オービスの世代交代が進んでいるます。従来のレーダー探知機(セーフティレーダー)では探知できない新型レーザー式オービスが、全国的に採用されました。しかも、任意の場所に設置できる可搬式まで導入されている状況です。そこでMotorz編集部では新型レーザー式オービスに対応するレーダー探知機レーダー探知機(セーフティレーダー)・レーザー受信機の性能をテスト!転ばぬ先の杖としての機能を発揮したのでしょうか?

掲載日:2020/02/24

Photo : Yukio YOSHIMI    Text : Shinji KAWASE

レーザー式オービスキラー3機種登場!

テスターとなったのは、BMW 330iの6発エンジンにすっかり魅了されたMotorzウチハラです。

トルクフルな走が気持ちよく、ついついアクセルを踏んでしまう彼ですが、ステルス戦闘機のような感知不能の新型レーザー式オービスには「つい、うっかり」は通用しません。

安全運転のために選んだのが、セルスター工業のASSURA AR-2でした。

新型レーザー式オービス対応機種としては、最新となるモデルです。

3.2インチモニター搭載のコンパクトな本体を見やすい位置に取り付け、別体になっているセンサーは感知しやすいダッシュボード中央などに設置する形になっています。

これは、運転席からの景観を気にするウチハラにとって、お気に入りポイントで、安心・安全を担保しつつ、スタイリングにもこだわることが可能です。

結論を急ぐなら、ウチハラはこのレーダー探知機(セーフティレーダー)のおかげで安全運転を心掛けるようになったとのこと。

使用して満足することができたので、同社の製品で新型レーザー式オービスを網羅してみました。

まずは、センサーも本体にまとめてタッチパネル操作を可能にした『AR-W86LA』。

趣向は変わり、レーダー探知機本体ではなく、レーザー式オービス非対応の端末に追加するために作られた、数センチ角の小ささながら単体でレーザーを感知して発報する『AL-01』があります。

セルスターからは現在、こちらの3機種がラインアップされています。

3機種それぞれに一長一短の長所がありますが、ウチハラがセパレート式にこだわったことには理由がありました。

新型レーザー式オービス(とくに可搬式)は、道路の左側に設置されていることが多いので、センサーの取り付け位置の理想はダッシュボードの中央です。

原則として、センサー内蔵型レーダーの設置位置はダッシュボード中央が良しとされます。

そうなると、ダッシュボード上でレーダー探知機の存在感が少し目立ってしまいます。

任意で目立ちにくい箇所に設置できるセパレートタイプは、そんな時にうってつけのアイテムです。

とはいえ、AR-W86LAが絶対に中央設置でなくてはならないのかと言えば、そういう訳ではありません。

同機のレーザー受光感度は高性能で、かなり広角に設計されているので、本体の斜め左側に遮蔽物がなく、センサーが真正面を向いていれば、右側設置でも感知できるそう。

かたや、AR-2の操作はリモコンのみですが、AR-W86LAはリモコンだけでなく、スマートフォンのようなタッチパネル操作も可能なため、それぞれ強みがあると言えるでしょう。

↑オールインワン型のAR-W86LA。タッチパネル操作がリニアに動き、簡単な操作で交通取締り情報をリアルタイムに取得できます。

 

 

↑こちらはレーザー受信機AL-01と、レーザー非対応探知機との組み合わせ。

AL-01はシガーソケットなどから電源を取るだけで、単体で感知して電子音とメッセージで知らせてくれます。

↑もしセルスター製のレーザー非対応の探知機を持っていたら、AL-01を直接接続して電源供給することも可能。レーダー探知機の買い替えをすることなく最新技術を享受できます。

 

200m以上手前から感知! 余裕で対応

さて、下の写真が問題の新型レーザー式オービスです。

大まかな仕組みとしては、向かってくる車を超高速で3Dスキャンして、速度を割り出すのですが、レーダー式と違い、電波を出さないので、感知できないそうです。

はたしてこのオービスを、何メートル手前で見つけてくれるでしょうか?

結果はAR-2、AR-W86LA、AL-01どれもが見事、200m以上手前で発報!

しかも、オービスとの距離感がわかるよう受信レベルを強と弱の2段階で表してくれ(AL-01を除く)、3機種ともアラートとメッセージで耳からもしっかり教えてくれるので、余裕で対処可能です。

↑一体型のAR-W86LAの警告画面。受信レベルを強・弱の2段階でお知らせしてくれます。モニターでの表示はもちろん、警告音の変化もあるのでオービスとの距離感がわかりやすいでしょう。

↑小さなAL-01の場合はLEDを赤く光らせ、スピーカーで警報とメッセージをはっきりと聞かせてくれます。小さくてもあなどれない機能です。

レーザーだけではない GPSのデータ更新でアップデート

セルスターでは、オービスの位置情報を毎月更新しており、AR-W86LAやAR-2をスマホのテザリング(自宅の駐車場で無線LANを用いてもOK)でWi-Fiとつなげば、同社サイトで無料でダウンロードできます。

さらにセルスターのレーダー探知機(セーフティレーダー)のすばらしいところは、レーザー式オービスを感知するだけでなく、全国の各種オービスの位置情報(GPS情報)や警察の公開取締り情報などが毎月更新され、それを無料でダウンロードできること。

そのデータは全国のオービス位置などのGPS情報17万3000件以上、取締り・検問データ52000件以上と膨大です。

2020年はレーザー式オービスをきっかけに、セルスターの強力なデータベースを味方につけてみてはいかがでしょうか。

すべては安全運転のために

レーダー探知機(セーフティレーダー)と言えば、通常交通違反を犯す者が、警察の取り締まりを回避するために購入するものだと思われがちです。

もちろん一部には、そういったモラルのない方もいるかもしれません。

しかし、製品本来の存在意義は「安全運転」です。

例えば、無意識に運転している時はうっかりスピードをキープしがちですが、ゾーン30エリアに入った時は、すぐに知らせしてくれます。

実際に、今回初めてレーダー探知機(セーフティレーダー)を使用したウチハラが感じたのは、「もっと安全運転しよう」という意識。

緊急車両、制限速度、検問など、常に「前もって」知らせてくれるセルスターのレーダー探知機(セーフティレーダー)で、自然と背筋が伸びたと言っても過言ではありません。

また、ウチハラが感心したのは「災危通報」機能で、地震などの災害時に準天頂衛星みちびきを通じて知らせてくれる機能です。

なかなか普段出くわすことはないのですが、この取材の数日前に、移動中にふとラジオから地震速報が!その数秒後にはAR-2からも災危通報が鳴りました。

地震自体は大きなものではありませんでしたが、もしAR-2もなく、ラジオも聞いてなければ気づかないままだったかもしれません。

これが大きな地震でだったとしたら、AR-2の存在は重要です!

レーダー探知機(セーフティレーダー)は”安全運転”を情報面でサポートしてくれるアイテムなのです。

 

動画で最新レーダーをチェックする!

 

メーカー情報

セルスター工業株式会社
〒242-0002 神奈川県大和市つきみ野7-17-32
Tel 046-273-1100(代)
レーダー探知機の詳しい情報はコチラ

Motorzではメールマガジンを配信しています。

編集部の裏話が聞けたり、最新の自動車パーツ情報が入手できるかも!?

配信を希望する方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みください!