今年も注目を集める2017スーパーGTシリーズ。早くも第3戦オートポリスを迎え、シリーズは中盤戦に向かおうとしている。GT500は2戦連続でレクサスが表彰台を独占。一方のGT300は表彰台の顔ぶれが2戦で異なるという結果になった。果たして今回はどうなるのか?まずは20日に行われた公式予選から振り返る。

©Tomohiro Yoshita

2年ぶり開催のオートポリス、震災前とは違う光景も…

©︎Tomohiro Yoshita

昨年4月に発生した熊本地震の影響で2016シーズンは開催中止となったオートポリス戦。昨年秋から営業を再開し、すでにワンメイクレースやスーパー耐久が行われているが、施設面ではまだまだ影響が残っている状況。

ピットビル向かいにあったロイヤルルームの東棟(1コーナー側)は取り壊され、来年2月の完成を目指し建て直すとのこと。また西棟(最終コーナー側)も内装工事の真っ最中で、立ち入りできない状態となっている。

またモニュメントとなっていた表彰台もなくなり、新しい表彰台が建てられている状況。いつもの姿に戻るのは、もう少し先になりそうだ。

朝の公式練習開始前には震災で犠牲になられた方に哀悼の意を表し、黙とうが捧げられ、セッションがスタートした。

 

GT500クラスは100号車がポールポジション!

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GT500クラスは朝からホンダNSX-GT勢が好調。午前中の公式練習ではNo.100RRAYBRIG NSX-GTが2番手以下を大きく引き離す速さを披露。

その勢いは予選でも衰えることなく、Q1では伊沢拓也が1分34秒333を記録しトップ通過。同じように朝から調子が良かったNo.8 ARTA NSX-GT、No.17 KEIHIN NSX-GTもQ2進出が期待されたが、17号車の小暮卓史が第2ヘアピンへ向かう上りセクションでスピン。そのままガードレールにクラッシュしてしまう。

また8号車もトラフィックの影響をうけタイムが出しきれず、14番手でQ1脱落してしまった。

その一方で、開幕2戦連続の表彰台独占と安定した強さを発揮しているレクサス勢は、今回も6台中5台がQ2へ進出を果たした。

しかし、今回の予選は100号車がとにかく速く、1分33秒740を叩き出し、ポールポジションを獲得

レクサス勢もトップ更新をねあるが、No.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴)がアタック中に痛恨のコースオフ。これで黄旗が該当区間で振られたのだが、そこでベストタイムを出したNo.38 ZENT CERUMO LC500と、No.6WAKO’S 4CR LC500がタイム抹消のペナルティを受けるなど、後方に沈む結果となった。

ここでセッションが終了となり、チームクニミツにとっては2008年の鈴鹿1000km以来、9年ぶりのポールポジション獲得となった。

 

GT300:VivaC 86 MCの2人がライバルを圧倒!

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GT300クラスは、昨年チャンピオンのNo.25 VivaC 86 MCが他を圧倒する。

前回はGT500クラスに急遽参戦となり、GT300は欠席となった山下健太だったが、その経験も生かしQ1では抜群の速さを披露。山下健太が1分44秒346をマークしトップ通過を果たす。

Q2も、このまま25号車のペースかと思われたが、そこに食らいついたのが、No.61 SUBARU R&D SPORT。地元九州出身でもある井口卓人が1分44秒336をマークし、Q2暫定トップへ。

一方の25号車の松井孝允は、4コーナー出口で少しマシンの挙動を乱してしまうが、勝負どころで見事な走りを披露。1分43秒702を叩き出し0.6秒もの大差をつけた。これには井口もお手上げだったとのことで、アタックをやめピットへ。25号車が今季初のポールポジションを獲得した。

2番手には61号車スバルが続き、3番手にはNo.5マッハ車検86 MCが入った。

 

まとめ

今回は300kmで行われるオートポリス戦。ここはテクニカルでオーバーテイクも難しい。同クラス同士での順位争いも難しくなるのだが、さらに混走でも波乱が起きやすい。

果たして、どんな結果が待ち受けているのか?目が離せない。

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