最新電子デバイスと新デザインを引き下げ、カワサキ 新型ニンジャZX-6Rが登場。同クラスからあえて36cc排気量を増やした分、サーキット走行というよりワイディングライダーをターゲットにした公道仕様のレーサーレプリカ。昨年フルモデルチェンジされたZX-10RRと同様に、クイックシフターやトラクションコントロールなどカワサキ独自のハイテク技術をほぼすべて搭載し、高いパフォーマンスを発揮する公道SSバイクになりました。

 

© 2018 Kawasaki Motors Europe N.V.

 

排ガス規制ユーロ4クリア達成!新型ニンジャZX-6Rが登場

 

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カワサキ ニンジャZX-6Rが新スタイルになって戻ってきました。

国内では2016年まで逆輸入車が販売されていましたが、欧州での排ガス規制に対応できず欧州でのラインナップから姿を消し、日本でも2017年は販売されていませんでした。

しかし今回のフルモデルチェンジで、エンジンの改良により排ガス規制ユーロ4に適合。

導入国は欧州、アメリカ、カナダ、オーストラリア、インドネシア、タイ、フィリピンなどを予定しており、日本では既にカワサキのモデルラインナップに加わっています。

 

カワサキ・ニンジャZX-6Rとは

 

1995年式 カワサキ・ニンジャZX-6R / 出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Kawasaki_Ninja_ZX-6R

 

カワサキ ニンジャZX-6Rは、1995年に発売された600ccクラスのSSバイク(スーパースポーツバイク)です。

サーキットやワイディング走行を見据えたモデルで、WSS(World Supersport Championship)に開催初年度となる1997年から出場。

これまで、4度のシリーズチャンピオンを獲得しています。

また、2002年モデルからは、エンジンのトルク感を増して公道でも乗りやすくするために、599ccから636ccに排気量をアップ。

レースのレギュレーションに沿った排気量、599ccのZX-6RRも並行して販売されました。

 

デザインはカワサキ・ニンジャシリーズに統一。ユーロ4適合でもパワーダウンはほぼなし

 

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新型ZX-6Rのフェイスデザインは、ニンジャ400/250のイメージが取り入れられ、テールランプはZX-10Rを感じさせるデザインになるなど、現行のニンジャシリーズと統一化が図られています。

さらに、フロントカウルだけでなく、サイドカウル、テール回り、フロントフェンダー、マフラーのサイレンサーなど、いたるところで従来モデルから大きくデザインをリニューアル。

ヘッドランプにはデュアルLED式が初めて採用され、ロービーム、ハイビーム、ポジションランプを左右のランプそれぞれに装備し、テールランプもLED化されています。

また、ライディングポジションはマシンとの一体感を高めるために、タンク、シート、リアフレームのライダーとマシンが接地する面積を増加。

シート高は830mmと高めに設定されていますが、シートは前方をが絞り込まれ、足つき性を向上させています。

 

出典:https://www.kawasaki.eu/en/products

 

エンジンのパワーに着目すると、最大トルクが従来モデルで71N・m[7.2kgf・m]/11,500rpmから新型で70.8N・m[7.2kgf・m]/11,000、最高出力が従来モデルで96.4kW[131PS]/13,500rpmから新型で95.4kW[130PS]/13,500へと微減。

排ガス規制に適合させるためにパワーを犠牲にしなければならなかったと思われますが、それでもスペック値は従来モデルとほとんど変わりはなく、他メーカーの600cc4気筒勢と比較しても排気量が37cc上回るため、パワーはクラストップを誇ります。

 

カワサキ新型ニンジャZX-6Rには最新電子制御が揃い踏み!

 

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新型ZX-6Rは、電子制御システムの装備が充実しており、KTRC(カワサキトラクションコントロール)、KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)、KQS(カワサキクイックシフター)、パワーモードセレクションなどを搭載。

このあたりは、フラグシップモデルZX-10Rとほぼ同様です。

また、パワー特性やブレーキなど多くモードが調整可能になったことで、インストゥルメントパネルにもたくさんの情報が表示されるようになりました。

液晶パネルには回転数、速度、ギアポジションインジケーター以外に、オドメーター、デュアルトリップメーター、燃料計、航続可能距離、瞬間/平均燃費、吸気温度、水温(棒グラフ/数値表示)、時計(12/24時間表示)、KQSインジケーター、KIBSインジケーター、エコノミカルライディングインジケーターを表示。

また、ETC2.0車載器キットがシート下に標準装備されており、機能性はかなり向上しています。

 

KTRC(カワサキトラクションコントロール)

KTRCとは、ライディング中に滑りやすい路面を通過したときに、車体の挙動維持をサポートするカワサキのトラクションコントロールシステムです。

3つのモードから選択でき、モード1とモード2はある程度のスリップを許容して最大限の加速力を優先。

モード3は滑りやすい路面でエンジン出力を制御し、ライダーに安心感を提供します。

ちなみに、KTRCはオフにすることも可能です。

 

KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)

KIBSはカワサキ独自のブレーキ制御システムです。

前後のホイール速度差、フロントキャリパーに掛かる油圧、エンジンECUなどから多様な情報を解析して細かくブレーキ油圧を調整。

強いブレーキングでもタイヤを滑らせることなく、滑らかなブレーキフィーリングを実現しています。

 

KQS(カワサキクイックシフター)

KQSはクラッチ操作なしにシフトアップを可能にし、シフト操作時の無駄な回転数落ちを防止。

滑らかな加速を可能にします。

 

パワーモードセレクション

パワーモードセレクトでは、”フルパワー”と”ローパワー”の2つの出力特性を選択可能。

ローパワーモードでは、フルパワーの約65%の出力となります。

 

カワサキ新型ニンジャZX-6Rのスペック&価格

 

カラー:ライムグリーン×エボニー / Copyright (C) 2013 Kawasaki Motors Corporation Japan All rights reserved.

 

カラー:メタリックスパークブラック×メタリックフラットスパークブラック / Copyright (C) 2013 Kawasaki Motors Corporation Japan All rights reserved.

 

【北米仕様】カラー:パールストーングレー×メタリックスパークブラック /Copyright (C) 2013 Kawasaki Motors Corporation Japan All rights reserved.

 

スペック

カワサキ ニンジャZX-6R
車体型式 2BL-ZX636G
全長×全幅×全高(mm) 2,025×710×1,100
軸間距離(mm) 1,400
シート高(mm) 830
乾燥重量(kg) 197
乗車定員(人) 2
エンジン種類 直列4気筒DOHC16バルブターボ
排気量(cc) 636
内径×行程(mm) 67.0×45.1
圧縮比 12.9:1
最高出力(kW[PS]/rpm) 93[126]/13,500
ラムエア加圧時:97[132]/13,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 70[7.1]/11,000
トランスミッション 常噛6段リターン
タンク容量(ℓ) 17
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C
180/55ZR17M/C

 

ライバル車との価格比較

新型ZX-6Rの価格は132万8,400円。

他メーカーの600ccクラスSSバイクと比較すると、生産終了となったCBR600RRを除けば国内販売価格で最安値です。

他モデルより+36ccと最新の電子デバイスを搭載していながら、カワサキはかなり頑張った価格設定といえるのではないでしょうか。

北米仕様価格 日本販売価格
カワサキ・ニンジャZX-6R $10,999 132万円
ホンダ・CBR600RR $11,799 130万円
※国内仕様は生産終了
ヤマハ・YZF-R6 $12,199 156万円
スズキ・GSX-R600 $11,399

 

まとめ

 

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600ccクラスのSSバイクは、レースでのレギュレーションで改造範囲がかなり限定されているため、ライダーの技量とストック状態でのマシンポテンシャルがレースで勝つためのカギとなります。

そのため、このクラスのバイクはどのモデルもサーキット志向の強いセッティングがなされているので、公道では扱いにくいというユーザーの声も聞かれます。

しかしカワサキはZX-6Rの排気量をアップさせることで、ワイディングをはじめとした公道をターゲットに開発。

同時にレースのレギュレーションに沿った、599cc仕様も販売しています。

もちろん排気量の違う2台を並行して生産するのはコストがかかりますが、カワサキの一般ユーザーに対するへの思いやりを感じさせるポイント!

600ccクラスのSSバイクにおいて、ZX-6Rは最もユーザーフレンドリーなモデルといえるでしょう。

 

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