クルマのパーキングブレーキといえば、どのような形を思い浮かべますか。高度経済成長期からバブル景気までの年代の方々ならサイドレバー式、1990年代のミニバンブームあたりからクルマの運転を始めた人ならフットペダル式、近ごろは手が届く場所に配置されたボタン式など、パーキングブレーキにはさまざまなタイプが存在します。そのなかで、今回ご紹介するのは、”不思議”な形をした、サイドレバー式パーキングブレーキが採用されたクルマたちです。

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パーキングブレーキといえば運転席の横にある?

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クルマを駐停車するタイミングで、必ず必要となるパーキングブレーキ。

昨今ではフットペダル式やボタン式など、異なった方式を採用するクルマが増えています。

しかし、昔からクルマを運転している人に定番となっている方式といえば、サイドレバー式です。

運転席の真横にあるレバーを引くと、車体が前後へ動くことを防ぎます。

特にマニュアルトランスミッション(MT)車の「坂道発進」では、アクセルペダルとクラッチペダルを操作する際に、サイドブレーキを利用すれば、スムーズな発進を手助けしてくれます。

不思議なパーキングブレーキを採用したクルマたち

クルマには欠かせない重要な役割を担うパーキングブレーキですが、中には不思議な形状をしたものも存在します。

例1:トヨタ・ハイエース

「はたらくクルマ」として大活躍の、トヨタ「ハイエース」。

ハイエースで使われているパーキングブレーキは、「ステッキレバー式サイドブレーキ」と呼ばれるもので、1.5t~2tの商用トラックで採用されている形式が採り入れられています。

ブレーキをかける時はレバーを手前に引き、解除する時はレバーの取っ手を回せばOK。

最初はレバーの位置で苦労するかもしれませんが、慣れれば簡単で使いやすいパーキングブレーキです。

例2:ルノー・カングー

世界中で愛されるハイトワゴンが、ルノー「カングー」です。

そんなカングーには、サイドレバー式パーキングブレーキが採用されていますが、形状がユニークで、棒状ではなく、90度に折り曲げられた取っ手が持ちやすいタイプとなっています。

手首を返さずにレバーを握れるので、操作が簡単。

「取っ手の取れる」フライパンや調理鍋で有名なフランスの車とあって、便利になるよう工夫をすることが得意なようです。

例3:ルノー・メガーヌ