アメリカを発祥とする、直線コース上で停止状態から発進し、ゴールまでの時間を競うモータースポーツ”ドラッグレース”を知っていますか?ただまっすぐ走るだけじゃない、およそ4秒で時速300km/hを超える、驚きの加速性能!そんなドラッグレースの世界をご紹介します。

出典:http://www.diariomotor.com/

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ドラッグレースってどんなレース?

http://www.bikewalls.com/

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ドラッグレースは、アメリカで若者たちが自慢の車で電柱から電柱までの区間の速さを競った事から始まったレースで、停止状態から1/4mile(402.33m)先のゴール(Bigend)までの速さを2台で競い合います。

日本には1977~8年頃に上陸し、当初はゼロヨンと呼ばれ、若者たちが公道や埋立地などで競い合う事から始まりました。

直線での速さを競う競技の為、350kmオーバーの高速バトルの一部始終が、全て観覧席から見ることができる唯一のモータースポーツでもあります。

 

ドラッグレースの基本ルール

出典:http://www.bikewalls.com/

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バーンナウト

スタート前に意図的にタイヤを空転させて加熱させる行為で、タイヤを温めて路面へのグリップを高める為に行います。

決められた区間でタイヤを空転させ続け、摩擦抵抗を上げる為に路面にタイヤのラバーを焼き付けているので、4mあまりの高さまでタイヤスモークが上がり、迫力満点です。

 

スターティングシステム

スタート地点の通称クリスマスツリーと呼ばれるスタートシグナルの点灯の仕方によりスタートが進行されていきます。

プレステージライト(黄色):スタートラインに15cm間隔で2本の光電管がセットされていて、一本目を横切ることにより点灯するライトです。

ステージライト(黄色):スタートラインの2本目の光電管を横切ったときに点灯するライト。

上下のステージングライトをライトレーン、レフトレーン共に点灯させると、スタート準備が完了した合図となります。

スリーアンバースターティングシステム(黄色):プレステージ、ステージシグナルの点灯でスターティングが始まり、プロスタートは3個のスターティングライトが同時に点灯します。

点灯ディレイは0.4秒。ストックスタートは3個のライトが0.5秒でカウントダウンします。

グリーンライト(緑)スタートシグナル:このライトが点灯することで競技が開始となります。

レッドライト(赤)フライングシグナル:グリーンライトが点灯する前に車輌が動いた場合には、レッドライトが点灯します。この場合、フライングスタートとなり、反則でタイムは無効となります。

スタート進行でのクリスマスツリーシグナルでのカウントダウン、そしてスタートと同時に一気に吹き上がる大排気量・数千馬力のモンスターエンジンの奏でるサウンドに、興奮が止まりません。

 

ワールドスピードレコードを樹立した日本人ドラッグレーサー:重松 健(シゲマツ タケシ)

スタートから4秒後には、300キロに到達し、わずか400メートルあまりをいかに最速で駆け抜けるかを争う競技であるドラッグレース。

そんなクレイジーとも言えるレースに果敢に挑戦し、2008年4月、370.34キロというワールドスピードレコードを樹立した日本人ドラッグレーサーがいます。

それが、” CRAZY TAK ”との異名を持つ重松 健さんです。

 

出典:http://sueyasumas.exblog.jp/

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名前:重松 健(しげまつ たけし)

出身地:愛媛県

2002年、初参戦したアメリカのドラッグレースにおいて全米3位(赤い車両)という輝かしい成績をおさめる。
2006年(青の車両)はランキング5位に終わるが、各地でコースレコードを塗り替え、
2010年には0~400m世界最速タイムを樹立。その記録は未だ破られていない。
ハーレーショップとして全国にその名を轟かせるブルーパンサーのチーフメカニック。
ハーレーでも数少ない「マスターオブテクノロジー」の一人。

引用元:https://www.superzoil.com/

4秒で300㎞を優に超える世界。

350キロくらいだと目の端で捉えた飛び去って行く光景は灰色で、370キロを超えると風景が前の方にせり出す感じで黄色くなるそうです。

そして、加速している間は速さを感じず、むしろブレーキをかけてから速度を感じます。

それがCRAZY TAKのドラッグレースの世界だそう。

 

そんな重松さんが実際に走っている動画を是非ご覧ください。


ただ、直線をまっすぐ速く走らせるレース聞けば、意外に簡単なように思えますが、排気量は3000ccぐらいあり、重さは約270キロのモンスターマシンを誰よりも速く、そしてまっすぐ走らせる事の難しさや危険さが、動画を見るだけで伝わってきます。


重松さんが代表を務めるHDJ正規ディーラー、ハーレーダビッドソンブルーパンサーHP → http://bluepanther.jp/

 

ドラッグレース仕様になったKawasaki H2

2014年12月、ニューヨークのモーターサイクルショーで、ある1台のドラッグレース仕様のマシンが公開されました。

出典:http://www.cycleworld.com/

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純粋な速さを追及するドラッグレース。そんなドラッグレース専用マシンを、同じく純粋に速さを追及し続けたマシンを生み出し続ける川崎重工が何かと話題のスーパーチャージャー付きスーパーバイク、Ninja H2をベースに作ってしまったのです。


このマシンを駆るのはカワサキの契約ライダーでドラッグレースチャンピオンのリッキー・ギャドソンです。

スタートとほぼ同時に自然に浮き上がるフロントタイヤを見るだけで、このマシンのモンスター級のパワーが伝わってきます。

この、パワフルすぎるドラッグレース仕様のNinja H2は、ロッキンガムドラッグウェイで走った結果、クォーターマイルタイムが8.213sで速度が166.48 mphを記録した。

 

まとめ

出典:http://home.kingsoft.jp/

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ヨーロッパ、オーストラリア、カナダなどで盛んなドラッグレース。

実は日本でも行われていて、小排気量のバイクや初心者でもさんかできる走行会なども開催されています。

ただバイクで直線を速く走るだけ。それが、単純なようで何より難しい。

複雑なルールなどは特に無く、観戦する側も、参戦する側も単純明快だからこそ、奥が深くて面白い。

そんなドラッグレースの世界に、是非、足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?

V-TWIN DRAG RACE ASSOCIATION 公式HP → http://www.v-twin-drag.com/

JD-STER走行会 公式HP → http://jd-ster.com/

 

4輪も気になった方はコチラ

直線番長!!あなたはドラッグレースの世界を知っていますか?

 

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