クルマとの新しい付き合い方として、注目されているカーシェアリングやカーリース。クルマはやっぱり自分名義で持ちたいものですが、カーシェアリングやカーリースのほうが費用が安く済みます。今の時代、クルマは所有するものか、それともリースやシェアをするものなのか、考察してみました。

出典:写真AC

クルマは買うだけでない!シェアやリースで出費を抑えられる

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クルマは、自分のペースで移動できる交通手段として便利なのは言わずもがな、カスタムやスポーツ走行などで楽しむ方も多く、マイカーを持つことはひとつのステータスとなっています。

しかし、クルマを維持するにはかなりのコストが掛かり、ある程度の収入がなければ所有が難しいのが現実です。

そのため現代では、カーシェアリングやカーリースのようなサービスが注目をあつめ、クルマとの新しい付き合い方として、定着しつつあります。

カーシェアリングとは

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カーシェアリングは、レンタカーのシステムに似ていますが、使いたいクルマを予約をして所定の駐車場へ取りに行き、予約の時間内で利用できるシステムです。

例えばタイムズのカーシェアリングは、街中にあるタイムズのコインパーキングにカーシェアリング用のクルマが駐車されており、予約した会員カードでロックを解除して利用することが可能です。

カーシェアリングのメリット

カーシェアリングではガソリン代もカーシェアリング会社が負担してくれるうえに、クルマを利用する際の予約は、スマホやPCから行えるのでレンタカーのような窓口での手続きは不要です。

用意されているクルマはコンパクトカーが多いですが、場所によってはワンボックスや輸入車も用意されているため、普段乗っているクルマが4・5人乗りで、大人数で利用したいときだけカーシェアリングのワンボックスを利用することもできます。

カーシェアリングのデメリット

カーシェアリングの会員になるためには、月額約1,000円の会費と利用する際の料金が発生し、利用する車種や時間によってかかるコストが変わってきます。

例として、タイムズレンタカーで12時間コンパクトカーを利用する際の価格は約6,500円で、ガソリン代や免責補償代を除けばレンタカーを借りる金額とあまり変わりません。

また、”わ”ナンバーのため、レンタカーであることが周りに知られてしまうことに違和感を感じる方は利用しにくいでしょう。

さらにカーシェアリングを利用する際は決められた駐車場に行かなければならず、予約の際にクルマが空いていないなど、必ずしも利用したいときに利用できるわけではありません。

カーリースとは

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カーリースとは、リース会社が借手の代わりにクルマを購入し、中長期長期にわたりクルマを貸し出すシステムです。

以前のカーリースは法人向けが一般的でしたが、今は個人向けにも広く普及しており、新車を3年/5年/7年の期間でリース契約を行い、顧客は月々のリース代を支払います。

月々のリース代は”車両価格ー予定残存価格”を月数で割った額になることが一般的で、予定残存価格とはリース終了時点で予想される車両価格のこと。

リース期間が終了した車体はリース会社によって売却されますが、一部のリース会社では顧客がそのまま買い取ることも可能です。

カーリースのメリット

カーリースはユーザーの名義となるため、ナンバーは”わ”ナンバーではありません。

ほぼマイカーと同じように使用でき、利用する方法はリース会社の審査に通ることと、停めておける駐車場と車庫証明が用意できること。審査はクレジットカードが作れる方なら大体通ります。

カーリースには、自動車税、車検、自賠責保険、重量税、自動車保険、メンテナンス費用が含まれるうえ、自動車保険もリース会社がセットオプションで用意。

そのため、ボーナス払いのないリース契約であれば、月々かかる維持費はリース代とガソリン代のみです。

カーリースのデメリット

カーリースの場合、リース期間中にクルマのカスタムを行うことはできません。

また、リース期間中にクルマを乗り換えたい場合も規約違反となり、残っているリース金額を一括で支払わなくてはなりません。

また、リース契約が終わった後、クルマにキズや凹みがあっても違約金が発生する場合があるなど、あくまでリース会社のクルマであるがゆえにリース後は原則として元通りの状態であることが、求められます。

マイカーとカーリースの維持費を比較

トヨタ・アクア / © 1995-2019 TOYOTA MOTOR CORPORATION.

トヨタアクアのグレード『S』で比較してみると、ナビ、ETC2.0、バッグモニターを装着した際、トヨタのディーラーローンで頭金なしの60回払い(5年間)を選択すると約36,000円。

同じ条件でオリックス カーリースを契約した場合、頭金なしの5年間リースで約35,000円です。

比較すれば、ローンもリースとあまり変わりがないように思えますが、リースには車検や税金代も含まれるため、実質リースのほうがお買得。

また、オリックスカーリースの場合、さらに2年間支払いを続ければクルマがそのままもらえるシステムにもなっているため、クルマに愛着が沸けばマイカーにすることも可能です。

まとめ

©フリー素材のぱくたそ

カーリースやカーシェアリングなどのお買い得感を考えれば、クルマを利用するのにかなり有りな選択肢です。

しかし、自分名義でマイカーを所有し、自由にカスタムを楽しんだり愛着持ってクルマと関わるのも楽しみのひとつ。

そう考えると無理してマイカーを持たず、カーシェアで必要なときにクルマを利用しながら、マイカー貯金をしていくのもアリでしょう。

また、カーリースはクルマを移動のツールのみと考える方であれば、マイカーよりお買得に維持できるで、いずれも新しいクルマとの付き合い方として試してみるのもおススメです。

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