モータースポーツファンにとって、レースを盛り上げる熱い実況・解説は欠かせません。今回はそんな熱い暑いアナウンサー方々の名・珍場面動画をセレクトいたしました。懐かしいものから、おや?というものまで、全5本でお送りいたします。それではどうぞ。

出典:https://www.youtube.com

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実況席でも、レーシングカーの車内でも、絶叫が止まりません。

三宅アナ、悪夢の鈴鹿2LAP地獄

いつの時代も、アナウンサーの方はハードに扱われる運命にあるのでしょうか。

今や重鎮の三宅正治アナが、まんまとハメられて片山右京氏ドライブのトヨタTS010に乗せられるという悪夢の様な羨ましい様な動画です。

グラウンド・エフェクトカーの3Gを超える強烈なGが三宅アナの顔面を襲います。

まさに外道。 出典:https://www.youtube.com

まさに外道。 出典:https://www.youtube.com

ギブアップを知らせるパトランプのスイッチを探すも見つからず、そんな中クルーはサインボードで「ペースアップ」を指示し2ラップ目突入。

三宅アナにはノリノリの右京氏が悪魔に見えたことでしょう。

そしてこの過酷な状況でありながら、顔を歪めながら実況を試みるプロ根性に涙が…。

ラストシーンは、あまりキレたところを見たことがない三宅アナの、本当に怒っている顔が拝めるたいへん貴重な映像です。

 

「アーバンテサンバイン」でお馴染み・鈴木敏弘アナウンサーの壮絶実況

鈴木敏弘アナといえば、かつてF1実況でテンションが上がりすぎて「3番手アーバイン!!」を「アーバンテサンバイン!!」と叫び、何か凄いものを召喚しかかったことで伝説になった方です。

そんな熱い実況でお馴染み・鈴木アナによる、1996年フォーミュラ・ニッポン最終戦ダイジェストがございましたのでご紹介いたします。

スタートの第1コーナーで大混乱が起き、レースは赤旗中断。

リスタート後はウエット路面に足を取られスピン・クラッシュ・コースオフが発生する荒れた展開になりますが、とにかく絶叫が気になって違う意味でVTRから目が離せません。

スタートからオーバーレブ気味のテンションが、39週目に服部尚貴選手がスピンしラルフ・シューマッハのシリーズチャンピオンが決まるその瞬間、最高潮を迎えます。これではもはやどっちがアスリートか分かりません…。

ちなみにこのレース、出走23台で完走たったの7台という恐ろしいリザルトで幕を閉じています。

鈴木アナでなくてもこれは叫んだかもしれま…せんね。

 

タイヤ「タイヤバリアに、俺はなる!!」

いつぞやかのV8 Supercarsの映像でしょうか。

フォード・ファルコンのフロントタイヤが外れてしまうトラブルが発生。

そのまま器用にコースサイドを走り続けるタイヤ。なにやら楽しそうな放送席。

そして何故かカメラは転がるタイヤをベストアングルから狙い続けます。

そのままシケインをショートカットし…短い動画ですのでオチは動画でご確認ください。

ひとつ言えるのは、実況席でこれほどの爆笑を聞いたことはありません。

 

”ミスターGT”脇坂寿一のキレッキレ・ゲーム実況

軽妙なトークとユーモアのセンスでお茶の間でも人気の脇坂寿一選手。

実はご自宅に「ステアリングコントローラー」が常設されているほどのゲーム通でもあります。

そんな寿一選手のYoutubeチャンネル「Channel 11」には、自宅でステアリングを握りながらグランツーリスモを実況プレイする動画がいくつかアップされています。

これがとっても面白い&勉強になるのでご紹介いたします。

20分足らずの動画ですが、前半がプレイ実況、後半はリプレイを見ながらレビューという構成になっています。

次々と現れる敵のクルマはゲームしてればなんともなしに流してしまいがちですが、「はっちゃん?(服部尚貴選手)」「ファーマン!!」「あの当て方したら本山くんから電話かかってくる」と、それぞれドライバーの名前を叫びながら色々コメント。

中でもスープラに接触した時の「たくやさん(黒澤琢弥選手)やったら許してくれるけど、関谷(正徳)さんやったら許してくれへんやろな」など、レース業界のダークサイド?も垣間見せてくれます。

全くまばたきをしない脇坂選手。 出典:https://www.youtube.com/watch?v=Ws607snHtJE

全くまばたきをしない脇坂選手。 出典:https://www.youtube.com/

「だから富士はどこ走ったらええかわからへんのよ未だに!!」など、ミスターGTの信じ難い発言が飛び出します。

ゲームをしない方も、本物のレーサーによるサーキット解説動画としてここまで秀逸なものはあまりないでしょう。

Channel11では他にも鈴鹿編や、ドリキン土屋圭一氏、本山哲選手とのバトルなども拝めますのでこれまた必見です。

 

祝・バラエティ帰還!古舘伊知郎氏、往年のF1ドライバー紹介

最後はこちら、懐かしいF1スタート前のドライバー紹介です。

当時現役バリバリの古舘伊知郎アナ、必殺の多舌マシンガンが火を吹いています。

「ヘアースタイルは、西洋のパンチ・パーマ エリックベルナール」

「顔はコアラ、心はタイガー サーキットのムク犬ニコラ・ラニーニ」

グリッド後方になるほど紹介が雑になっていくところが見所ですので、そのあたり加味した上で最後のチェザリス紹介で盛大にお茶を吹いていただければ幸いです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

シリアスなレースの世界に、絶妙に笑いを散りばめるこのセンス。アナウンサーの方ってまさしくエンターテイナーですね。今度は真の熱い名実況というものも取り上げてみたいです。

今回のようなテイストの記事で、謎の身体能力で世界を魅了するガチャピンのドライビング・スキルをまとめたものがございます。合わせてご笑覧いただければと思います。

ガチャピンはドリフトも、ジムカーナもできる!モータースポーツ挑戦動画4選!

他にもカメラを向けると大概面白いことになっているナイジェル・マンセルなどなど、モータースポーツとその周辺の世界には「持ってる男たち」が多数存在します。

どんな世界にもある名実況、また機会があれば諸々ご紹介できればと思います。

 

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