2018年9月にJB74にフルモデルチェンジした現行型ジムニーシエラは、その直線基調でレトロなスタイリングが、これまでジムニーに興味のなかった層にも人気となっています。今回はそんな超売れっ子ジムニーシエラの魅力を引き出し、さらに性能と見た目を高次元でバランスさせたスズキ ジムニーシエラ“JAOS style(ジャオススタイル)”をご紹介します。

Text : Shingo MASUDA / Photo : Takanori ARIMA

“ヨンク乗り”にはお馴染みの老舗メーカーJAOS(ジャオス)

JAOS(ジャオス)とは、1985年創業で“ヨンク乗り”にはすっかりお馴染みの老舗パーツメーカーさんです。
もともとランドクルーザーやパジェロ、デリカなどの本格的なクロカンをメインにとり扱ってきたメーカーで、ジムニーやジムニーシエラのパーツを手掛けたのは先代のJB23や43の4型からなんだとか。
とは言え、モデル寿命の長いジムニーだけあって実績は十分で、豊富な経験とデータに基づいたジムニー用パーツを開発されています。

センスが光るポイントを抑えたカスタム

スズキ ジムニーシエラ“JAOS style(ジャオススタイル)”の外観を見てまず思ったことは、まるで元からそうであったかのようなまとまりの良さ!
長年クロカン市場で、多くのユーザーから支持を集めてきた老舗メーカーさんらしく、JB74がもともと持っているワイルドさを純正の形状を崩すことなく、さらに一段引き上げています。
パールホワイトに塗られたフロントグリル(販売時は未塗装)に加え、やや野暮ったい印象の純正バンパーから交換されたフロントスポーツカウル(フロントバンパー)。
さらに、クロカンオフローダーの定番、スキッドプレートには、お馴染みのカンガルーマークとJAOSのロゴをあしらい、さらにワイルドでオシャレなフロントマスクに仕上がっています。
フロント同様、純正フェンダーとのバランスにこだわったというリヤスポーツカウル(リヤバンパー)には、これまたこだわりの4灯テールランプ(LED)をインストール。
なんでも、視認性の良いLEDにするため、テールランプをイチから制作し、純正パーツに付けられる高品質の証「Eマーク」を取得。その甲斐もあって、テールランプには”JAOS”のロゴが刻印されています。

全てのパーツが高機能・高クオリティ

そして、リヤ回りのスタイルをグッとスポーティに演出しているのが、チタンカラーにカラーリングされたBATTLEZ マフラー ZS。吹け上がりの良いのはもちろんのこと、適度に音量を抑えてあり早朝や深夜の住宅街で気を使う心配もありません。
また、下回り各部に取り付けられたステンレス製のガードパーツは、オフロード走行時に各部をガードする機能性を持ちつつ、ドレスアップパーツとしても効果的なポイントになっています。
加えて、ドアノブに取り付けられたドアハンドルプロテクターは、ついうっかり付いてしまう爪の引っ掻き傷を防ぎ、さらにカーボン調のデザインを採用したことで、スポーティさを演出するワンポイントパーツとしても最適。素材もPVC材を採用し、耐久性と対候性もバッチリです。

やってる感を出しつつ実用性も考慮したアップ量

いよいよ、スズキ ジムニーシエラ“JAOS styleのメインとも言うべき、足回りについて見ていきましょう。
BATTLEZ リフトアップセット VFS コンプリートによって40mm。加えて、225/75R16というひと回り大きいタイヤ(トーヨー OPEN COUNTRY M/T)を履くことで、トータルで約2.5インチリフトアップされています。
装着されるJAOSオリジナルホイールのEXCEL JX3は、開口部の大きいワイルドなデザインでありながら、マッドブラックにカラーリングされることで、足回りを引き締め安定感のあるドッシリとした印象をプラス。トーヨー オープンカントリーのホワイトレターをより一層引き立てます。

柔らかくコシのある乗り心地にびっくり!

走り出してまず感じたのは、M/Tタイヤとは思えないゴロゴロ感のない滑らかなフィーリング。クロカンタイヤとしてすっかり定番となった、トーヨータイヤのオープンカントリーの進化を実感します。
実は、マイカーとしてJA11型ジムニーオーナーである筆者。リフトアップでしかもM/Tタイヤということを聞かされていたので、相応の固さを覚悟していました。ところがどうして、実際に公道に出てみると、とにかく乗り心地が良いことに驚かされます。
もちろん、クロカンらしくマンホールや道路の継ぎ目などの細かな凹凸は拾うものの、角のあるイヤな振動はなく総じてマイルドそのものです。
さらに驚くのはここから、通常リフトアップした場合、特にS字や中速以上のコーナーで揺り戻しのような不安定さが出やすくなるものですが、そんなお尻がムズムズするような不安感は皆無。
しっかりとチューニングされたBATTLEZ ダンパーやステアリングダンパー、さらにキャスター角を補正してくれる専用ブッシュのおかげで、不安になる揺り戻しを抑え、収まりが良く高い直進安定性と安心感を実現しています。

ホンモノの性能と見た目を気軽にインストール

これまでジムニーのカスタムと言うと、どちらかと言えば少々気合の入ったリフトアップや、ゴリゴリの山仕様!というイメージが強いかもしれません。しかし、現行のJB64や74のジムニー/ジムニーシエラの場合、ライトユーザーも増えていています。
「街乗りがメインだけどいつかは林道に行ってみたい」そんなわがままに応えてくれるのが、スズキ ジムニーシエラ“JAOS styleではないでしょうか?
街乗りの快適性と安心感、そして、いざオフロードに出かけた時の走破性をワンランク上げてくれ、カスタムする楽しみを味わえるJAOSのカスタムパーツ。まだなかなか新車の納車が追い付いていないと聞くJB74ジムニーシエラですが、今からじっくりカスタムプランを相談してみてはいかがでしょう。

パーツリスト

・JAOS フロントスポーツカウル ウレタン製/未塗装:価格¥54,000
・JAOS フロントグリル FRP製/未塗装 :価格¥32,000
・JAOS フロントスポーツカウル用スキッドプレート ステンレス製/ショット電解研磨:価格¥12,000
・JAOS リヤスポーツカウル 本体:ウレタン製/未塗装 ランプ:LED/Eマーク付 配線保護カバー、コネクターハーネスAssy、各種ブラケット付:価格¥78,000
・JAOS トランスファーガード ステンレス製/ショット電解研磨:価格¥12,000
・JAOS キャニスターガード ステンレス製/ショット電解研磨:価格¥10,000

・JAOS アームプロテクター フロント ステンレス製/ショット電解研磨/左右セット

:価格¥15,000
・JAOS アームプロテクター リヤ  ステンレス製/ショット電解研磨/左右セット:価格¥15,000
・JAOS マッドガードⅢ ジムニー専用 フロント EVAフラップ、ハンガープレート、ハンガーベルト、取付キット:価格¥14,000
・JAOS マッドガードⅢ ジムニーリヤスポーツカウル付車用取付キット マッドガードカット加工用型紙、取付キット:価格¥5,000
・JAOS マッドガードⅢ 汎用タイプS EVAフラップ、ハンガープレート、ハンガーベルト、2枚セット:価格¥12,000
・BATTLEZ マフラーZS TC リヤスポーツカウル用 ステンレス製/シングル/チタンカラーサークルテール:価格¥68,000
・BATTLEZ リフトアップセット VFS コンプリート:価格¥158,000
【BATTLEZ リフトアップスプリング(約40mmアップ)、BATTLEZ ダン パー VFS、BATTLEZラテラルロッド(前後)、BATTLEZアシストキット】
・BATTLEZ ステアリングダンパー 純正交換強化タイプ:価格¥19,000
・BATTLEZ レベライザーロングブラケット ステンレス製/カチオン電着塗装:価格¥1,000
・JAOS EXCEL JX3 1660/20/マットガンメタリック:価格¥26,000
・TOYO OPEN COUNTRY M/T 225/75R16:価格オープン
株式会社ジャオス
〒370-3504 群馬県北群馬郡榛東村広馬場3586-1
Tel.0279-20-5511(代表)
Fax.0279-20-5549
URL:www.jaos.co.jp

動画でチェックするJAOSのデモカー

 

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