人の成り立ちと同様に、クルマのモデルチェンジでも「家系図」が存在します。今回は、そんな”クルマの家系図クイズ”として、クルマたちが持つ驚きの関係性を明らかにしていきましょう。
ネーミング変更や後継車など関係性は無限大
”クルマの家系図”をひとくくりにするのは、簡単ではありません。
そこには、モデルチェンジによる車名変更や後継車へのバトンタッチなど、さまざまな経緯が存在します。
トヨタを例に挙げると、「トヨペット クラウン」から末広がりに車種ラインナップを拡大。一般庶民向けの市販車が世に出回り始めた時代から考えれば、家系図は一気に広がっていきました。
名前が変わっても、血筋はまったく変わらず継続されているのです。
代表的なクルマの家系図
その1:マツダ・MAZDA3
マツダのミドルサルーン&ハッチバックである「MAZDA3」。
その起源を辿ると、5ナンバーサイズのセダン&ハッチバック「ファミリア」「アクセラ」に行きつきます。
MAZDA3の名称は、もともと海外で使用されていたグローバルネーミング。世界で統一された名前を使用すべく、日本でも車名変更がおこなわれました。
ボディ形状も、真四角から徐々に丸みをおびたデザインに進化し、現行型MAZDA3ではマツダが持つコンセプト「魂動」が取り入れられ、大人びた印象となっています。
ボディサイズは大きくなれど、マツダが揃えるラインナップで中核をになうモデルという位置づけには変わりはありません。
その2:トヨタ・ヤリス
世界に誇るコンパクトカー、トヨタ ヤリス。
日本では元々、「ヴィッツ」の名で販売されていましたが、ヨーロッパでは”ヤリス”のネーミングで販売。世界通算4代目となる現行型は、日本でもイメージチェンジが図られるべく、車名の統一がおこなわれました。
もっと昔をたどるなら、1970年代から1990年代に販売されていたコンパクトカー「スターレット」の実質的な後継車にもあたります。
スターレットのEP70系やEP80系に存在していた「GT」グレードは、アマチュア向けのサーキットレースでも活躍したクルマ。ヴィッツでもメーカー主催のワンメイクレースが日本全国で開催され、ヤリスになったこれからも引き継がれる予定です。
ヤリスの派生モデルとしては、クロスオーバータイプ「ヤリス クロス」が現在販売中です。
その3:ホンダ・フィット
ホンダの売れ筋モデルであるコンパクトカー、フィット。
初代 GD系は、2002年にトヨタ カローラの33年連続販売台数第1位を阻止するほどの人気を誇り、以降4代目まで現在も販売されているクルマです。
フィットのご先祖様にあたるクルマは、1981年に初代が登場した「シティ」や1996年に登場した「ロゴ」です。
シティは”トールボーイ”の愛称で初代が人気を博し、ロゴは実用性に優れたオーソドックスモデルとして、ホンダのコンパクトカーラインナップを支えました。
フィットは2台の血筋を引き継ぎ、「センタータンクレイアウト」などの新しい技術を得て、初代は爆発的な人気を獲得。
派生モデルとしてコンパクトミニバンタイプの「モビリオ」→「フリード」、セダンタイプの「フィット アリア」→「グレイス」なども登場しています。
まとめ
上記に挙げたクルマたち以外にも、驚きの家系図を持っているクルマたちは数え切れないほど存在します。
元を辿れば一台のクルマから派生していき、今現在数多くのモデルがラインナップされ、ファンやユーザーに親しまれています。
あなたが持っているクルマの「家系図」も、調べてみると昔家族が乗っていたモデルと関係があるかもしれません。
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