スバルが不利な展開に?まさかのルール変更

©︎Tomohiro Yoshita
続く2日目。基本的なフォーマットは変わりませんが、特にレース中のルールが変更となりました。詳細は次の通り。
・慣熟走行→変更なし
・予選→変更なし
・決勝
15周2ヒート制、グリッド順→変更なし
※1スティントは5周ずつで固定
※ドライバー交替時の積み木も、指定された形状を完成させること
16日(日)のドライバーズラインナップ
ホンダチーム:武藤英紀、小暮卓史、中嶋大祐
トヨタチーム:大嶋和也、アンドレア・カルダレッリ、山下健太
日産チーム :本山哲、安田裕信、佐々木大樹
スバルチーム:新井敏弘、山内英輝、勝田範彦

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前日は、勝田のスティントを短くすることで勝機を掴んだスバルチームですが、各ドライバーの周回数を固定。
さらに井口が別イベント参加のため2日目は欠席。代わりに、こちらもラリードライバーの新井敏弘が参加することになりました。
一方、ライバル陣営は、本山哲をはじめ、カート経験豊富な強豪ドライバー揃い。
しかも、スバルチームは慣熟走行中にアクシデントに見舞われ急遽スペアカーを使用。

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流れが完全に失われたかと思われました。
ところが…
スバル、積み木の安定感で首位奪還!

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0.1秒争う本番さながらの緊迫感に包まれたスーパーラップ予選で、山内が好タイムを記録しポールポジションを獲得。
第1ヒートの第1スティントでも山内がリードを広げます。
5周を終えて各チームが1回目のドライバー交替。ここでいち早く、安田(日産チーム)が積み木を組み上げコースへ。
半周差で新井(スバルチーム)が続きますが、ホンダとトヨタは完成間近で積み木が崩れてしまい周回遅れになるほどのタイムロス。

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これで、日産vsスバルの一騎打ちとなります。
安田が十分なリードを築いて2回目のドライバー交替へ。アンカーはカートの速さでは定評がある佐々木ですが…、なんと積み木で手こずってしまいタイムロス!

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この間に、勝田が迅速に組み上げ、なんと“積み木”で逆転。そのままトップを守りきり第1ヒートを制しました。
BREEZEも加わり、総力戦となった第2ヒート。果たして結果は?

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この第1ヒートの結果を受け、ライバル陣営も早速対策を検討。
日産チームは佐々木がスタートドライバー(積み木組み立て不要)に周り、ホンダ陣営は風除け用のボードを用意。
これをみたライバルチームも各ブースからバインダーなど、風除けになりそうなものを持ち寄って対応します。

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そんな中、スバルチームはコースサイドに応援にかけつけていたSUPER GTで同チームを応援するレースクイーン「BREEZE」のメンバーが自ら風除けとなって、勝田、新井の積み木をサポート。

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コース上のバトルもそうですが、ピット上でも熱いバトルが繰り広げられました。
こういった対策もあってか、第2ヒートは接戦。ピットアウト時からサイド・バイ・サイドになるほか、ドライバーによってはあれやこれやの手を使って、1秒でも早くコースに戻ろうと頑張ります。

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2回目のドライバー交替時に、またしてもホンダチームにエンジンがかからないトラブルが発生。
優勝争いは残るスバル、トヨタ、日産の三つ巴に!
最後は安田が意地を見せ、第2ヒートは日産が勝利しますが、総合ポイントではわずかスバルの方が上回り…

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見事、2日連続で総合優勝を獲得しました!

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レース後は、ドライバーもレースクイーンも関係者も全員で大喜び。特に勝敗の鍵となったのは“積み木”でしたが、それを迅速に終わらせるべく最大限のサポートをしたのが、チームメンバー全員。まさに「総合力」で掴んだ勝利でした。
まとめ

©︎Tomohiro Yoshita
こうして、大盛況のうちにカート大会は終了。
詰めかけたファンの間からは、早速来年もやってほしい!とリクエストが上がるほど。日産の佐々木も積み木で負けたのが悔しかったようで「来年リベンジします!」と意気込んでいました。

©︎Tomohiro Yoshita
普段は、真剣勝負が魅力のモータースポーツですが、こうしたイベントで行われるバトルも、たまには面白いものですね。
できれば、今年どこかの会場で、また観てみたいものです!
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