ヤマハがマイナーチェンジした、新型YZF-R25。激戦の250ccスポーツバイククラスにおいて、年々各メーカーのライバルモデルがアップデートされるなか、人気モデルのYZF-R25も待望の大幅改良!しかも、デザインもYZF-R1譲りのMotoGPマシンを彷彿させるレーサースタイルへと変貌し、まさに才色兼備なマシンに進化しました!!

掲載日:2019/09/07

© Yamaha Motor Co., Ltd.

 

期待通りの改良内容!2019年モデル・ヤマハ新型YZF-R25

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ヤマハは、2018年10月11日にアメリカで新型YZF-R3を発表。

そして、海外で先行して販売されていた2019年モデル新型YZF-R25/R3でしたが、2019年3月に日本国内でも待望の販売が開始されました。

2019年モデルは、従来の2018年モデルからマイナーチェンジされましたが、改良内容はフルモデルチェンジ級!

以前、Motorzでも『ヤマハYZF-R25/R3が250cc最強モデルへフルモデルチェンジか?次期モデルについて迫る!』で新型の改良内容の予測をお伝えしましたが、YZF-M1譲りのデザインやフロントサスペンションに倒立フォークの採用など、予測していた通りのアップデートとなりました。

 

ヤマハ・YZF-R25/R3とは

2018年モデル ヤマハ・YZF-R3 / © Yamaha Motor Co., Ltd.

ヤマハ YZF-R25は、2013年の東京モーターショーで発表され、2014年7月にインドネシアから発売を開始。

同年10月には、排気量を320ccまでアップさせたYZF-R3も登場しました。

日本では、2014年12月15日に日本仕様の国内販売が開始。

ヤマハが250ccフルカウル仕様のスポーツバイクを発売したのは、1994年に生産を終了したFZR250以来です。

そして、2015年4月20日にはABSを搭載したYZF-R25 ABSも追加販売され、今回の新型にも同じくABS搭載モデルが同時発売されました。

生産は、前モデルに引き続きヤマハのインドネシア現地法人『PT. Yamaha Indonesia Motor Manufacturing(YIMM)』が担当しています。

 

エンジン&フレームはキャリーオーバーでそれ以外は一新

© 2019 Yamaha Motor Corporation, USA.

マシンコンセプトは従来の『毎日乗れる、スーパーバイク』から『Ride the “R” Anytiome』となり、”R”、つまりはレーシングスピリッツのテクノロジーを、いつでも体感できることを意味しています。

その証拠に、新しいフェアリングにはフラグシップスーパースポーツ『YZF-R1』と類似したスタイルが採用され、YZFシリーズの兄弟モデルとしての存在感が増しています。

 


左:YZF-R1、右:YZF-R3 / © 2019 Yamaha Motor Corporation, USA.

YZF-R1はMotoGPマシン、YZR-M1のテクノロジーを豊富に取り入れた、いわばMotoGPマシンレプリカのようなモデルであるため、YZF-R25も必然的にYZR-M1譲りのテクノロジーをふんだんにフィードバックさせた、レプリカモデルということになります。

 


© 2019 Yamaha Motor Corporation, USA.

新型YZF-R25/R3は、従来モデルからエンジンやフレームはキャリーオーバーされ、新しくなったフェアリングは、風洞実験における空気抵抗値(Cd.A)を0.347→0.323と低減させ、トップスピードは、8km/hアップしています。

 


© 2019 Yamaha Motor Corporation, USA.

ヘッドランプの間に設けられたM字型ダクトは、YZR-M1のデザインアイコンであり、ラムエア過給ではなくラジエターに空気を送り込む機能が備えられています。

また、セパレートハンドルはトップリジットの下に取り付けられ、従来よりも22mm下げられて、タンクキャップ位置も20mm下がったことにより、スポーティーな走りに応える前傾ポジションとなりました。

 


© 2019 Yamaha Motor Corporation, USA.

また、従来モデルのメーターはアナログ式のタコメーターでしたが、新型ではフル液晶化されたデジタルメーターになり、エンジン回転数はバーグラフ表記されて、レッドゾーンは従来の13,000から12,500rpmに変更されています。

 


© 2019 Yamaha Motor Corporation, USA.

フロントフォークは我々が予想していた通り、倒立フォークに変更されました。

これに加え、リアショックのセッティングも見直された。

 

スペック

カラーラインナップはディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)(左上)、マットブラック2(マットブラック)(右上)、マットディープレッドメタリック3(マットレッド)(左下) / © Yamaha Motor Co., Ltd.

ヤマハ・YZF-R25
車体型式 RG43J
全長×全幅×全高(mm) 2,090×730×1,140
ホイールベース(mm) 1,380
シート高(mm) 780
車両重量(kg) 167【170】
タンク容量(ℓ) 14
エンジン種類 水冷4ストローク並列2気筒OHC4バルブ
総排気量(cc) 249
ボア×ストローク(mm) 60.0×44.1
圧縮比 11.6:1
最高出力(kW[PS]/rpm) 26[35]/12,000
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) 23[2.3]/10,000
トランスミッション 6速
タイヤ 110/70-17M/C(54S)
140/70-17M/C(66S)
価格(円) 559,400【642,600】

【 】内はYZF-R25 ABS

まとめ

© Yamaha Motor Co., Ltd.

今回のマイナーチェンジではエンジンとフレームに変更がなかったのが少し期待外れなところですが、レーシングマシン譲りのスタイルになったことで精悍さが増し、サーキットだけでなくストリートでも今まで以上にスポーツバイクの楽しさと満足感をユーザーに感じさせてくれるでしょう。

新型YZF-R25は、1980~1990年代のレーサーレプリカ全盛期を知るベテランライダーから、これからスポーツバイクデビューする入門ライダーまで幅広く、レーシングテクノロジーを気軽に味わえ楽しめるバイクになっていました。

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