レース結果を左右するものとして、タイヤ交換と給油が有りますが、給油システムがどうなっているかを各カテゴリーごとに調べて見ました。
給油作業は、ドライバーとの共同作業!
レーシングカーの給油作業はただノズルをガチャっとやるだけではないのです。ドライバーがピットストップの際に、指定の位置に止められないだけで何秒もロスしたりミスの原因となってしまいます。
1つのミスが、火災につながったりするのでとても重要な作業ですね!
CONTENTS
普段の給油システムってどうなっているの
普通のガソリンスタンド
通常の給油の場合は、ポンプでガソリンを吸い上げて車のガソリンタンクへガソリンを入れます。満タンになった時には、ノズルの先端にある小さな穴(空気を抜いている)からガソリンが逆流し満タンを知らせるというシステムになっています。
本当はもっと複雑でベンチュリ効果という現象がノズルの中で起こっています。
それでは、レーシングカーの給油システムを見て行きましょう。
レーシングカーの給油作業
F1の給油
2010年より、給油は行われなくなりましたが・・・恐らく世界最速?の給油スピードを誇っていたF1。
給油方式は、圧送式で全てコンピューターにより管理されていました。(スーパーGT等は自然落下式)
給油スピードは、1秒間に12ℓ(9kg弱)。一般のガソリンスタンドが30ℓ/分
レッドブルF1チームによる、給油作業の解説動画。
英語なのですが、脱着の仕方、給油量の管理の仕方等を解説してくれています。
スーパーGT・スーパーフォーミュラの給油作業
まずは日産の公式チャンネルから、給油の仕組みを学びましょう。
スーパーGT給油作業
給油リグ、片方はガソリンを入れ、片方は空気を抜くために二股になっているそうです。
最後に消火器を噴射し、引火するのを防止します。
スーパーフォーミュラ給油作業
スーパーフォーミュラ―の給油リグは↑の様な感じです。
スーパーGTとは形が違います。仕組みは同じ。
ガソリンの出所!給油タワー
給油タワーと呼ばれるものです。
スーパーGTとスーパーフォーミュラの給油システムは同じ自然落下式となっていて、ここの高さが結構重要となってきます。
給油時間は最速で3ℓ/秒。一般のガソリンスタンドが30ℓ/分
ちなみに、給油タワーへの給油はこんな感じです。
バイクはこんな感じです
こちらも自然落下式でガチャンと素早く給油できるクイックチャージャーというもの。
万が一の為に、消火器も必須です。
給油トラブルが起こると・・・
火災が起こったり、ガス欠でマシンが止まってしまったりと大変な事になってしまいます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
タイヤ交換と同じくらい大事な給油作業。
給油装置等にも注目してレースを観戦してみるのも新たな発見があって面白いかもしれません。
こちらもお勧め⇒タイヤ交換はスポーツだ!?あなたの知らないタイヤ交換の世界。