5連覇を目指すセバスチャン・オジェ、最大のライバルとなりうるのは…?

©︎Red Bull Content Pool

波乱となった開幕戦モンテカルロ。優勝したのは昨年王者のセバスチャン・オジェだった。

昨年末でフォルクスワーゲンが撤退したことにより、今年はフォードのマシンを使用するM-SPORTに移籍することになった。

Day2のSS3でスタックして40秒ロスするアクシデントもあったが、その後はペースを取り戻し、SS13でトップに浮上。最終日はポジションを死守するという走りに徹して、さすが王者という確実な戦略での勝利だった。

この勢いでオジェが先行していきそうだが、今年は彼を脅かしそうなドライバーも何人か現れた。

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)

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そのうちの一人がDay3までトップを快走していたティエリー・ヌービルだろう。

ライバルに続々とアクシデントが発生する中で、順調にタイムを稼いでいた。追い上げモードに入っていたオジェに対してもしっかりリードを築けていた。

しかし、SS13の左コーナーで、わずかにリアタイヤが滑って脱輪した瞬間にサスペンションを痛めてしまい、優勝争いから脱落。それでも最終SS17のパワーステージではしっかりトップタイムをマークし、総合順位と合わせて6ポイントを獲得した。

総合順位では残念な結果だったが、この週末は彼のドライビングだけでなく、今年はヒュンダイも戦闘力の高いマシンに仕上がっているなというのが感じられた。

実際に2ステージのキャンセルを除く15のSS結果を見ても、6ステージでトップタイムを記録。オジェと比較しても8ステージで勝利していた。

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昨年は総合ランキング2位だったヌービルだが、オジェとは108ポイントもの大差をつけられてしまった。しかし開幕戦での走りを見ている限りでは、間違いなくこの差が縮まっていくだろう。

 

オット・タナク(M-SPORT)

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もう一人はオジェのチームメイトであるタナク。Day3までは総合トップ3圏内を維持し、一時はオジェとM-SPORTワン・ツーフィニッシュの可能性も出ていた。

しかし、SS14でエンジントラブルが発生しペースダウン。途中で必死に修復を試み、最終SS17では脱輪ギリギリのところまで攻め切る走りを見せ、フィニッシュ。気合いで3位を死守した。

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ヌービルほどの圧倒的なパフォーマンスは見られなかったが、各SSのタイムを見てもライバルに対して大きく遅れるシーンもなく、4日間のラリーの中でトラブルを除いてはノーミス。途中には豪快にドリフトしながら駆け抜けて行くシーンも見られた。

ここまでの走りを実現したのは、やはり王者オジェのチームメイトになったというのが大きな刺激になっている模様。昨年のラリーGBでもアグレッシブな走りを見せたが、さらに磨きがかかっているようにも見えた。この勢いでいけば、早い段階で悲願の初優勝も実現しそうだ。

 

まとめ

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他のモータースポーツより一足早く開幕したWRC。やはりトヨタの復帰とオジェのM-SPORT移籍により、例年以上に面白くなって行くことは間違いなさそう。

早くも第2戦スウェーデンが来月に迫っているが、こちらも目が離せない激戦が期待できそうだ。

また今年はRed Bull TVがハイライト動画を全戦インターネットで無料配信するなど、CSテレビなどを契約しなくてもラリーの様子を日本から楽しむことができるようになった。

今までWRCを追いかけていなかったという方も、この機会にチェックしてみてはいかがだろうか。