JCCAこと日本クラシックカー協会が主催する、クラシックカーイベント。1年に4回開催されており、うち3回は富士スピードウェイや筑波サーキットを使用した本気のレース!往年の名車たちをこれでもかとチューニングして、コース上で繰り広げられるバトルはとにかくアツい!電子制御なんて一切ない、人と人との本気のぶつかり合いをご紹介します!
集まってるのは、クルマが大好きで負けるのが嫌いな大人たち?
JCCAとは
JAPAN CLASSIC CAR ASSOCIATIONの頭文字をとってJCCA。
日本国内でクラシックカーイベントを開催しており、その規模は国内でも最大級かもしれない!?
JCCA主催のイベントは、クラシックカー愛好家であれば知らない人はいないのではないかと思われるほど、ファンの多いイベントです。
毎年1月末に「ニューイヤーミーティング」、春に「富士ジャンボリー」、夏に「筑波ミーティングサマー」、秋に「エンデュランス筑波ミーティング」と年間を通してイベントを開催。
そのうち、ニューイヤーミーティングを抜いた3回のイベントでレースが開催されています。
参加車両は、マイナーツーリングレースを彷彿とされる110や310のサニー、KP61スターレットなどから、ハコスカ、ロータスヨーロッパにGT40まで!?
1970年代にタイムスリップしたかのような、オドロキと懐かしさが入り混じったレースに、興奮すること間違いなしです!
では、次の項目で各クラスをご紹介していきます!
クラス紹介
ヒストリックGP
1969年までのプロトタイプスポーツカー、または70年代に使用されていた「グループ4」規定に該当する量産スポーツカーのためのクラスです。
フォードGT40やじジネッタG4では飽き足らず、ポルシェ910、904など、雑誌でしか見られなかったような憧れのマシンに出会えるのもこのクラスの魅力。
街じゃ絶対に出会えない、とんでもないマシンが見れるかも!?
クラス分けがざっくりですので、かなり差はありますが、トップクラスのマシンは富士スピードウェイで2分を切るタイムを出します。
今も衰えない速さも、魅力のひとつかもしれません!
FLレース
1979年までのフォーミュラマシン。かつ、FJ360やFL550などの、軽自動車の2ストエンジンを搭載した車両で争われるクラス。
スズキのフロンテやセルボと同じ、2スト3気筒の甲高いエクゾーストをサーキットで聞けるのは今やこのレースだけ?
軽い車体に軽いエンジン、エキサイトしないわけがないですよね?
タイムとしては、富士スピードウェイで2分15秒から30秒程度、筑波サーキットで1分10秒台が相場のタイムとなります。
Fレース
1970年までのフルチューンマシンによって争われるクラス。
レギュレーションブックには、元のエンジンブロックを使っていれば気筒容積は自由と書かれています。
つまり、排気量は無制限。パワーを上げるために限界まで排気量を上げられるので、かなりやりたい放題です。
主な参加車両は、いわゆるダルマセリカ(TA22)スカイラインGT-R(KPGC10)、110サニーやTE27スプリンタートレノなど、日本のスポーツカー史を背負ってきたクルマたち。
110サニーvsKP47スターレットなんてシーンが今見られるのも、このレースだけ?
筑波サーキットを1分2秒台で駆け抜ける、驚きのクラシックカーだらけのレースです。
Pレース
ざっくり言うとノーマルのマシンによって争われるクラス。
Pの中でも「P68」と「P75」の2クラスに分けられており、それぞれ1968年まで、1975年までに製造されたクルマという意味になります。
形状変更は不可ですが、足回りやブレーキ回りのチューニングと、マフラー交換程度は可能。
見た目こそレーシーなカラーリングに変更されていますが、中身はほぼノーマル。
それでもポルシェ911やフェアレディZは、筑波サーキットで1分9秒台に食い込んでいることを考えると、元々のポテンシャルも侮れません。
Sレース
Pクラスの規定の上に、エンジン本体に手を入れることが可能になったクラス。
Pと同じように「S65」「S68」「S75」と分かれていて、それぞれ製造年代別にクルマが分けられます。
その中でさらに排気量別に細かく分けられるのも特徴のひとつ。
フェアレディ2000や、RX-3サバンナ、510ブルーバードなどがひしめくこのクラスですが、筑波サーキットで1分5秒台。富士スピードウェイでも2分1秒台で走る車が多く存在します。
50年近く前のクルマとは思えない運動性能も、見どころのひとつかもしれません。
TSカップ
1970年代、富士スピードウェイで行われた伝統のレース、マイナーツーリングが復活!?なTSクラス!
参加可能車両は当時を彷彿とさせる日産310サニーとKP61スターレットのみ!(一部主催者決定による例外アリ)
レイアウトこそ変わりましたが、今も富士スピードウェイであの頃のマシンが走るのは、ファンからすると感涙もの。
そして、今も速さは変わらず、富士スピードウェイでは1分58秒台に飛び込むほど。
車重700kgを割る超軽量FRに170馬力のエンジン。面白くないわけがないですよね!
ヒストリックフォーミュラ
いわゆる葉巻型と言われるフォーミュラカーで争われるヒストリックフォーミュラレース!
ロータス、ブラバム、シェブロンなど、昔からF1を追いかけているファンの方からすると懐かしいワードのマシンが多いこのクラス。
いくら古かろうとやっぱりフォーミュラ、筑波サーキットを1分フラットで走り抜けます。
テレビの向こうでしか見れなかったフォーミュラレースが、そこにはあります!
クラシックカーレースのみどころ
何といっても往年の名車がサーキット上で熱いバトルを繰り広げる様がイチバン!
それと併せて、このイベントはその他のオーナーズクラブのイベントや、ショップのイベントなどと併催で行われる場合もあるんです。
例えばロータスカップが見れたり、スーパー7のフリー走行が見れたり、意外なイベントやレースに出会えることも、大きな見所のひとつです!
その他にも、フリマで思わぬグッズに出会えるかもしれませんし、実は駐車場が名車のショールームになっているかも?
ひとたび足を運べば、一日中楽しめることは間違いないイベントですよ!