高性能カメラの小型化によって生まれた「ドローン・カメラ」。ヘリをチャーターするよりも遥かにリーズナブルな上、常識を覆すダイナミックな映像はクルマの世界でも革命を起こしつつあります。今回は、今最もクリエイティブでカッコイイ「ドローン映像」の世界をご紹介したいと思います。
掲載日:2017/04/14
CONTENTS
ラリーで真価を発揮!ドローン・カメラによる空撮映像
まずは、2017年の世界ラリー選手権(WRC) 第1戦モンテカルロラリーの映像をご紹介。
空撮の部分は、ドローンメーカー「DJI」の製品を使って撮影されています。
こちらが撮影に使用されているドローン。
ダンパーを介して下面に装着された4Kカメラは360度自在に可動し、ブレのない重厚な映像を撮影可能です。
ヘリコプターよりも遥かに小型なボディーを生かし、あり得ない角度から疾走するラリーカーを狙っていきます。
たとえば、超低空飛行によるこのアングル!動画で見るとその躍動感に圧倒されます。
マシンの中でクルマと格闘するドライバーの動きまで、余すところなく撮影できてしまうのです。
ちなみに、国内ラリーの最高峰「全日本ラリー選手権」でも、オフィシャル映像にドローン空撮が取り入れられています。
森の中を貫く、美しい一本道…。日本の情緒あふれる風景は、海外のラリーファンにも好評の様です。
もともと競技ステージの広いラリーは、サーキットで行われるレースと比べて撮影コストがかかり、中継などが難しいという宿命を抱えてきました。
自然の中を駆け抜けるラリーの醍醐味を伝える手段として、ドローンの出番はこれからどんどん増えて行くことでしょう。
ゲーム?現実?豪華で格好良過ぎる「スーパーカー・チェイス」
ランボルギーニ・ガヤルド、ダッジ・バイパーなどのスーパーカーが躍動するこちらの動画は、映像クリエイターMr Steele氏による作品です。
最高時速110km/hを超えるスピードで急加速・急旋回も思いのままという高機動ドローンを、なんと映像中のガヤルド車内から操っているとのこと!
一見「あ、ゲームのデモね」と思ってしまいそうな信じられないアングルが展開されています。
超広角での接写は、クルマが最も美しく撮れるアングルのひとつです。
しかし、走っているクルマをこんな風に観れるなんてまさに「神の業」…。
ごくごく自然に、臨場感溢れる映像を撮ることが出来るのも、ドローンの凄さなのです。
ドリフトの新たな楽しさ!迫力の「ドローン追走撮影」
こちらの映像は、埼玉県にある「本庄サーキット」でのドリフト走行を収めたものです。
ドローンはドリフトするマシンたちを”追走”しながら、縦横無尽にコースを駆け抜けます。
比較的規模の小さいイベントでも、ドローン1台と操縦テクニックがあればこんなクールな映像が撮れてしまうのです。
静止画では絶対に伝わらない躍動感を、ぜひ動画の中でお楽しみください。
もはや映画!華麗なる「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」を空撮!
最後は、最初にご紹介したWRCの映像と同じく「DJI」オフィシャルによる作品。
毎年、世界一過酷と名高い「ニュルブルクリンク・サーキット」で行われる24時間耐久レースを、空から見下ろした幻想的な映像です。
美しいドイツ・アイフェル地方の森を縫うように駆け抜ける旧コース「ノルドシュライフェ」を、モンスターマシンの群れが駆け抜けていきます。
きついバンクのついた名物コーナー「カルッセル」も、上空から見るとこんなふうに見えるのです。
カメラが立体的に動いていることで、起伏の富んだコースの地形が良く分かります。
単に現実離れした美しい映像…というだけでなく、空からだと各車のライン取りや位置関係も明確に見えてくるのです。
まとめ
クルマ映像に革命を起こし始めているドローン・カメラの世界、いかがでしたか?
その進化は、今まで撮影が困難だった過酷なラリー・ステージや、大掛かりな装置が必要だった走行中のカットも、身近なものへと変えつつあります。
映像の中では、臨場感が命のモータースポーツにとって、今後その役割がどんどん大きくなる事は間違いなさそうです。
腕しだいで、映画並みのクオリティも夢ではありません…。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
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