ドゥカティは、2019年6月にビッグネイキッドモデル、ディアベル1260の日本発売を開始しました。新型ディアベル1260は、従来モデルよりも乗りやすさに重点をおき、ディアベル独特の豪快な乗り味をビギナーライダーでも操れ、体感できるようになっています。
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待望のテスタストレッタDVTエンジン搭載!ドゥカティ・ディアベルが初のフルモデルチェンジ
ドゥカティ 新型ディアベル1260/Sが日本に上陸しました。
標準モデルのディアベル1260とオーリンズサスペンションやクイックシフターが装備されたディアベル1260Sの2モデルがラインナップ。
迫力ある大きさと近未来的なフォルムは、従来モデルとさほど大差はありませんが、エンジンは排気量を1198.4ccから1,262ccまでアップし、最新のデスドロミックシステム『テスタストレッタDVT』が搭載されたことが一番の注目点です。
ドゥカティ・ディアベルとは
ドゥカティ ディアベル(Diavel)は、2010年11月のイタリア ミラノで開催されたEICMAで初公開され、2011年に発売されました。
その後、2015年モデルでマイナーチェンジされましたが、今回のフルモデルチェンジはディアベル史上初めてです。
ディアベルはイタリア語で『悪魔』を意味し、その名が示すとおりデザインからは威圧感を感じさせつつも、それまでのドゥカティにはないクルーザーモデルとして大きな注目を集めています。
そして、ドイツの権威あるプロダクトデザイン賞『Red Dot Design Award 2019(レッド・ドット・デザイン賞)』において、ベスト・オブ・ザ・ベスト賞を獲得。
見た目はハーレーやBMWといったクルーザーモデル寄りですが、ディアベルは快適性や乗りやすさだけでなく、スポーツ走行性能にも高い評価を得ています。
新型ディアベル1260に搭載されたテスタストレッタDVTとは
テスタストレッタDVTエンジンとは、吸気排気両方のカムシャフトが可変バルブという画期的なエンジンです。
現代のエンジンにおいて可変バルブタイミング機構は一般的なものになりつつありますが、テスタストレッタDVTでは排気カムと吸気カムの両方のタイミングを調整可能な点がトピック。
エンジンヘッド内ではカムシャフトのタイミングを変化させるカムベルトプーリーがチャンバー内のオイルプレッシャーを変化させ、オイルプレッシャーの変化によって、バルブタイミングが遅くなったり早くなったりと最適なタイミングを実現してくれます。
この、テスタストレッタDVTを採用することで、馬力とトルクがアップするだけでなく、8%の燃費向上も達成しました。
高速クルーズからスポーツ領域の走りまでこれ一台で十分
フレームはドゥカティオリジナルのトレスフレームを搭載し、従来モデルからエンジンの位置を40mm後退。
前後重量配分は、50:50へと最適化しています。
また、従来モデルと比較してキャスター角を28°から27°、ホイールベースを1,580mmから1,600mmへと変更したことで、極太リアタイヤの癖を軽減させ、コーナーでの旋回性能をアップ。
さらに、取り回しも簡単にできるようになりました。
そんなテスタストレッタDVTエンジンは、低回転域からも図太いトルクを発揮し、ワイディングや街中でも操りやすくなっています。
そして新しく登場したディアベル1260Sには、さらに前後フルアジャスタブルオーリンズサスペンション、スロットル全開でシフトアップ可能なドゥカティ・クイック・シフト(DQS)EVOが装備されています。
ちなみにDQSは、シフトダウン時もクラッチ操作なしで自動でブリッピングしてくれる装置です。
ツアラーバイクとして嬉しいクルーズ・コントロールも搭載されているため、ツーリングバイクとしては最上級のレベルに達していると言っても過言ではありません。
純スポーツバイクを作り続けたドゥカティが、これほどのツアラーバイクを生み出したことには、非常に驚かされました。
スペック&価格
Ducati Diavel 1260 | ||
---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | -×-×-(全長/全幅/全高は未発表) | |
軸距(mm) | 1,600 | |
シート高(mm) | 780 | |
乾燥重量/車両重量(kg) | 218/244 | |
エンジン種類 | 水冷L型2気筒テスタストレッタDVT | |
総排気量(cm³) | 1,262 | |
ボア×ストローク(mm) | 106×71.5 | |
圧縮比 | 13.0:1 | |
最高出力(kw[PS]/rpm) | 117[159]/9,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 122[12.4]/11,000 | |
変速機形式 | 6速【Diavel120Sはドゥカティ・クイック・シフト(DQS)標準装備】 | |
タンク容量(ℓ) | 17 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70-ZR17 |
後 | 240/45 ZR17 | |
燃費(L/km) | 5.4/100 | |
価格 | 2,285,000円(Diavel1260Sは2,680,000円) |
まとめ
新型ディアベル1260に搭載されたテスタストレッタDVTエンジンは、ドゥカティ ムルティストラーダー1260Sと同じもので、パワーやトルクなど、エンジン特性に対する高い評価はかなりのもの!
新型ディアベル1260にも、大きな期待が持てます。
悪魔と名付けられ、いかにもヤンチャなバイクに感じられますが、実は誰でも操れてしまう悪魔の様相をしたエンジェルなのかもしれません。
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