世界最速の電気自動車レース「フォーミュラE」を知っていますか?F1と同じ世界選手権で、同じフォーミュラカーのカテゴリーですが、唯一これまでのレースになかったものが採用されています。それが「ガソリンを一切使用しないレース」なのです!今回は世界初の試みである電気自動車でのレースについてご紹介します。
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新しい世界選手権「フォーミュラE」とは?
2014年から始まったフォーミュラE。F1などと同じFIA(国際自動車連盟)が統括している“世界選手権”として開催されています。
世界的に環境保護が叫ばれている現在、市販されている車もハイブリッドや電気自動車といった燃費が良い、もしくはガソリンを使わないという技術が求められています。
そういった流れで生まれたのがフォーミュラE。全くガソリンを使わない電気自動車で争われるのが最大の特徴です。
もしかすると、将来的はF1にとって代わる世界を代表するモータースポーツに発展していくかもしれませんね。
全レース、大都会を舞台に争われるフォーミュラE
フォーミュラEのもう一つの特徴は、多くの観客にアクセスしやすい大都市の公道を舞台にして開催されています。
一般的にレースが開催されるサーキットは山奥や市街から外れた場所にあり、都市圏の方はアクセスが困難でしたが、フォーミュラEでは全ラウンドが世界各国の首都圏で開催されます。
時期も秋から初夏にかけてと年をまたぎ、他のレースカテゴリーと時期が被りにくい工夫がなされています。
フォーミュラEのマシンは電気自動車なので、他のレーシングカーを比較しても非常に音は静かですし、排気ガスがゼロなので、環境にもやさしいです。
こういった独自の要素が入っているからこそ、なかなか実現してこなかった大都市を舞台に開催が実現。よりレースを身近に感じることができるでしょう。
電気自動車の未来を背負う?
新たに始まった2014-15シーズンはマシンの開発は禁止されていましたが、現在は解禁され新たな技術開発にも期待が持たれています。
これはバッテリーが抱える充電容量によるもので、さらに多くの走行時間を確保するべく開発が続けられ、市販の電気自動車にとっても大きな技術流用の可能性が広がることに繋がります。
六本木で行われたデモランに5000人が駆け付けた!日本開催を待ち望むファンたち
昨年8月には日本では歴史的なイベントも行われました。
フォーミュラEの日本初開催に向け、東京・六本木にてフォーミュラEのデモランを開催。元F1ドライバーでフォーミュラEに参戦経験もある山本左近氏によって約10分間の走行が行われました。
これには多くのレース関係者も足を運び、わずかな走行時間を一目見ようと約5000人が詰めかけ、日本で初走行のフォーミュラEを見守りました。
実は日本では、公道を封鎖しナンバープレートを持たない車両が走ることが法律的に禁止されています。そのため、このデモ走行は非常に珍しい出来事だったのです。
日本では公道を使用したレースイベントは禁止されていますが、モナコのような市街地レースを日本でも実現させようと「モータースポーツ推進法案」という計画も進んでおり、国もすでに準備を進めています。
この時も国会議員で構成されるモータースポーツ推進議員連盟の役員によるスピーチも行われ、いよいよ国を挙げての誘致活動も本格化される動きを見せました。
日本開催の気になる会場は?
大きな経済効果と都市宣伝というメリットに目をつけ、フォーミュラEの誘致に前向きな姿勢を見せる都市も増加しています。
現在候補地に挙げられるのは首都圏である横浜、または大阪などが有力と見られています。
大阪は橋本徹前市長が非常に前向きな考えを示していたこともあり、御堂筋にてF1マシンを使用しデモランを行いフォーミュラEを開催したい意向を発表しました。
しかし他国が首都圏で開催されていることを考えると、東京での開催の期待も高まっています。
具体的な候補地は明確になっておらず、現在もファンの間では期待も交えた様々な議論が交わされ、横浜、大阪だけでなくお台場、皇居周辺や京都でレースが見たいという意見も。
敷地の確保や交通の整理など様々な試練があり、実際に開催できる都市は限られます。
しかしそういったファンの夢と未来に求められる技術を兼ね備えるフォーミュラE。その伸びしろは現在では計り知れません。
まとめ
新世代のモータースポーツ、フォーミュラEをご紹介しました。
今後もさらなる発展が期待されており、日本開催も数年後には十分考えられています。
ますます目が離せませんね!
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