2022年6月17日、中古自動車整備機器のBtoB売買サービス「メカコミ」がリリースされました。リリースより1年余りが経ち、取引も順調に行われている様子。改めて「メカコミ」がどういったサービスなのかを紐解いていきます。

Image:メカコミ/Text:Shindo Tsukazawa

メカコミとは?

端的にまとめると「中古自動車整備機器のマッチングサービス」。

整備業界を取り巻く背景として、「整備機器の廃棄」がある一方で「整備機器の調達が困難」という、ある意味矛盾した状態が続いていました。

「使わなくなった」「廃業のため」様々な理由で整備機器が廃棄されていましたが、その逆に「開業のための調達」、「新品を購入することは予算的に難しいため中古で調達したい」、といったニーズがあることも事実。

そんな中でトヨタ自動車が、課題である「設備投資負担」のコストを削減しつつ、使える中古設備を使い切ることでカーボンニュートラルに繋げることを目的としたプラットフォーム「メカコミ」をリリースしました。

メカコミで出品されている機器(代表例)

ヘッドライトテスター

タイヤチェンジャー

リフト

基本は法人利用。個人利用も可能。

メカコミを利用する場合、会員登録が必要になりますが、前述までのサービスを全て利用できるのは法人登録をした場合に限ります。

個人でも会員登録することは可能ですが、使えるサービスとしては査定買取、商品購入のみになります。(要は出品ができない)

決済は法人も個人もStripeでの決済になります。

どういうユーザーにマッチするのか?

既に整備工場を営んでいるor従事している

例えば、既に整備工場を営んでいて、使用している設備が急に壊れてしまったり、事業拡大に向けて設備投資を行わなければならないが新品で揃えることが難しい場合、などが挙げられます。

程度の良いエアツールや測定器だったり、指定工場でも使うようなヘッドライトテスターや、板金修理に必要なフレーム修正機といった専門ツールが揃っています。

独立開業をしたい

整備工場やメンテナンスショップの開業に向けて設備導入を考えている方にもオススメで、いきなりは新品で揃える投資は難しいけど、なんとかして中古で揃えたい、そんなニーズにも応えてくれます。

自宅ガレージを充実させたい

個人登録でもメカコミは利用することができ、直接出品はできないものの購入することは可能です。

中古工具などは市場に出回ることもありますが、整備工場で実際に使用されていた工具や設備などをエンドユーザーが情報キャッチすることは難しい部分でもあり、自宅での整備に活用したいユーザーにオススメです。

メカコミ

URL:https://mechacomi.site/