現在もスーパーGTやスーパーフォーミュラに参戦し、活躍している名門チーム「TOM’S」。様々なカテゴリーで数々のタイトルを獲得してきました。今回はそんなTOM’Sから、過去に参戦していたJGTCマシンを一挙ご紹介!懐かしいマシンも多く登場します!アナタが好きだった一台はこの中にいますか?
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TOM’Sって?
TOM’Sとは、創業者である舘(Tachi)、大岩(Oiwa)と、モータースポーツ(Motor Sports)の頭文字を組み合わせたもので、主にトヨタ車向けのアフターパーツなどの開発・販売を手がけている会社です。
トヨタ車のカタログ冊子を手に取ると、別紙でTOM’Sのカタログが入っていたりしますよね!
そうでなくても、ロゴを見た事があるという方も少なくないはず!
設立以来トヨタのレース活動には非常に深く関わっており、ワークス活動を委託されていた時期もあったため、社名を「トヨタ・モータースポーツ(TOyota Motor Sport)」の略と間違われることもあるといいます。
そんなTOM’Sですが、全日本GT選手権(JGTC)には1995年より参戦しており、1997年、2006年、2009年にはシリーズチャンピオンを獲得し、2016年現在も参戦し続けています。
さて、TOM’Sについての予習がある程度済んだところで、歴代JGTCマシンを振り返っていきましょう!
参戦2年目でのシリーズチャンピオン!1997年 Castrol Tom’s SUPRA
TOM’Sといえばカストロールトムススープラと思う人も少なくないでしょう。
1996年から参戦し、2年目の1997年から、TOM’Sとして2台体制になりました。
36号車にはミハエル・クルムと、元F1ドライバーで「スパニッシュ侍」としても馴染みのあるペドロ・マルティネス・デ・ラ・ロサがドライブ。
37号車は関谷正徳と鈴木利男がドライブしました。
36号車のクルム・ロサ組は第1戦こそノーポイントで終えたものの、第3戦・第5戦ともに優勝。
最終戦を終えた時点では、39号車のデンソーサードスープラと同ポイントでしたが、入賞回数の差から、36号車がシリーズチャンピオンを獲得しました。
37号車の関谷・鈴木組は、開幕1戦目から3位表彰台を獲得。その後もポイントを獲得していきましたが、3位表彰台は4度獲得するも、トップには3ポイント及ばず、ランキング3位でシーズンを終えました。
このカラーリングはWRCマシンでもお馴染みですね!日本のみならず、海外でも人気のありGTマシンでした。
カストロールカラー最終年。2001年 カストロール トムス スープラ / マツキヨ ZENT トムス スープラ
お馴染みだったカストロールカラーはこの年2001年で見納めになってしまいます。
TEAM TOM’Sとして、前年の2000年は3台のマシンを投入していましたが、2台に縮小。
36号車・37号車の2台体制となりました。
36号車には関谷正徳に変わって、黒澤元治の息子である黒澤琢弥がドライブ。相方は昨年から変わらず土屋武士が就きました。
37号車には、前年まで35号車のTOM’Sマシンをドライブしていた山路慎一がこのシーズンもステアリングを握りました。
ペアには、MotoGPの1987年チャンピオンであり「4強」として名高いワイン・ガードナー。
36号車は、開幕戦を0ポイントで終える先行きが不安なスタートでしたが、その後は入賞を重ねポイントを獲得。
開幕戦以外の全てのレースでポイントを獲得しましたが、最高位5位・ポイントランキング12位でシーズンを終えます。
一方37号車は、開幕戦から5位入賞。第3戦では優勝し、シリーズチャンピオンに近づき、コンスタントに入賞することで安定してポイントを重ねます。
ですが、この年チャンピオンを取った38号車auセルモスープラには12ポイント届かず、ランキング5位でシーズンを終えました。
このカラーリングに根強いファンが多い! 2003年 WOODONE トムス スープラ / ZENT トムス スープラ
前述の様に、2003年のマシンが好きな方も少なくないのでは!?
37号車のスポンサーは前年同様ですが、36号車はトクホンからWOODONEに変更になりました。
36号車は2001年から継続して土屋武士がドライブ。相方には元F1ドライバーであるエリック・コマスが抜擢されました。
第3戦SUGOで、エッソウルトラフロースープラを駆る脇阪寿一と、エリック・コマスのバトルがファイナルラップまでもつれたのはもはや伝説ですよね!
37号車は、2002年から36号車に代わって37号車をドライブしている黒澤琢弥と、イタリア出身でF1にもスポット参戦していた経験のあるマルコ・アピチェラのコンビで参戦。
第3戦・第6戦で2位を獲得し、シリーズを通してノーポイントがなかった36号車はシリーズランキング5位で終えます。
一方37号車ですが、トラブルに見舞われた悔しいシーズンで、最高順位8位・シリーズランキング18位で幕を閉じました。
JGTC最終年。2004年 WOODONE トムス スープラ / DYNACITY トムス スープラ
JGTC最後の年だった2004年。
36号車には前年に引き続いて土屋武士と、前年まで37号車をドライブしていたマルコ・アピチェラがチーム内移籍。
代わって37号車には、2003年に全日本F3選手権でチャンピオンとなったジェームス・コートニーが抜擢されました。
そして、2003年にGT300へスポット参戦をしていた片岡龍也がGT500にステップアップ。
36号車は開幕戦から入賞し、最終戦鈴鹿では今季初表彰台となる2位に。
シリーズランキング7位、最高位2位でシーズンを終えました。
変わって37号車は、開幕戦に痛恨のノーポイント。
先が思いやられる結果のスタートでしたが、次の第2戦SUGOでは3位表彰台を獲得。
その後も安定してポイントを重ねていきましたが、シリーズランキング6位、最高位3位で終えます。
コンスタントにポイントを獲得していくことは、そう簡単に出来る事ではありません。
ここにも、老舗名門チームの技が光っていたのではないでしょうか!?
まとめ
今回は、TOM’SのJGTCマシンを一挙振り返ってご紹介しました!
この時代のマシンは沢山のファンがいますよね。
現代のマシンとは少し違った魅力があるJGTCマシン、皆さんはどのマシンが好きですか!?
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