、フェラーリを含めた2強争いになる可能性もありそうだ。

昨年は、シーズンオフのテストでは速さを見せていたフェラーリだが、開幕戦以降に失速してしまいコンストラクターズランキング3位に転落してしまったが、今年はレギュレーション変更をうまく利用して王座を奪還することができるか、残る4日間のテストも目が離せない。

©︎Pirelli

とは言っても、メルセデスも4日目にトラブルが発生したが、まだまだ本領は発揮していなさそう。同じように、残り4日間の走りに注目だ。

 

復帰2年目のルノーにも注目

©︎Pirelli

昨年はメルセデスが頭一つ抜けて、レッドブルとフェラーリが追いかけるよう展開だった。

今年は先述のようにメルセデスとフェラーリが今のところは先行し、そこにレッドブルとルノーも加わって来そうだ。

総合結果をみても、同じソフトタイヤを装着したタイムで1分21秒台をマーク。レッドブルの2人とも僅差だ。

©︎Pirelli

久しぶりに「ルノーワークス」として復帰を果たしたが、特に昨年は前身だったロータス時代の体制を引き継ぐ形でレースを戦っていた。今年はマシン開発段階から大幅にコンセプトを変え、さらに昨年も経験も踏まえたものになっている。その結果が、早くもテストで出ている模様だ。

さらに新エースとしてニコ・ヒュルケンベルグも加入し、さらに期待が高まっている。

 

マクラーレン・ホンダ、3年目は飛躍か?それとも…

©︎Pirelli

そして、注目のマクラーレン・ホンダ勢。特にパワーユニットを供給するホンダは3年目に突入ということで、優勝争いの常連とは言わなくても、さらに上位に顔を出す活躍が期待されていた。

しかし、テスト開始早々からパワーユニットのトラブルに見舞われることになってしまう。初日は1周のチェックラップが終了した後にオイルタンクのトラブルが発生。効率よい解決のため、ユニット全てを交換し貴重な走行時間を失ってしまった。

2日目も午前のセッションで突然パワーユニットの電源が落ちるトラブルに見舞われ、ここでも緊急交換をすることに。2日目を終えて、合計100周にも満たせなかった。

後半の2日間は、トラブルもなく走行距離は稼ぐことができたが、タイムは1分22秒台。しかも2人ともウルトラソフトで記録しているため、実際のところはもう少しタイム差がありそうだ。

残り4日間あるとはいえ、相当な挽回が必要となるだろう。

 

まとめ

©︎Pirelli

まだ走り出しの最初のテストということで、これからもっとタイムは上がっていきそう。そうすると、予測通り昨年より1周あたり4~5秒速くなり、より迫力のあるF1の走りが見られそう。

23年ぶりに前年のチャンピオンが不在の中で行われ、新たな王座を誰が勝ち取るのか。開幕戦は3月24~26日にオーストラリアで行われる。

 

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Writer Introduction
Tomohiro Yoshita

フリーのモータースポーツジャーナリスト。サーキット取材は2011年からスタートし、最近ではSUPER GTスーパーフォーミュラを全戦取材。この他にもF1をはじめとする海外レースや、2輪レースもカバー。レースに関する記事だけでなく、サーキットに来場するファンに役立つ情報発信も展開しています。http://www.kansenzyuku.com

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