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SUBARU BRZ GT300のトランスアクスルは効果があったのか?【スーパーGT第2戦FUJI500㎞レース】

開幕戦岡山では電気系トラブルによるリタイアという結果に終わ ったGT300クラスのSUBARU BRZ R&D SPORTS。開幕を取りこぼしたことによる痛手は大きいだろうと誰もが痛感し、5月3~4日の第2戦富士500kmでは是が非でもポイントがほしいところ。さて、昨年度から大幅に仕様を変えたマシンはそれに応えることが出来たのでしょうか?

©松永和浩

 

フリー走行でセッティングに苦慮から迎えた予選

©松永和浩

電気系トラブルは解消されたということで臨んだ予選。

開幕戦岡山でリアウィングの取り付け方法をスワンネックに変更したBRZですが、最高速を重視する富士スピードウェイではこのウィングと足回りのマッチングにかなり苦慮した様子で、3日午前中のフリー走行ではこのセッティングを詰めることにほぼすべての時間を費やしたとのこと。

今年のBRZはリアのトラクションをかなり重視しており、トランスアクスル化とリアウイングの形状変更はその一環とも言えます。

しかし富士スピードウェイは超ロングなストレートとかなりテクニカルなセクター3などが極端な差で組み合わせられ、ここのバランスをどうとっていくかが鍵となるのですが、BRZはこのバランスに苦慮したということになります。

しかし予選結果は完璧ではないもののまずまずといえるポジションで、Q1を1分36秒647、Q2を1分36秒742というタイムを叩き出して6番グリッドを手に入れます。

ポールポジションのグッドスマイル 初音ミク AMGから7番手のStudie BMW M6までたった1秒の中に7台のマシンがいるという予選結果の中では、このポジションでも充分に勝負権はあると感じられました。

 

ストレートスピードに苦しむも、コーナーはイケる?決勝の作戦と次戦の展望

©松永和浩

 

明けて4日に臨んだ決勝。BRZは予選でも明らかになっていたリストリクター制限によりストレートの最高速度も期待できない部分があり、タイムを稼ぐには必然的にセクター3のコーナーリング性能が重視されます。

通常の考え方であればコーナーリング性能が上がればタイヤへのダメージが懸念され、またBRZをはじめとしたJAF-GT勢は、給油時の燃料流速がかなり制限されたことによるピットストップ時間の延長などを考慮に入れた作戦を取らなくてはいけません。

そしてBRZの事情としては2リッターターボを動力源としているために大排気量のGT3マシンに比べて燃費が若干悪いということもあって、給油時間は削れません。

そしてピットストップ義務は2回。ルーティーンなピットストップは極力短くしたいと考えるのはごく普通の思考ではないでしょうか。

 

©松永和浩

 

確かにBRZはセクター2からセクター3のコーナーリングセクションでライバルよりは速くなってはいたがそれを生かして抜きにかかることは出来かね、ストレートスピードで及ばない分徐々に順位を落とし始めていました。

そこで取った作戦はリアタイヤのみの交換でピットストップ時間の短縮を図ること。

今回の富士では初音ミクなどがフロントタイヤを2回もパンクさせたことを考えると無謀なことのように感じられますが、BRZはタイヤにトラブルを抱えることなく1周差の13位、ドライバーズポイントがノーポイントとはいえ完走を果たしました。

 

©松永和浩

 

レース後、R&Dの本島社長曰く「フロントもリアもタイヤは比較的きれいな状態で、BRZはタイヤにやさしいマシンであることは間違いない」。

辰己監督は「トランスアクスルでリアタイヤをかなり使えるようになり、フロントタイヤの負担も軽減できている。ここから攻めに転じるためにはフロントをもっと工夫したセットを検討してもいいかもしれない」と語っていました。

 

まとめ

©松永和浩

確かにリアのトラクションが重視されコーナーリングスピードも上がっていることは、ダンロップコーナーやレクサスコーナーで走行撮影していてもよくわかります。

ただし、そこからストレートへの部分で勝負につながる強さがもう少しほしいところで、その部分を例えば先述のフロントタイヤの工夫といった改善してくるのではないでしょうか。

その上で考えると同クラスマシン同士の極端な最高速度差が少なくコーナーの多い次戦のオートポリスや続くSUGOでは、このトランスアクスルによるタイヤ負荷の低減はかなりの力を発揮しそうな予感がします。

 

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Writer Introduction
松永和浩(Kazuhiro Matsunaga)

ジャーナリスト。モータースポーツや自動車系を中心に活動。萌え系、オタク系、ガジェットなどにも強い。

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