クルマの基本動作”走る/止まる/曲がる”のうち、”曲がる”を司るのがステアリング(ハンドル)です。ステアリング操作が上手くなれば、毎日の運転やドライブが今まで以上に楽しくなるだけでなく、安全な運転をできるようになります。そこで今回はステアリング操作が上手くなるための基本事項を紹介します。

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ポジションを合わせる

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ステアリング操作が上手くなるためにまず必要なことは、ポジションを合わせることです。

自分にとって、ステアリングが操作しやすいポジションを見つけることで、ステアリングが扱いやすくなるだけでなく、運転時の疲労感を軽減することができます。

ポジションを合わせるときは、まずシート位置から合わせます。

どのようなステアリング操作をしても肩がシートから離れず、肘に窮屈感を感じない(ストレスの無い)位置が理想です。

ただし、ペダル類の操作の兼ね合いもあるので、ペダル操作に支障の無い範囲で行なってください。

ステアリングの持つ位置は9時15分

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次のポイントは、ステアリングを持つ位置です。

諸説ありますが、9時15分の位置(3本スポークのステアリングなら横2本のスポークあたり)を握ることが理想的であると筆者は考えています。

9時15分の位置を推奨する理由としては、ステアリング操作時の高い安定感で、ステアリングの上部や下部を握って運転するよりも、自然にステアリングを操作することができます。

また、この位置だと、舵角量の細かな調整も行いやすいので、街乗りであれば車線変更を滑らかにできるなど、同乗者にも優しい運転が可能です。

常に進行方向の先へ視線を向ける

Photo by Bryan Allison

ステアリング操作を上達させるためには、視線を向ける方向も大切です。

常に視線を進行方向の先へ向けることで、自然と必要な舵角量をステアリングに与えることができます。

カーブを例に説明すると、可能な限りそのカーブの出口の方へ視線を送るといった感じで、進行方向の先を常に見ることで、その手前の情報がしっかりと頭に入ってきます。

これを実践することができるようになると、正確ステアリングの舵角量を与えられることに加え、カーブを曲がっているときに外に膨らんでしまう心配もなくなります。

視線を向けた方向に、自動車は曲がっていくと考えましょう。

ステアリングを必要以上に速く操作しない

ステアリングを必要以上に速く操作しないことも大切です。

車速に合わせたステアリング操作が求められることに変わりはありませんが、総じて車線変更やカーブを曲がるときに車が急激にロールしてしまうような操作方法はやめましょう。

ちなみに、サーキット走行のような高速度域における運転でも、上手い人の運転を見ると、ステアリング操作がバタつかず丁寧です。

まとめ

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ステアリング操作は、いきなり上手くなることはありません。

日頃の積み重ねが如実に出るので、ひとつずつ自身のペースでできるところからステアリング操作の向上に努めていきましょう。

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