アメリカの大人気モータースポーツ「NASCAR」。2018年にNASCARプロシリーズへフル参戦し、アジア人として最高位となるシリーズランキング9位を獲得した日本人ドライバー、古賀琢麻選手が2019年も参戦を表明!万全の体制挑む2019年は「言い訳はできない」1年になりそうです!
シボレーから移籍、トヨタワークスドライバー古賀琢麻
古賀選手は愛知県名古屋市出身のレーシングドライバーで、幼少の頃からレーシングドライバーを目指しレーシングカートで腕を磨いて来ました。
フォーミュラトヨタでスカラシップを獲得し、2000年にはアメリカのNASCARに参戦。2005年には全米オールスター戦にも出場しました。
2018年シーズンはJKR CKB RACINGからシボレー カマロを駆り、NASCAR K&M PRO SERIESにフル参戦し、アジア人として最高位となるシリーズランキング9位を獲得。
東京オートサロン2019では、引き続き2019年シーズンもK&N PRO SERIESへ参戦することを発表しましたが、なんと18年間も在籍した古巣シボレーを離れ、来年度からはトヨタワークスチームへ移籍するとのこと!
チャンピオンマシンで参戦!
2019年はPP1M CKB TOYOTA RACINGで参戦する古賀選手が、来シーズン戦う『PP1M』というチームは2018年のNASCAR K&N PRO SERIESシリーズチャンピオンチームなのです!!
古賀選手は2019年シーズンを最高のマシンを手に入れての参戦になります。
しかし、そんな古賀選手に立ちはだかる最大のライバルは身内にあり。
チームメイトは弱冠17歳の若手ドライバーですが、昨年のチャンピオンなのです!
対して2019年には42歳を迎える古賀選手ですが「勝つための道具は手に入れた。あとは勝つための準備をするだけ」と前向きな意気込みを話してくれました。
「言い訳はできない」故に準備していることって?
2018年シーズンはフル参戦し、トップ10入りを果たした古賀選手。
前述のコメント通り、2019年シーズンで狙うは優勝ただひとつのみ。
前年度のチャンピオンマシン以外にも、勝つためには入念な準備を行ってきたと語ってくれました。
特に、最大のライバルとなる、昨年のチャンピオンドライバーとは、体重差が12kg程あったようで、徹底的な減量を敢行したのだとか!
移籍が決まった12月初頭から東京オートサロン2019が開催される1月までの、たった1ヶ月の間に8kgの減量に成功!!
さらには2019年元日早々に渡米し、早速3日から行われたテストへ参加。
減量の甲斐もありテストのタイムは全体トップを記録、シーズン戦への期待が膨らむ結果となりました。
「開幕までにさらに4kg絞る!」と宣言しており、チャンピオンドライバーと同等の体重で挑むことで古賀選手の真価が問われます。
また、PP1Mチームのクルーチーフが過去に携わったドライバーは”全員勝つ”というジンクスもあるのだとか。
「勝てよ、というプレッシャーがありますね。言い訳はできない。環境は用意してもらったので、絶対にやらなきゃならない」と力強く語っていました。
あの大物ミュージシャンも古賀選手を応援!
TAS2019の参戦発表のステージには、10年来の付き合いが続いている「いい〜ね!!」でおなじみのミュージシャン、クレイジーケンバンドの横山剣氏も駆けつけ、
「子供の頃、NASCARとか朝テレビでやってたんですよ。ストックカーレースを見ていて、普段街を走る車がレースしててカッコいいなというのと、怖いなと思いながら見ていました。超人だな、と。
それに古賀選手が参戦する。今ではNASCARが子供たちにカーズとして、よく知られていることもあるし、すごく興奮しますよね。
トヨタのワークスドライバーとなったことで、トヨタに新しい歴史が刻まれるんじゃないかな、と思うんですよね。
今年こそは現地までレースの応援に行きたいと思ってます!」
と、飛躍の年になることを期待し、古賀選手に激励を送りました。
まとめ
日本人の現役ドライバーとしては唯一、アメリカのNASCARシリーズへ参戦する古賀琢麻選手。
勝てるマシンを手に入れたことから、昨年以上の意気込みが感じられました。
レーシングシミュレーターT3Rを国内で販売する実業家でありながら、40歳を過ぎても勝つために減量し、ストイックに自分を追い込む姿はまさにレーシングドライバーそのもの。
2019年シーズン、国内レースだけでなくアメリカ NASCARで戦う古賀琢麻選手に期待しましょう!
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