史上最年少での4連覇、「レッドブル時代」を築き上げる

出典:http://minica-blog.up.d.seesaa.net/

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レッドブルへ移籍すると、ベッテルは一気にトップドライバーへの階段を駆け上がるのでした。

加入後わずか3戦目の中国GPで移籍後初、そしてチームにとって初となる優勝を達成。

これで勢いに乗ると優勝を争う機会も増え、最終的に年間で4勝を挙げランキングでも2位に入り、F1王者への期待は高まります。

そして2010年はその期待に応え、開幕戦から2戦連続でポールポジションを獲得するなど速さを見せるのです。

しかし、マシンの信頼性が乏しく多くのリタイアを数え、タイトル争いでは終始追いかける立場になってしまいました。

それでも、シーズン終盤の日本GPとブラジルGPで優勝を飾るとランキング3位につけ、最終戦は自身を含む4人で王座を争うことに。

ベッテルは苦しい立場ではありましたが、この大一番でポール・トゥ・ウィンを飾りシーズン5勝目を挙げ、タイトル争いの結果を待ちます。

すると願いが通じたかライバル達は下位に沈み、大逆転で年間チャンピオンに輝いたのです。

それは史上最年少のF1王者が誕生した瞬間であり、23歳134日という若さでの快挙でもありました。

出典:http://www.emirates247.com/

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タイトルを獲得しさらに勢いを増したベッテルは、2011年を自らの独壇場としたのです。

なんと1年間での最多記録となる15回のポールポジションを獲得すると、レース数の半分以上を超える11勝を挙げる大活躍。

第15戦日本GPで4戦を残して2連覇を確定させるなど、文句なしのシーズンを送りました。

しかし、2012年では大混戦となったタイトル争いで序盤に出遅れ、前年に見せた圧倒的な強さは影を潜めます。

一時は王座陥落も囁かれましたが、終盤戦に突入すると本領発揮。

第14戦シンガポールGPから4連勝を飾りランキング首位に躍り出ると、最終戦ブラジルGPで3連覇を達成したのです。

出典:http://performancedrive.com.au/

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2013年はこれまでの集大成ともいえる大成功を収めました。

19戦13勝を記録する圧勝で自身のシーズン最多勝利数を上回り、なんと史上最年少王者に就いてから4連覇を達成。

なかでも第11戦ベルギーGPから最終戦ブラジルGPにかけては、1950年から始まったF1で前人未到となる9連勝を達成。あまりの強さのからか、優勝を飾ったことに対して批判が起こるほどでした。

ベッテルの勝利の秘訣は、なんといっても予選での強さにあったのです。

出典:http://www.telegraph.co.uk/

ポールポジションを奪い、1コーナーへ先頭で飛び込むベッテル(出典:http://www.telegraph.co.uk/)

優勝パターンはポールポジションから逃げ切るという形が多く見られ、タイトルを獲得した4年間で77戦中半数以上となる40回ものポールポジションを獲得し、レースを優位に進めることが出来たのです。

さらにはレース序盤での集中力は凄まじく、スタート早々から一気に後続を引き離すシーンが多く見られました。

そのため2011年より導入された可変リアウィング(DRS)は、先頭を走ることの多いベッテルには不利に作用すると思われましたが、導入後もそういった強みを生かし、その影響を最小限に留めたことが出来たのです。

ですが、翌年には誰もが信じられない不振に陥ってしまうのでした。

 

新規定に苦しめられ王座陥落、レッドブル離脱を決意

出典:http://www.redbull.com/

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過去4年間に渡ってF1を席巻したベッテルでしたが、それまでの活躍からは想像も出来ない苦しい1年が待っていました。

2014年からマシンに関するレギュレーションが大きく変わったことで勢力図は一変。ベッテルもその憂き目にあうこととなるのです。

この年、レッドブルはマシン開発で出遅れ、シーズン前のテストから不振が囁かれており、その不安は現実のものとなるのでした。

そして迎えた開幕戦オーストラリアGPでは予選で13番手に沈むと、決勝でもレース早々にトラブルでリタイア。これにより前年から続いていた連勝記録は「9」でストップ。

その後も優勝争いに絡むことが出来ず、前年の13勝から一転しシーズンを未勝利で終えてしまいます。

出典:http://bleacherreport.com/

チームメイトにも遅れをとる苦悩の1年を過ごすことに(出典:http://bleacherreport.com/)

この年から新たにチームメイトに迎えたダニエル・リカルドは3勝を挙げており、初めて僚友に後れを取るなど自身のパフォーマンスも奮いませんでした。

一時は引退説も流れましたが、シーズン終盤に2015年からフェラーリへの移籍を表明。

長く王座から遠ざかる名門とともに、再起を図ることを決断したのです。

 

名門復活を託されるフェラーリへの移籍

出典:http://www.sebastianvettel.de/

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フェラーリへ招かれたベッテルは、移籍初年度から復活の兆しを見せたのです。

移籍初戦のオーストラリアGPで3位表彰台を獲得すると、第2戦マレーシアGPでは早くもフェラーリでの初優勝を飾り、決断が正しかったことを証明しました。

その後も1年を通して安定したパフォーマンスで終わってみれば計13度の表彰台を獲得。チームメイトであるキミ・ライコネンを大きく上回る活躍を見せたのです。

ランキングでも3位を入り、5度目の王座へ向け手応えのある1年を送りました。

©Pirelli

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フェラーリで2年目を迎えた今季は、メルセデスの快進撃を止める最有力候補に挙げられました。

開幕戦から表彰台を獲得するなど速さを見せ、昨年以上の期待を覗かせたのです。

ですが、戦略のミスもあり、勝てると思われたレースを落としシーズンの約半分を終え未勝利。それでも懸命に戦い続ける彼はチーム内外で多くの支持を集めています。

 

まとめ

打倒メルセデスに燃える4度のF1王者、セバスチャン・ベッテルをご紹介しました。

チャンピオン獲得回数で歴代3位タイに名を刻み、29歳にして既に数々の偉大な記録を残しています。

厳かなイメージを持つフェラーリの雰囲気を明るくオープンに変えるほどの気さくな人柄は、F1王者としては珍しいタイプといえるでしょう。

 

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