4月15・16日に東京のお台場で開催された年に一度のモータースポーツの祭典「モータースポーツ ジャパン2017 フェスティバル イン お台場」。一瞬雨がパラついたものの、全体を通して天気に恵まれ、過去12回中3番手となる12万1664人を記録しました。たくさんの走行イベントが行われましたが、中でも一番盛り上がったのがメーカー対抗のカート大会!イベントとはいえ、いざステアリングを握ると全員真剣モード!波乱あり、ドラマあり、どんでん返しありのレースを、どこよりも詳しく振り返っていきます!

©︎Tomohiro Yoshita

優勝賞金5万円!「autosport杯メーカー対抗 お台場カートグランプリ」

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以前もモータースポーツジャパンの目玉イベントとして開催されていたメーカー対抗のカート大会。今回は思考を凝らしカートレース+様々なアトラクションを用意。

また実際のレース同様に予選+決勝というフォーマットで、集まった来場者も本番さながらのレースを見ているような雰囲気を楽しむことができました。

 

レースのルール

・慣熟走行
セッション時間:10分
各ドライバーが自由に走行

・予選
各チームからアタック担当を1人選抜
1台ずつ出走し1周勝負のスーパーラップ方式

・決勝
15周×2ヒート
グリッドは第1ヒート=予選順、第2ヒート=第1ヒートのリバースグリッド
1スティントの周回数は自由(1人最低1周することが条件)
ドライバー交替時に、指定された高さまで積み木を組み上げること

 

15日(土)のドライバーズラインナップ

ホンダチーム:伊沢拓也、塚越広大、山本尚貴
トヨタチーム:中山雄一、蒲生尚弥、坪井翔
日産チーム :松田次生、ロニー・クインタレッリ、佐々木大樹
スバルチーム:井口卓人、山内英輝、勝田範彦

 

アクシデント続発!イベントながら大荒れの展開に…

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ピエール北川アナウンサーによる公開ブリーフィングも終わり、いざ慣熟走行スタートという時に、なんと雨が。

ちょうど通り雨のような感じで路面を若干濡らしますが、ウェットになるまでではなく、すぐにまた太陽が顔を出します。

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しかし、これはまだまだ波乱の始まり。いざレースが始まると、各ドライバーとも真剣そのもの。実際のレース同様にウォールギリギリまで攻め込むバトルを展開します。

そんな中、トヨタチームはコース仕切り用のクッションウォールにヒットしコース上で止まってしまうハプニングがあったり、ホンダチームではエンジンがかからないトラブルに見舞われてしまったりと、実際のレースでも起きそうなアクシデントが続出!

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また今回の肝となったのが、ドライバー交替時の積み木!

この日は風も強かったということで、ある程度積み上げると崩れてしまうなど、各チームとも苦戦。

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予想以上に大荒れとなったレースに、集まった来場者も興味津々で見入っていました。

 

巧みなレース戦略でスバルが2ヒートとも優勝!

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ライバルチームがバタバタしている中、着実に周回を重ねたのがスバルチーム。

実はルールをうまく利用した戦略を組み立てていたのです。普段はラリーが主戦場でカートに乗る機会が少ない勝田をサポートするべく、井口と山内が長めのスティントを担当。

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これが功を奏し、スバルチームがなんと、2ヒートともトップチェッカー!総合ポイントでも文句なしのトップで、1日目をステージを優勝!

優勝賞金は、みんなでご飯(焼肉)へ行くということで決定したそうです。

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スバルの優勝で幕を閉じた1日目のカート大会。しかし、ライバルチームもリベンジのために、あれやこれやと作戦を考えてくるのでした。注目の2日目の対決は?次のページへ続く。