新聞や郵便の配達に絶対いなくてはならないバイク、スーパーカブ。出前のバイクとしても使われ、街中でもよく見かけるホンダのベストセラーバイクです。そんなカブを筆頭に、ビジネスバイクを使用した耐久レースをご存知ですか?クラスの名前は新聞屋さん?ラーメン屋さん?そんな参加型レース、カブカップをご紹介します!
出前最速!
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スーパーカブとは
ホンダが世界に誇るバイク、カブ!日本中どこでも見かけ、クルマやバイクが好きじゃなくても知っている一台です。
歴史は古く、1952年が初登場。この頃はバイクではなく、自転車に後付けするエンジンユニットの名称でした。
これを取り付けることによって、自転車がモーターサイクルへと変化します。
その後、1958年に今の形の原型となるスーパーカブが誕生。そばの出前に使うため、片手で運転でき、雪駄や草履でも運転できるように、蹴り上げ式のギヤペダルを排し、踵でもギヤチェンジできるようにシーソーペダルを開発。
こういった配慮と、車体自体の高い耐久性などから、カブは爆発的に売れました。
2016年の今日まで、基本構造は変えないまま、各部ブラッシュアップされつつ50年以上生産されていることこそが、どれだけ売れたバイクなのかを説明していますよね。
なお、スペックは以下です。
カブのスペック
※スーパーカブ50
車両重量:95kg
燃費:110.0km
エンジン:空冷4ストロークOHC単気筒エンジン
排気量:49cc
最高出力:3.7馬力
最大トルク:0.39kg
タンク容量:4.3リットル
変速機:常時噛合式4段リターン
燃料供給装置:PGM-FI
余談ですが、海外のTV番組で、エンジンオイルをサラダ油に変えたり、ビルから落としてみたり、ピザ100枚という過積載をしてみても、カブは普通にエンジンがかかり、動くことを証明していました。
1950年代の設計ながら、これだけの耐久性を持っているということ自体が驚きです。
カブカップとは
富士スピードウェイのカートコースで行われるビジネスバイクの3時間耐久レース!それがカブカップ!
大幅な改造は許されず、原型を保った状態かつ無改造エンジンで3時間を走り抜きます。
参加型レースかつ、耐久レースなので仲間とワイワイ参加できるのが魅力のひとつ!
出典:http://blogs.yahoo.co.jp/tontantontan66
エントリー費は1チーム辺り22000円なので、例えば4人チームで参加すれば一人5500円と非常にリーズナブル!
初心者大歓迎と公式HPに書いてあるほどなので、レースに出てみたい!と思っている人こそ、お試しで参加してみてはいかがでしょうか?
衝撃のネーミング!クラス分け!
カブカップの何が面白いって各クラスの名称が他レースと一線を画しているところ。
そんな各クラスをご紹介します。
電気屋
電動モーター駆動のビジネスバイククラス。
ガソリンの50ccエンジンと航続距離が違うので、スペアバッテリーの使用はOK。
自作マシンや、各メーカーさんのテスト車両も参戦可能です!
ピザ屋
3輪の車両であり、エンジンは無改造でなければいけません。
ホンダ・ジャイロなどが該当しますね。
うどん屋
50cc以下のオートマチック車で争われるクラスです。
ヤマハのギアなどが該当すると思われます。
新聞屋
2サイクルエンジンで排気量50cc以下のクラス。
エンジンは改造禁止です。
スズキのバーディなどがメインかと思われます。
ラーメン屋
2サイクルかつ、排気量は90cc以下。
同じくエンジンは改造禁止のクラスです。
こちらも、バーディの80cc版などが参加可能です。
寿司屋
激戦区!寿司屋クラス!
4サイクルエンジンで排気量は60cc以下でないと出場できません。エンジンは改造禁止。
今回主役のスーパーカブはもちろんこのクラスです!
参考タイム:36.722
そば屋
寿司屋とエントリー数を2分するクラスがそば屋クラス。
4サイクルかつ排気量が90cc以下、エンジン無改造が条件なので、スーパーカブ90が出走可能です!
参考タイム:36.664
そば屋プロ
ホンダ スーパーカブ110プロのワンメイククラス!
無改造エンジンで争われるそば屋プロクラスも人気クラスのひとつです。
職人
最後に登場するのが最速クラスの”職人”
4サイクルかつ、排気量が150cc以下であれば改造は自由。
なんでもアリだからこそ、各職業には就かないプロフェッショナル。”職人”なのかも!?
参考タイム:34.967
※2015,2016シーズンでは、そば屋、寿司屋、職人の3クラスのみエントリーがあるようです。
なお、全クラスに統一して決まっている規定として、外観は大きく崩さないこと。ビジネスバイクであること。センタースタンドは外すこと等が決まってます。
また、改造可能範囲としては、プラグおよびプラグコードとキャップの交換、スプロケ、チェーン、タイヤ、リアサスペンションの交換。キャブレターのジェット類の交換などが可能です。
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