国内最高峰のツーリングカーレース スーパーGT!第3戦が中止となったことで、第4戦SUGOは2か月半ぶりのGT開催となります!では、第1戦、第2戦はどういうレースだったのか。オフィシャルムービーをもとに振り返ります!

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Photo by Tomohiro Yoshita

後半戦に向けて加速するスーパーGTの前に、前半のおさらいだ!

4月:開幕戦岡山ダイジェスト

4月、もはや恒例となった岡山国際サーキットでのスーパーGT開幕戦は晴天に恵まれ、見事な観戦日和となった。

その結果か、28,000人ものファンが来場し、昨年最終戦からおよそ半年ぶりのレースを楽しんだ。

photo by naoki Yukioka

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GT500クラスは、ポールポジションのゼッケン37 KeePer TOM’S RC F ジェームス・ロシター選手がスタートダッシュを決め、レースを引っ張る展開に。

しかし、昨年王者 ゼッケン1 MOTUL AUTECH GT-R ロニー・クインタレッリ選手も黙っておらず、猛アタック。レース中盤の39周目には完璧なピット作業と合わせてトップを奪還してみせた。

そのままモチュールはトップ独走を続けるのだが、岡山で最もファンをアツくさせたのは、ゼッケン46S Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正選手で間違いないだろう。

GT500デビュー戦というプレッシャーをものともせず、果敢にアタックを決め、レース終盤には5位から3位まで順位を上げる。

この間の走りは非常にアグレッシブで、リアがスライドしようと、ダートに飛び出そうとお構いなし。近年のGTではあまり見られない走りには、釘付けにさせられた人も多いのではないだろうか。

その様子は動画にも収録されているので、是非再生して確認していただきたい。

photo by naoki Yukioka

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GT300クラスは、スタートからジリジリとしたバトルが30周も続くことになる。

ポールポジションのゼッケン25 VivaC 86 MC 土屋武士選手がホールショットを決めるも、ゼッケン65 LEON CVSTOS AMG-GTを駆る黒澤治樹選手が猛追。

結局この二人のバトルではオーバーテイクには至らなかったが、ピット戦略が勝敗を分ける。

30周目でピットインしたLEON CVSTOS AMG-GTに対し、31周目にトップでピットインしたVivaC 86 MC。ピット脱出時点では順位は変わらなかったものの、タイヤの冷えているアウトラップでは相手を抑えきれず、オーバーテイクを許してしまう。

その後はGT3勢が速さを見せ、VivaCはジリジリと後退。終わってみれば表彰台はすべてGT3勢という結果となった。

 

GT500 TOP3

1位:#1  MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

2位:#37  KeePer TOM’S RC F(平川亮/ジェームス・ロシター)

3位:#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲/千代勝正)

 

GT300リザルト

1位:#65   LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹/蒲生尚弥)

2位:#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡 龍也)

3位:#7 Studie BMW M6(ヨルグ・ミューラー/荒聖治)

 

開幕戦をもっと詳しく知りたい方はコチラ

スーパーGT2016 岡山300kmレース フォトレポート「岡山の軌跡」

 

5月:第2戦富士ダイジェスト

GW中に開催され、1年を通して最も来場者数が多い富士ラウンド。

決勝日は雨との予報が出ていたが、天気は好転し快晴。ファンにとっても嬉しい展開となった。

Photo by Naoki Yukioka

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GT500はポールポジションのゼッケン12 カルソニックIMPUL GT-Rがトップを快走。

このまま勝利も考えられるかのような展開だったが、レース後半、ニスモ驚異のピット作業により、ゼッケン1 MOTUL AUTECH GT-Rに先行を許してしまう。

インパルが2回目のストップを44秒で終えたのに対し、ニスもは38.5秒。5.5秒の差は大きい。

しかし、このまま負けるわけにはいかないインパルは猛追、96周目には再度トップを奪還した。

誰もがインパルの勝利を確信していた107周目、突如100Rで左リアタイヤがバースト。タイヤの破片によってリアセクションは粉々になり自走は不可能。

2年ぶりの勝利まであと3周に迫ったところで惜しくもリタイヤとなった。勝利したのはゼッケン1 MOTUL AUTECH GT-R。開幕戦から2連勝である。

Photo by Naoki Yukioka

Photo by Naoki Yukioka

GT300は、ゼッケン55 ARTA BMW M6 GT3がポールスタート。

コーナーも直線も安定した速さを見せ、後続をぐんぐんと突き放すも、燃費の悪さという弱点が顔を出し、どうしてもピットストップが長くなってしまう。

このタイミングでオーバーテイクされ、レースは2位で終えた。

逆に思わぬ速さを魅せたのは予選5位のゼッケン3 B-MAX NDDP GT-R。

富士がGT2戦目となるヤン・マーデンボロー選手は、安定したペースと、荒れた展開に柔軟に対応して見せ、見事にトップチェッカーを受けた。

 

GT500 TOP3

1位:#1  MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

2位:#39 DENSO KOBELCO SARD RC F(ヘイキ・コバライネン/平手晃平)

3位:#37  KeePer TOM’S RC F(平川亮/ジェームス・ロシター)

GT300リザルト

1位:#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ヤン・マーデンボロー)

2位:#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/小林崇志)

3位:#25 VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝允)

 

第2戦をもっと詳しく知りたい方はコチラ

SUPER GT第2戦:GT500レースレポート「終盤に波乱の連続、MOTUL GT-Rが開幕2連勝をマーク」

SUPER GT第2戦:GT300レースレポート「新人マーデンボローが大活躍!B-MAX NDDP GT-Rが今季初V

 

 

ARTA BMW M6 GT3によるFSWオンボード映像

2016年から参戦しているGT3マシン、ARTA BMW M6 GT3のオンボード映像が公式からアップされています。

全長およそ5メートルとは思えない機敏な動きからは、第2戦での速さの理由がよくわかります。

 

GTファンには絶対に見てほしい、第2戦の印象的な場面を抜粋した”impressive shot”

第2戦富士を観戦した人なら、「あっ」と思う瞬間が多いのではないでしょうか。

そんなシーンを集めたオフィシャルムービー”impressive shot”

あの時あの場所で観戦した人なら、これを見るだけで、第2戦富士が脳裏に蘇る。

 

ポイントランキング

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※2016年、第2戦終了時点

まとめ

いかがだったでしょうか?

およそ2か月半ぶりとなるSUGOラウンド、スーパーGTをとにかく待っていた人も多いはず。

今年のマモノはいったいなんなのか?それも踏まえて、SUGOラウンド、期待です!