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クルマのパーキングブレーキといえば、どのような形を思い浮かべますか。高度経済成長期からバブル景気までの年代の方々ならサイドレバー式、1990年代のミニバンブームあたりからクルマの運転を始めた人ならフットペダル式、近ごろは手が届く場所に配置されたボタン式など、パーキングブレーキにはさまざまなタイプが存在します。そのなかで、今回ご紹介するのは、”不思議”な形をした、サイドレバー式パーキングブレーキが採用されたクルマたちです。

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パーキングブレーキといえば運転席の横にある?

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クルマを駐停車するタイミングで、必ず必要となるパーキングブレーキ。
昨今ではフットペダル式やボタン式など、異なった方式を採用するクルマが増えています。
しかし、昔からクルマを運転している人に定番となっている方式といえば、サイドレバー式です。
運転席の真横にあるレバーを引くと、車体が前後へ動くことを防ぎます。
特にマニュアルトランスミッション(MT)車の「坂道発進」では、アクセルペダルとクラッチペダルを操作する際に、サイドブレーキを利用すれば、スムーズな発進を手助けしてくれます。
不思議なパーキングブレーキを採用したクルマたち
クルマには欠かせない重要な役割を担うパーキングブレーキですが、中には不思議な形状をしたものも存在します。
例1:トヨタ・ハイエース
初ハイエース(留守番
ステッキ式サイドブレーキ初めてやわ…坂道発進とかちょっと慣れがいるなぁそしてペダル位置が明らかMT有るだろみたいな配置でビックリ pic.twitter.com/vwiB7NdASK
— わーくす (@WRX_Racing) March 30, 2020
「はたらくクルマ」として大活躍の、トヨタ「ハイエース」。
ハイエースで使われているパーキングブレーキは、「ステッキレバー式サイドブレーキ」と呼ばれるもので、1.5t~2tの商用トラックで採用されている形式が採り入れられています。
ブレーキをかける時はレバーを手前に引き、解除する時はレバーの取っ手を回せばOK。
最初はレバーの位置で苦労するかもしれませんが、慣れれば簡単で使いやすいパーキングブレーキです。
例2:ルノー・カングー
カングーのサイドブレーキのレバーの形状が良い。 pic.twitter.com/3Dyjngg544
— 黒羊♯2(今は羊) (@blacksheep_002) June 2, 2018
世界中で愛されるハイトワゴンが、ルノー「カングー」です。
そんなカングーには、サイドレバー式パーキングブレーキが採用されていますが、形状がユニークで、棒状ではなく、90度に折り曲げられた取っ手が持ちやすいタイプとなっています。
手首を返さずにレバーを握れるので、操作が簡単。
「取っ手の取れる」フライパンや調理鍋で有名なフランスの車とあって、便利になるよう工夫をすることが得意なようです。
例3:ルノー・メガーヌ
メガーヌ2のサイドブレーキ。向きが独特。個体差か分からないけど、たまに素直にブレーキリリースしてくれなくて、坂道発進恐怖症です。#メガーヌ2 pic.twitter.com/FWwE0yUut7
— hirochangpong
カングーと同様、ユニークなパーキングブレーキを採用しているルノーのミドルクラス車「メガーヌ」では、まるで飛行機のコクピットにありそうなレバー形状が採用されています。
2つの柱に支えられたレバーの取っ手を引き下ろす事でブレーキがかかる仕組みとなっており、いつも運転しているクルマでお手軽にパイロット気分を味わえるのです。
まとめ
©長谷川 優人
パーキングブレーキの形状はほかにも様々あるため、街なかでクルマの車内をのぞいてみると面白い形状をしているパーキングブレーキに出会えるるかもしれません。
「パーキングブレーキは運転席横」にこだわる人は、ぜひ注目してみることをお勧めします。
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