中古車は新車に、新車は新車以上に。コーティングの仕上がりを決めるのは“下地処理”です。

2025/12/12

「コーティングをすれば車は綺麗になる」多くの方がそう考えています。しかし実際は、どんな高価なコーティング剤であっても、塗装面の状態が整っていなければ本来の性能は発揮されません。言い換えれば、仕上がりを決めるのは“なにを塗るか”ではなく、“どんな状態に整えてから塗るか”。特に中古車や黒系車種ほど、下地処理の差がそのまま見た目に現れます。本稿では、この下地処理の重要性を具体的に深掘りしていきましょう。

コーティング剤の差じゃない理由
“下地作り”とは具体的に何をしているのか
新車ですら下地処理が必要な理由
磨き屋Progressiveが選ばれる理由
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コーティング剤の差じゃない理由

多くの方が「高いコーティング剤＝綺麗になる」と考えがちですが、実はそれは“最後のフタ”にすぎません。

クルマのボディ塗装面には必ず微細な凹凸、洗車キズ、雨ジミなどの乱れが存在します。この乱れがあるままコーティングを施工すると、本来平面であるべき塗膜が凸凹の状態で固定され、光を均一に反射せず、ツヤが伸びない＝“くすんだまま艶が乗り切らない”状態になります。

また、コーティングは塗装に密着して初めて性能が発揮されますが、下地が整っていないと密着面積が減り、結果として耐久性まで落ちてしまう。

つまり、どんな高級コーティング剤でも、塗装面そのものの状態が整っていなければ意味を成さず、下地処理こそ性能の9割を左右する理由なのです。

“下地作り”とは具体的に何をしているのか

結論から言えば、下地作りは“洗車”と“磨き”です。ただし、一般的な洗車とはまったく意味が異なります。

神奈川県で営業する磨き屋Progressiveでは洗車だけで丸1営業日をかけて、ボディ全体の汚れ・水垢・鉄粉・油膜を徹底的に除去し、塗装が持つ本来の状態をゼロ地点に戻します。一般の方なら途方に暮れる工程でしょう。

さらに翌営業日には専用の研磨ブースに車を移動し、自然光では判別できないキズやシミを特殊な照明のもとで見逃さず、段階的に磨いていきます

ここでは「どれだけ磨くか」ではなく、「どれだけ塗装のポテンシャルを引き出せるか」が重要で、むやみに削るのではなく、塗装を守りながら最大の艶を引き出すことが目的です。この2段階の作業をしっかり踏むからこそ、同じコーティング剤でも“見える艶”がまったく別物になります。

ここまでやるから中古車でも新車のように輝く。コーティング剤だけはそうはなりません。

※磨き屋Progressiveでは経年車に特化した作業工程を公式YouTube CHで公開しています

新車ですら下地処理が必要な理由

「新車だから綺麗」というのは半分正解で半分間違いです。

実はメーカー出荷時点でも、ごく細かな洗車傷や保管中の雨ジミが必ず存在します。

納車された状態のままコーティングを行えば、その細かい傷ごと“閉じ込めてしまう”ことになり、後から見ると「なんとなく曇っている」「想像より艶が弱い」という状態になりがちです。さらに現場の話をすれば、ディーラーオプションのコーティングの多くは納車前の簡易洗車のまま、磨き工程はほどほどの状態で、コーティング施工してしまうケースが実際にあります。

しかし逆に言えば、納車直後の段階で細かな傷や付着物を一度きれいにリセットし、専用環境で丁寧に下地をつくったうえでコーティングをするからこそ、その後のカーライフを“長く美しい状態で維持できる”ということ。だからこそ、新車時こそ専門店でのコーティング施工はマストだと考えています。