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SUPER GT第2戦:GT300レースレポート「新人マーデンボローが大活躍!B-MAX NDDP GT-Rが今季初V

5月3・4日に富士スピードウェイで開催された2016SUPER GT第2戦「FUJI GT500km RACE」。GT500クラスは終盤にまさかのどんでん返しがあり見どころ満載のレースとなったが、新型FIA-GT3マシンが出揃うGT300クラスも白熱したレースとなった。今回はGT300クラスを分かりやすく振り返っていく。

Photo by Naoki Yukioka

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ウェイトハンデが影響か、予選はメルセデス勢が下位に沈む

Photo by Tomohiro Yoshita

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3日に行われた公式予選。前戦までの上位入賞チームには成績に応じてウェイトハンデが積まれる。

前回岡山ではメルセデスの新型マシン「Mercedes-AMG GT3」が活躍。そこで優勝を飾った#65LEON CVSTOS AMG-GTは40kgのウェイトを積んで臨んだ。

しかし、これが影響したのか予選では思うようにタイムを伸ばせず18番手とQ1で姿を消すことに。また開幕戦で4位に入ったGAINER TANAX AMG GT3も16位でQ1敗退するなど波乱の展開になった。

ポールポジションはBMWの新型マシンを扱う#55 ARTA BMW M6 GT3が獲得。レース序盤も後続を引き離すアグレシッブな走りをみせ、優勝候補に名乗りを上げた。

※ここがポイント(1)※「BMW M6の弱点“燃費”」

Photo by Naoki Yukioka

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大柄な車体の割にコーナーでは機敏な動きをみせ、さらにストレートスピードでもライバルに劣っていないBMW M6 GT3。

いきなり後続に対し10秒近いリードを広げ、このままいけば独走優勝かと思われたが、ロングレースを勝ち抜く上で弱点があった。

それが「燃費」だ。

クラスの中では比較的早い29周終わりでピットイン。ここで給油に時間がかかってしまい、ライバルにトップの座を明け渡すことになってしまった。

これでレースの主導権を握ったのが5番グリッドから追い上げてきた#3 B-MAX NDDP GT-R。自身の1回目の作業を迅速に終えたこともも功を奏し、レース中盤でトップに躍り出た。

レース後半はセーフティカーが登場する荒れた展開となったが、3号車は着実に周回を重ねトップをキープしトップチェッカー。今季初優勝を飾った。

※ここがポイント(2)※GT300デビュー2戦目のヤン・マーデンボローが大活躍!

Photo by Naoki Yukioka

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鮮やかな逆転勝利を手にした3号車NDDP GT-R。その立役者は、やはり今季からGT300に挑戦しているヤン・マーデンボローと言ってもいいだろう。

マーデンボローはニッサンとグランツーリスモがコラボして若い才能を発掘するプログラム「GTアカデミー」出身。

これまでにブランパン耐久シリーズやル・マン24時間レースなどに参戦。今年は日本でのレースに集中し、GT300では大先輩の星野一樹と組んで参戦。また全日本F3選手権にも参戦している。

第2戦の富士戦は500kmで途中2回のピットストップがあるため、どちらかのドライバーが序盤と終盤の2スティントを担当しなければならない。

経験豊富な星野が2スティントを担当するというのが通常の考えではあるが、今回はマーデンボローが2スティントを担当した。

シーズン前の富士テストでもトップタイムを出すなど速さという点ではチームからも高く評価されている。

Photo by Naoki Yukioka

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さらに決勝レースでは、安定したペースはもちろんの事、GT500との混走や荒れた展開にも柔軟に対応。特に終盤は完全に後続を引き離す力強い走りをみせ、トップチェッカーを受けた。

昨年、3号車はシーズン中に2勝を挙げながらもチャンピオンに手が届かず悔しい思いをしたが、この優勝によりランキングトップに浮上。このままシリーズチャンピオン獲得へ突き進みたいところだ。

VivaC 86MCが“総合力”で新型FIA-GT3勢に対抗!3位表彰台を獲得

Photo by Naoki Yukioka

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昨年から本格導入されているGT300マザーシャシー(MC)勢。この規格導入の段階から携わっている土屋武士が率いる#25 VivaC 86 MCが3位表彰台を獲得した。

1.5kmのメインストレートをはじめ、平均スピードが比較的高い富士スピードウェイでは、FIA-GT3マシンの方が有利と言われている。

BoP(性能調整)である程度の制限はかかっているものの、エンジンのサイズ等を考えると欧州勢にアドバンテージがあるのだ。

しかし25号車の86MCは予選でARTA BMWに0.2秒差に迫る2番グリッドを獲得した。

決勝でもオーバーテイクシーンなどの直接対決では苦戦も見られたが、その分タイヤマネジメントや燃費などの戦略面で順位をカバーしていく。

Photo by Naoki Yukioka

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1回目のピットストップをライバルより遅くする作戦を選び、その分2回目のストップではタイヤ無交換を敢行。これで作業時間を大幅に削り、2番手でコースに復帰した。

最後はARTA BMWとの一騎打ちに敗れ3位となったが、最後まで見せ場を作る走りを披露してくれた。

まとめ

Photo by Naoki Yukioka

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GT500クラスはMOTUL AUTECH GT-Rが2連勝で独走の雰囲気が出始めているが、GT300クラスは大混戦。開幕2戦を終えて、表彰台の顔ぶれが全く異なっている。

記事冒頭でも触れたとおり、今年は各メーカーの新型FIA-GT3マシンが登場。どの陣営が主導権を握るのかに注目が集まっている。

しかし、結果を見ても分かるとおり、まだどこが有利と判断するのは非常に難しい状況。それだけ、今年のGT300は場合によってはGT500以上に面白いレースが期待できるのかもしれない。

Writer Introduction
Tomohiro Yoshita

フリーのモータースポーツジャーナリスト。サーキット取材は2011年からスタートし、最近ではSUPER GTスーパーフォーミュラを全戦取材。この他にもF1をはじめとする海外レースや、2輪レースもカバー。レースに関する記事だけでなく、サーキットに来場するファンに役立つ情報発信も展開しています。http://www.kansenzyuku.com

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