レヴォーグにGRB型WRX STIのエンジンとミッションを換装したり、GJ7型インプレッサにVAB型WRX STIのエンジンとミッションを搭載したりと、高度なスワップカスタムで著名なスバル車チューナーの『オートプロデュースA3』。そんな同社に集まるユーザーは、自分仕様にこだわるフリークばかり。今回紹介するこのWRX VABも、実はショップのデモカーではなく、ユーザーカー。スバルフリークのオーナーの思いに応える、スワップや難易度の高い加工テクニックが数多く投入されています。

Text:Isao KATSUMORI / Photo:Yoshiyuki ITOH

エアロはブランドミックスで個性度アップ


純正のスタイルはもちろん、互いにカスタムしたライバル車との差別化も、フリークには重要なテーマ。スピード感に溢れる空力ボディを持ったこのWRX VABは、エアロパーツのブランドミックスと加工カスタムによって、どこにもない“自分仕様”を演出しています。
エアロパーツは、フロントバンパーとサイドアンダースカートがVARIS。

そしてフロントフェンダーとリアバンパー、リアウイングがDAMD、というブランドミックススタイル。

さらに、ウイングは脚部をS耐久仕様(特注品)とすることで、レーシーなシルエットを一段と強調しています。

ルーフエンドのアンテナをVAB純正のドルフィンタイプからGVB純正のロッドアンテナに交換しているところも、オーナーのレーシングスタイルに対するコダワリです。


足はプローバー、ダウン量は最小限。


サスペンションは、オーリンズDFVをベースに独自チューニングが施されたPROVAのスポーツサスペンションキットでチューン。
ダウン量は前後共-30㎜ほど。あくまで日常ユースを考えた、控えめなセッティングです。エアロのボトムに赤のピンラインを入れて、視覚的に車高が低く見えるように工夫しているところもポイント。

タイヤはストリートからサーキットまでをフルカバーする、パイロットスポーツ4S(245/35R19)。

ホイールはボルグレーシングのZE40(8.5×19 38)で、カラーはダイヤモンドダークガンメタ。

ボディとの調和を考えたカラー選択です。

ブレーキはD型のシステムをスワップ。


ブレーキは、お家芸のスワップチューン。純正対向4POT(カラー:ブラック)を、D型のブレンボ製対向6POTシステムにアッセンブリでチェンジ。リアも、同じくD型の4POTに交換されています。

制動力はもちろん、見た目も大きくグレードアップ!

ナビパネルはこだわりの純正加工仕様。


一見、何気なくインストールされたエクリプスの9インチの大型モニター。
しかし取り付けには、かなりのテクニックと時間を要しています。その理由は、付属のフレームを使わず、純正の8インチモニターが収まるナビパネルを拡大加工して取り付けていること。「あくまでも純正然と見せたい」、というオーナーのリクエストに応えたワンオフカスタム。

ちなみに、拡大加工された純正のナビパネルの厚みは残りわずか1㎜。

失敗が許されない、綱渡りのようなカスタマイズです。

ショップ情報

(株)オートプロデュースA3

住所:〒596-0103 大阪府岸和田市稲葉町216-5
TEL:072-479-2760
FAX:072-479-276
営業時間:10:00AM~7:00PM
定休日:火曜日・水曜日

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