自動車のペダルには、吊り下げペダルとオルガンペダルの2種類が存在します。今回は、その2種類のペダルのメリットとデメリットをご紹介。それぞれのメリット・デメリットを知って、クルマ選びに役立ててくださいね。
吊り下げ式アクセルペダルとは
吊り下げ式アクセルペダルは、ペダルが上から吊り下げられているような構造で取り付けられているアクセルペダルで、大多数のコンパクトカーに採用されている方式です。
そんな、吊り下げ式アクセルペダルのメリットは、以下で紹介するオルガンペダル式アクセルペダルよりも製作コストが安いこと。
そのため吊り下げ式アクセルペダルを取り付ければ、その分車両コストを抑えることができ、ユーザーも安い価格でクルマを購入することができるのです。
このタイプのアクセルペダルのデメリットは、ペダルワークが足の動きと合わせにくいこと。
吊り下げ式は、ペダルワーク時の足の軌跡とアクセルペダルの軌跡が踏めば踏むほど離れていきます。
そのため、かかとを活用してペダルワークを調整する必要が生まれ、操作が難しくなるのです。
オルガン式アクセルペダルとは
オルガン式アクセルペダルは、床に取り付けられているアクセルペダルです。
オルガンの足鍵盤に似ている故か、このように呼ばれています。
この形式は、欧州の自動車メーカーでの採用事例が多く、国内自動車メーカーではマツダが一部車種に積極的に採用しています。
また、レーシングカーへの採用事例も多い形式でもあります。
オルガン式アクセルペダルのメリットとして挙げられるのは、ペダルワーク時の足の軌跡とペダルの軌跡がほぼ同じため、踏みやすいこと。
アクセルワークの微調整が容易なので、右足が疲れにくいことなどがメリットです。
反対にデメリットとして挙げられるのは、構造が吊り下げ式アクセルペダルよりも複雑なため、製造コストが高く、採用車の価格が高くなってしまうといったことが挙げられます。
吊り下げ式とオルガン式のどちらが良いのか
では、吊り下げ式アクセルペダルとオルガン式アクセルペダルのどちらが良いのでしょうか。
上述した軌跡の説明からも分かる通り、ペダルを踏む足の動きに近い構造となっているのはオルガン式なので、運転しやすいのはこちら。
しかし、吊り下げ式に慣れていると吊り下げ式も運転し易いというのも事実です。
コストを考えれば吊り下げ式でもいいと考える人も多く、自分にあったタイプで良いと思います。
まとめ
吊り下げ式とオルガン式のアクセルペダルについて、それぞれのメリット・デメリットをご紹介しました。
運転のしやすさは最終的にシートポジションやペダルの細かな調整で決まります。
ペダルにこだわり始めたら、シートポジションやペダルの調整にも取り組んでみてくださいね。
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