ついに始まったFIA公認のドリフト競技FIA IDC(Intercontinental Drifting Cup)。F1やWRC、WTCCなど同じ格式として位置付けられた国際大会が、東京のお台場特設会場にて開催されました。誰が勝利を納めたのでしょうか?

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IDCの見どころ

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日本からは#10齋藤太吾選手、#11藤野秀之選手、#12横井昌志選手、#13川畑真人選手の4選手が参戦しており、世界14ヶ国24名のドライバーがエントリーしています。

下馬評通りであれば日本人ドライバーが有利であろうという大方の予想ですが、世界選手権となるIDCでそう簡単に勝てるのでしょうか?

日本人ドライバーを応援したり、チームを応援することはもちろんですが、各国の手強いドライバーを見つける楽しみもあります。今回、意外にも日本人ドライバーはLeg1で苦戦を強いられたのです。

 

Solo Run(単走)

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24人のドライバーを3グループ8名ずつに分け採点を行い、全体の上位16名がBattle Tournament(追走トーナメント)に進みます。

D1GP同様エレクトリックスコアリングシステムを使用し、今回のお台場特設コースでは5つのセクションに分けられ、各セクターごとシビアな採点が行われます。

Leg1では#10齋藤太吾選手(日産GT-R)が、唯一100点超えを記録し単走優勝を決めました。2位に#13川畑真人選手(日産GT-R)、3位に香港人ドライバーの#6チャールズ=ウン選手(日産180SX)と続きました。

 

Battle Tournament(追走トーナメント)

IDCのために製作された左ハンドルのJZX100©️Motorz

単走での順位を基準にトーナメントが組まれ、前後を1回ずつ入れ替えてスコア(ランク)が高いドライバーが勝利。深い角度、スピード、相手との距離が重視され、もっともエキサイティングなコンテンツとなっています。

日本人ドライバーは4名とも追走に進み、1回戦を通過。ベスト8では#13川畑選手と#11藤野選手(日産180SX)のTeam TOYOTIRES同士のバトルとなり川畑選手が制しています。#10齋藤選手は順当にコマを進めるも、#12横井選手(日産S15シルビア)がスピンをしてしまいロシア人ドライバーの#19ジョージ=チウジャン選手(日産S15シルビア)に敗れました。

 

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ベスト4はどちらの組も日本人vsロシア人という組み合わせに。

順当に勝ち上がってきた#10齋藤選手と#19チヴシャン選手の対戦は、1本目後追いのチヴシャン選手が2ランク差をつけるも、2本目後追いの齋藤選手が驚異的な追走を魅せ逆転、#10齋藤選手が決勝に進出。

もう一組の#13川畑選手と#20アルカディ・サレグラセブ選手(日産R34スカイライン)の対戦も、同じように後追いでポイントを許すも逆転で川畑選手が決勝進出を決めています。

 

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3位決定戦はベスト4で惜敗したロシアンドライバー同士の戦いです。

どちらのロシア人ドライバーもスピード、ドリフトアングル、距離といったドリフトの完成度が非常に高く、3位決定戦の追走スコアがLeg1の追走トーナメントを通じて最高スコアになったほど。D1GPで目の肥えた日本のファンの方でも、そのロシア人ドライバー同士の走りに自然と拍手が巻き起こりました。

 

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決勝はいつも通りの組み合わせと言うべきか、予定調和と言うべきか、蓋を開ければ「太吾vs川畑」と言うお馴染みの構図。いかなる大会であれ、この2人の対戦を見にくるファンが多いことは間違いありません。

「世界一」の称号が掛かるIDCなだけに、いつも以上にヒートアップ。1本目に先行の#10齋藤選手が1セクター進入前に失速してしまったところに川畑選手が接触し、長い審議がありましたが3.5ランクずつイーブンの採点が与えられました。2本目後追いの#10齋藤選手が有利となる場面ですが、5セクターで失速してしまい、これもまたイーブンとなりワンモアチャンス(もう1回走行)となりました。

翌日のLeg2に向け「世界一」を決める重要な場面でもあり、「世界一のGT-R使い」が決まる局面でもあり会場の盛り上がりは最高潮に。ワンモアチャンス1本目後追いの川畑選手がビタビタの追走を魅せ2ランク差を獲得、その後2本目後追いの齋藤選手も軽く接触をする程までに接近をする追走を見せるも、またもや5セクターで離されてしまい、ランク差が届かず決着。

Leg1は#10川畑選手の優勝で幕を閉じました。

 

まとめ

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FIA IDCは初のドリフト世界一決定戦ということもあり、会場の雰囲気も国際色豊かで基本は日本語ですが、常に英語通訳が入ったりといつものD1GPとは一味違った雰囲気を味わえます。

普段見慣れないBMW 3シリーズやヒュンダイ ジェネシスのドリフト車両といった、海外ならではのマシンやカスタマイズを間近で見られるチャンスでもあります。

当日券の空きは十分にありますので、是非Leg2はお台場まで足を運んでみてください!

 

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