無骨かわいい見た目でにとにかく大人気の三菱 デリカミニ。往年の本家デリカファンはもちろん、ちょっとおしゃれなこだわりの1台に乗りたいライト層まで注目を集めています。今回は、そんなオフローダー的見た目と実用性の両方を向上させる、デリカミニにちょうどいいタイヤホイールセット「DAVANTI TERRATOURA A/T(ダヴァンティ テラトゥーラ エーティー)」と「LANDFOOT XFG(ランドフット エックスエフジー)」をご紹介します。しかも、今回は雪道に挑戦していので、ぜひ最後まで御覧ください。

Photo : Takanori ARIMA Text : Shingo MASUDA

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オフロードタイヤであることを意識させない乗り心地

見た目の迫力から忘れがちですが、デリカミニはスーパーハイトワゴンに分類される軽自動車です。

スペース効率を優先した軽自動車ということは、長距離を走るというよりも毎日のお買い物や家族の送迎といった普段使いがメインのはず。そうなると、タイヤには低速域の乗り心地や操作性が求められます。

早速、馴染みのタイヤ屋さんで交換を終え、一般道を走って見ると意外なほど違和感を感じません。

通常こういったオフロード系のタイヤを装着した場合、ブロック一つ一つの”粒感”が顔を出すものですが、アベレージ30〜40km/hの街中では、特にオフロードタイヤであることを忘れてしまうほどです。

純正で履いていたいわゆる一般的な夏タイヤト比べ、ややソフトな乗り心地。ただしそれも意識しなければわからない程度であり、あくまで一般的な夏タイヤと大きく変わることはありません。

高速道路でも気にならない音量レベル

今回は雪道も行けるダヴァンティ テラトゥーラA/Tのテストということで、常磐自動車道と東北自動車道を使い北へと進んで行きます。(雪道の走破性は記事後半をチェック!)

まずオフロードタイヤを装着する場合、どうしても気になるのが“ロードノイズとパターンノイズ”です。よく混同されがちのため念のため解説すると、「ロードノイズ」は道の舗装状態によって左右される音で、その音をタイヤがどの程度伝えてくるかに違いがあります。次に「パターンノイズ」は、タイヤのトレッドパターンやコンパウンド(ゴム)によって左右される音です。

あくまで傾向ではありますが、スタッドレスタイヤのように溝が細かくゴムが柔らかい場合は、「シャー」という高周波寄りの音。どんな路面にも負けな剛性感とトラクション性能が求められるオフロードタイヤは、「ゴー」という低めの音が発生します。

ダヴァンティ テラトゥーラはどうかというと、どちらかと言えばやや高音寄りの「シュー」という音が発生します。ただ、これもあくまでインプレッションとして乗っているから気がつくレベルであって、オーディオで音楽をかけていたらほとんど気にならないレベルです。

もちろん乗り心地が固くなっていることもなく、往々にして同乗者から不満が出ることはありません。

ワインディングの連続するカーブでも不安感ナシ

家族や友人とお出かけとなると、観光地に至るワインディング(山坂道)の走行性能も大切です。そこで、日本を代表するワインディングの一つである「いろは坂」でフィーリングを確認してみます。

まず、デリカミニのようなスーパーハイトワゴンは、背が高い車は重心が高くなるため、左右のコーナーが連続するシチュエーションは苦手。遠心力は外側になるタイヤの角に集中する形になるので、タイヤの剛性感も必要になります。このあたりの不安感は一切ありません。

もちろん、安全な速度域での話ではありますが、トレッドのブロックが大きいタイヤにありがちな腰砕け感もナシ。背が高いデリカミニでも、この安定感が得られているのは流石です。

このあたりの剛性感は、ワインディングに向かう高速道路でも安定感を得られるポイントになっていたのは言うまでもありません。

ちょっとした雪道なら問題ない走破性

今回テストしているダヴァンティ テラトゥーラA/Tには、冬用タイヤであることを証明する「スリーピースマウンテンスノーフレークマーク(以下(3PMSF))」が刻印されています。

もともとこのマークは、欧州で冬用タイヤとして認証されているタイヤに与えられるマークです。これは日本でも同じで、高速道路や主要道路に出される「冬タイヤ規制」にも対応しています。

冬用タイヤ規制が出された場合、夏用タイヤでは走行することが禁止されており、スタッドレスタイヤやチェーンでなければ走れません。しかし、3PMSFマークのあるダヴァンティ テラトゥーラであれば問題なく走ることができます。

ちなみに、同じような意味で捉えられている「M+S(マッドアンドスノー)」もありますが、M+Sだけでは冬タイヤ規制下で走ることはできないので、オフロードタイヤだからといって冬タイヤ規制でも走れるわけではないので注意してください。

さて、重要な雪道ではどうかというところですが、これが想像以上に走れます。

もちろんスタッドレスタイヤではないため過信は禁物ですが、街中を走る速度領域ならしっかり減速も可能。間違いなく夏タイヤではスタックしてしまうような圧雪路の坂道でも、問題なく発進できます。

テスト車輌が4輪駆動ということも関係しているとは思いますが、普段雪が降らない地域で突然の雪で走れなくなるなんて心配も要りません。

また、観光地やスキー場など、周辺道路がきちんと除雪されている場合、場所によっては雪が溶けたシャーベット状になっています。アスファルトの上に雪と氷と水が浮いているシャーベット路は、どんなタイヤも苦手な状態です。

そんな環境でも大きな不安を感じることがなく、無理をしない状況下なら走る曲がる止まるという基本動作をしっかり行うことができました。

もちろん、常に警報レベルの雪が降るような地域やシチュエーションでは役不足かもしれませんが、年に1度雪が降るか降らないかという地域に住んでいる方なら、季節の変わり目でタイヤ交換が不要になるのは大きなメリットです。

普段使いだから嬉しい見た目と性能のちょうどいいバランス

ここまでダヴァンティ テラトゥーラの走行性能を確認してきましたが、やはり大事なのは見た目です。特に、その見た目に大きな魅力があるデリカミニなら、なおさら大事なポイントになってきます。

まず、今回のタイヤ・ホイールセットで目を引くのが、ダヴァンティ テラトゥーラのホワイトレターです。特にハイトの高いオフロードタイヤの場合、白い文字が入ることでしまった印象になります。

また、A/T(オールテレーン)というトレッドパターンもミソ。オフロードタイヤにはもっともオンロードに適したH/T(ハイウェイテレーン)から、ゴロゴロした岩場も走れるM/T(マッドテレーン)まであります。

ダヴァンティ テラトゥーラA/Tは、オンロードから悪路までそつなくこなす特性であり、普段の街乗りからキャンプ場の悪路まで、あらゆるシチュエーションで快適に使うことが可能。オフロードタイヤだからといったて特別意識することなく、誰でも安心して使えます。

そして、忘れてはいけないのが、スチールのようなアルミホイールであるランドフットXFG。

スチールホイールのように大きく抑揚にある立体的なディスク面に加え、アルミホイールらしいエッジの聞いた切削加工により、シンプルながら存在感のあるデサインに仕上がっています。しかも、セットで87,560円(消費税込み)というなかなかオトクな価格です。※2024年2月現在

オールラウンドミニバンの大名跡である本家デリカの要素をうまく取り込みつつ、普段使いでも一切不便のないデリカミニなら、今回ご紹介しているランドフットXFGとダヴァンティ テラトゥーラA/Tは”アリ”な選択ではないでしょうか。