「ドリフトを始めたい!でもまず何をすればいいんだろう?」モータースポーツとしてのドリフトを始めるなら、まずは走れるサーキットや練習会の探し方、ドリフトを楽しめるクルマ探し、予算に組み込んだ方がいい消耗品や最低限のカスタムまで、初歩的な話からご紹介します!

Photo by Antoine de Cardaillac

ドリフトを始めたい!と思ったら

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クルマを意のままにスライドさせて、そのラインや飛距離、他車との間隔などをポイントに競う「ドリフト」。

最近は「ドリフト競技」というモータースポーツへ進化し、ルールなども整備されたことで、かえって難しく感じようになったかもしれません。

そこでまずは「ドリフト競技をするには、何から始めたらいいのか?」という入口からご紹介しましょう。

「入口」さえくぐり抜ければ、そこから先は日常とはちょっと違う世界が皆さんを待っていますよ!

 

まずは「走る場所」を探そう!もちろんサーキットで!

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まず肝心なのは、ドリフトを始める場所です。

ドリフト「競技」ですからサーキットなのはもちろんですが、どこでも良いわけではありません。

ドリフト走行に付き物であるタイヤのスキール音(タイヤが鳴く音)などの騒音問題や、舗装にへばりつくタイヤゴムなどの問題で、ドリフト走行を禁止しているサーキットも少なく無いのです。

ドリフト競技会の開催有無に関わらず、普段はドリフトの練習走行が許可されていないサーキットもあります。

そのため、ドリフトの練習走行(フリー走行)が日常的に行われているコースを持つサーキットや、ドリフト走行が許可されているミニサーキットが近くにあるかどうか、ホームページなどでチェックした方が良いでしょう。

たとえば首都圏ですと、南千葉サーキット(千葉県市原市)や、本庄サーキット(埼玉県本荘市)などがありますし、ほかにもインターネットで「都道府県名」や「ドリフト」「練習」などで検索すると、近くにあればいくつかヒットしてくるはずです。

 

何は無くともハイパワーFR

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次にどのようなクルマで走るかですが、とりあえず走れればいいというなら何でも構いません。

ただし、趣味の上達というのは同好の士あってこそなので、あまりマイナーなジャンルを最初から狙うと、後々苦労します。

どうしてもこのクルマで!などのこだわりが無い限りは、ハイパワーFR車を選んだ方がいいでしょう。

定番としてはR33以降の日産 スカイライン、S14以降の同 シルビアのターボ車になります。

その理由としては以下。

・ドリフト競技会でも練習会でも圧倒的多数派の方が、他車を参考にしやすい。

・誰かに教わるとして、教える方もやりやすくて助かる。

・ホイールベース(前後タイヤ間隔)に対してトレッド(同じく左右)の広い方がコントロールしやすいため、最初から3ナンバー車の方が楽。

・まだ中古車市場で流通量が多く、ベース車の入手が楽。

・同じ理由でアフターパーツマーケットもまだ盛ん。

・S13以降のシルビアは同世代スカイラインとのパーツ互換性があり、特にミッションなど駆動系の強化で重要になる。

もちろんハイパワーFR車には前後世代のシルビアやスカイライン、180SX、さらにマツダRX-7 / 8やトヨタ 86 / スバル BRZのチューニング車も含まれますから、こだわりがあればそういったクルマでも構いません。

クルマが決まれば、後はサーキットそのものや、そこをベースとしているチームが主催する練習会に出かけて練習あるのみです!

ドリフト未経験者にオススメなのは、サーキットのホームページに掲載されている初心者向け練習会やドリフトスクール。

ドリフト人口増加のため熱心に取り組みフレンドリーなことが多いですし、講師の上級者の助手席でドリフト体験ができることがありますから、初心者にはオススメですよ!

 

タイヤや外装は消耗品!補修パーツの準備も!

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練習会ではまず安全な場所でクルマの滑らせ方から習う事になりますが、すぐにコースにも出るようになると思います。

そこで走り回ればまず酷使するのはタイヤやブレーキで、特にタイヤは公道走行用とドリフト用で分けて、サーキットで交換した方がいいでしょう。

どのみちタイヤのバースト(破裂)など日常茶飯事ですから、ドリフトしたタイヤでそのまま帰る予定は立てない方が正解です。

外装も同じく消耗品で、タイヤバリアやコンクリートウォールにヒットしたり、土手を登る・落ちるは当たり前で、前後バンパーやサイドストーンガード、エアロ類は破損するものと考えた方がいいでしょう。

最初から外して走る人もいますし、つけて走るなら帰りに困らないよう、ガムテープやタイラップなど手軽で確実な補修パーツの準備が肝心です。

ドアやフェンダーまでボコボコになっても、ハンマーで叩き直すくらいの気持ちなら大丈夫!

前述した「こだわりが無い限り定番車種オススメ」というのは、そういう意味もあるんですね。

年季が入りすぎて原型を留めておらず、モノコックが無事なのか怪しいものまで走っていますが、そこまでクルマを使い込んでなお楽しめる!という考え方もアリです。

 

カスタムはまずドライビングパーツから!

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そのような感じで、外装は走っていれば勝手にカスタマイズ(?)されていきますから、修理以外で手を入れる部分は決まってきます。

まずドリフト走行は慣れるほど高い進入スピードで横に向け、横Gをコントロールしながらコーナーを駆け抜けますから、シートに座っている本人の腰が落ち着かないことにはどうにもなりません。

そのため、ドライビングポジションを安定させる以下のパーツは必要でしょう。

・Gがかかってもホールド性を保てるバケットシート

・コントロールが楽なステアリングやその角度調整

・滑りにくいペダル

・操作しやすいシフトレバー

・引きやすいサイドブレーキ

また、よほど緩いサーキットで無ければ安全装備として最低限ヘルメットが必要です。

貸し出しもありますが、マイヘルメットはいいですよ!

 

とにかく車は前に進むように

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それに加えてLSDやブレーキにも手を入れたいところで、特にLSDなりデフ直結加工なりをしないと、クルマが前に進みませんし(初心者からいきなり慣性ドリフトは難しいでしょう)、ホイルスピンさせてタイヤスモークを吹き出す派手な走りもできません。

ただ、そうしたクルマ側の部分は「初心者はまずこれが定番」という、オススメパーツを周りやサーキットで聞いてからでもいいかもしれませんね。

タイヤなどは古タイヤや新品なら適当なアジアンタイヤで十分です。

ただ、ドリフト走行は滑らせるからグリップの低いタイヤ…というわけではなく、ちゃんと前に進まず飛距離が出ないか、クラッシュの元になります。

ホームコースにしているサーキットの舗装に合う・合わないもありますから、そこでドリフトに合うタイヤは何か?も周りに聞いてみましょう。

 

まとめ

以上、「これからドリフトを始めたい!」という人向けに、本当に基礎中の基礎的な話でした。

クルマ選びについては、最初から「定番のコレがいい!」と言い切られてしまうと、楽しみがちょっぴり減ってしまうと感じるかもしれません。

しかし、同じ車でもこれだけ違う走りができるのか!と目からウロコが落ちる日々が続くのも事実ですから、奇抜なクルマで挑むよりは楽しめると思います。

「釣りはフナに始まりフナに終わる」という格言もありますし、意外とその定番車が長い戦友になるかもしれませんよ?

そして、「日頃からドリフトの練習ができるサーキット」が見つかれば、そこで知り合った人からいい情報を仕入れることもできるでしょう。

まずはネットなどで検索して、「ここなら練習できる!」と思ったサーキットへ、実際に足を運んでみるのが一番ですね。

 

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