英国の高級スポーツカーメーカー、アストンマーティンは2021年3月22日、ヴァンテージの特別モデル「ヴァンテージ F1エディション」を発表しました。これはアストンマーティンが、約60年ぶりにF1世界選手権へ参戦することを記念したもので、2021年5月よりデリバリーが開始されます。なお、価格は日本円で約2086万~2118万円です。

出典:https://media.astonmartin.com/press-release/

F1セーフティカーの公道モデル「F1エディション」誕生!

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アストンマーティン「ヴァンテージ」は、1977年に登場した2シーターの後輪駆動スポーツカーで、現行モデルは4代目となります。

初代よりV8エンジンを積んでいるのが特徴で、最高速度は300km/hを超えるスーパーカーです。

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今回登場した「ヴァンテージ F1エディション」は、そんなヴァンテージの中で最上位となるモデル。

2021年3月に開催されたF1世界選手権の開幕戦、バーレーンGPで、公式セーフティカーとしてデビューした特別仕様のヴァンテージをベースとし、公道仕様として量産されたのが、今回の「F1エディション」です。

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ちなみにセーフティカーとは、レース中の事故や荒天の際に安全のため競技車を先導する車のこと。

当然のことながら、競技車両に劣らない高い性能が求められます。

これまで約25年にわたり、メルセデス・ベンツがF1におけるセーフティカーを供給してきましたが、2021年よりメルセデスとアストンマーティンが分担することとなり、セーフティカーにヴァンテージ、メディカルカーにSUVのDBXがそれぞれ導入されました。

パワーは25PSアップの535PSへ

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ヴァンテージ F1エディションは、4.0リッターツインターボV8エンジンを搭載し、最高出力は現行モデルに比べ、25PSアップした535PS。

最大トルクは現行と同様の685Nmですが、そのピークはより長く持続し、扱いやすさが高められています。

組み合わされるトランスミッションは8速ATで、シフトアップ時のトルクカットが最適化されるなど、激しいブレーキング下でのより細かいコントロールを可能としています。

ピレリ製21インチホイールが足回りを引き立てる

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ホイールサイズは、ノーマル ヴァンテージの20インチから21インチへサイズアップ。

このサイズはヴァンテージ初であり、ピレリがF1エディションのために特別に開発したタイヤです。

新デザインとなったサテンブラックダイヤモンド切削加工の21インチアロイホイールにより、スポーティさと重厚感が際立っています。

空力性能アップ、新しいリアウィングを装着

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F1エディションにおける性能強化は、空力性能にも大きな影響をもたらしました。

エアロキットは最高速での現行モデルに比べ、フロントとリアで合計200kg多いダウンフォースを発生し、車の全体的なバランスを最適化しています。

エアロ装備のもっとも顕著な変化は新しいリアウィングで、それ以外にも全幅のフロントスプリッター、フロントダイブプレーン、アンダーボディターニングベーンがさらなる進化を遂げました。

ボディカラーはF1チームカラーの「レーシンググリーン」

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ヴァンテージ F1エディションのボディカラーには、アストンF1チームのマシンや公式セーフティカーと同様の、「アストンマーティン・レーシンググリーン」を採用。

サテン仕上げまたはグロス仕上げが選べるほか、カラーオプションとして「ジェットブラック」と「ルナホワイト」が選択可能です。

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内装には新しいオブシディアンブラックレザーとファントムグレーのアルカンターラ張りが採用され、コントラストストライプやステッチではライムグリーン、オブシディアンブラック、ウルフグレーやスパイシーレッドが選択できます。

ボディタイプには、クーペとロードスターの2種類が設定されました。

ヴァンテージ F1エディションの主なスペックと価格

■全長:4,490mm
■全幅:2,153mm
■全高:1,274mm
■ホイールベース:2,704mm
■車両重量:1,570kg(クーペ)、1,645kg(ロードスター)
■エンジン:4.0リッターツインターボV8
■トランスミッション:ZF8速オートマチック
■駆動:後輪駆動
■最高出力:535PS/6000rpm
■最大トルク:685Nm/2000-5000rpm
■価格
英:14万2000ポンド(約2118万円)
独:16万2000ユーロ(約2086万円)

まとめ

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映画007の「ボンドカー」としても有名なアストンマーティンですが、第二次大戦をはさんでモータースポーツへの参戦と撤退を繰り返していました。

そんな中、1959年のル・マン24時間レースではフェラーリなどの強豪を抑えて総合優勝を飾るなど、輝かしい成績を残しています。

それから60年余り、市販車への注力するために、レースの第一線からは退いていましたが、この度、満を持してF1に復帰。

レースの行方も気になりますが、公式セーフティカーとなったヴァンテージとともに、その特別モデルであるヴァンテージ F1エディションにも注目が集まっています。