ホンダとF1コンストラクターであるスクーデリア・トロロッソが、2018年F1で走らせるニューマシン『STR13』を公開しました。2017年までマクラーレンと共にF1を戦ってきたものの、思うような結果を出すことができず、今季からはトロロッソへのエンジン供給を決定。新チーム体制と新型マシンで気になる2018年シーズンは、いったいどのような戦いになるのでしょうか。
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トロロッソ・ホンダが新型マシン『STR13』を公開
2018年2月26日、ホンダは今季F1に参戦させる新型マシン『STR13』を正式発表しました。
ホンダはF1コンストラクターであるスクーデリア・トロロッソと契約し、新チーム『Red Bull Toro Rosso Honda(レッドブル・トロロッソ・ホンダ)』を結成。
2018年シーズンはトロロッソと共にF1へ参戦することを決定したのです。
新型マシンにはホンダが新開発したエンジン『Honda RA618H』を搭載。
そして、トロロッソは昨年と同様にレッドブルがメインスポンサーとなっているので、マシン全体をブルーにカラーリング。
大きくレッドブルのロゴが入ったデザインとなっています。
また、車体の先端は少し太くなっていて、ホンダのエンブレムである『H』がつけられていることでホンダの存在感を感じさせるスタイルに。
2017年のマシンとの大きな違いは、今季から装着義務となったコクピット保護システム『halo』が装備されていることで、2月26日から8日間にわたってスペイン・バルセロナで公式テストが行われ、3月25日(日)の開幕戦オーストラリアGPへ臨みます。
ホンダがトロロッソへエンジン供給するまで
トロロッソは昨年までルノー製エンジン、『R.E.17』を搭載していましたが、2017年シーズン内に来季からホンダのエンジンを搭載することを発表していました。
一方、ホンダは2017年シーズン途中から、2015年からエンジンを供給していたマクラーレンとの契約解消を示唆していたのです。
そして2018年シーズンに関して当初は、ザウバーへのエンジン供給が決まっていましたが、ザウバー代表がモニシャ・カルテンボーンからフレデリック・ヴァスールに交代したことで、急遽契約が白紙に。
その後、トロロッソへの単独供給が決定しました。
ドライバーは、昨年から引き続きピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレー
ドライバーは昨年から引き続き、ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーです。
両ドライバーとも2017年シーズン途中からチームに加わり、F1マシン経験も浅いので、ポイント獲得には至っていないものの、これまで素晴らしい成績を納めてきた実力者だけに、期待したいところです。
エール・ガスリー選手のプロフィール
ガスリー選手は、昨年日本で行われたスーパーフォーミュラにチーム無限から参戦していましたが、シーズン途中からF1トロロッソチームに加入。
第15戦マレーシアGPから、5戦を戦いました。
2017年スーパーフォーミュラーの成績は、最終第7戦鈴鹿GPに参戦しなかったにも関わらずシリーズランキング2位!
フォーミュラーカーでのレースで、好成績をおさめています。
名前 | ピエール・ガスリー(Pierre Gasly) |
国籍 | フランス |
生年月日 | 1996年2月27日(22歳) |
2017年ランキング | 21位(0ポイント) ※出走回数5回 |
公式SNS | Twitter Instagramfacebook公式サイト |
ブレンドン・ハートレー選手のプロフィール
ハートレー選手も2017シーズン途中からチームに加わったドライバーで、昨シーズンはWEC(世界耐久選手権)のシリーズチャンピオンをポルシェ・LMPチームから獲得しています。
そして2017年のF1シリーズでは、第17戦アメリカGPからの4戦レースに参戦しました。
名前 | ブレンドン・ハートレイ(Brendon Hartley) |
国籍 | ニュージーランド |
生年月日 | 1989年11月10日(28歳) |
2017年ランキング | 23位(0ポイント) ※出走回数4回 |
公式SNS |
関係者コメント
トロロッソ チーム代表フランツ・トスト氏のコメント
「Hondaとともに迎える新たなシーズンが今から楽しみです。
これまでエンジン独占供給を受けた経験がないトロロッソが歴史のあるHondaとパートナーになり、これからともに進んでいくことにわくわくしています。
また、我々は2人のルーキーを2018シーズンのドライバーに迎えています。
ルーキーとはいえ、ピエール・ガスリーもブレンドン・ハートレーも昨年いくつかのレースで我々とともに戦っており、今シーズンが彼らにとって初のF1フル参戦の年になるのです。
ピエールは2016年のGP2(現F2)チャンピオンであり、ブレンドンは昨年のFIA世界耐久選手権とル・マン24時間で王者となりました。
そんな2人に競争力のあるマシンを提供できれば、ハイレベルなパフォーマンスを示してくれると確信しています。
我々がハードワークを重ねて開発したSTR13がサーキットを駆ける姿を目の当たりにすることが待ちきれません。
いよいよ、シーズンの始まりです…Gambarimasu(ガンバリマス)!!」
引用:http://www.honda.co.jp/news/2018/c180226.html?from=copy
ホンダ ブランド・コミュニケーション本部長 森山克英氏のコメント
「昨年9月のパートナーシップ発表から、非常にタイトな時間の中で準備を進めてきましたが、この日を迎えることができました。
ここまで一緒に開発に取り組んできたトロロッソとHondaのエンジニア、メカニックの皆さんに感謝の言葉を送りたいと思います。
今日から始まるテストで新生Red Bull Toro Rosso Hondaのマシンを熟成させメルボルンに向かいます。
皆さまの応援をよろしくお願いします」
引用:http://www.honda.co.jp/news/2018/c180226.html?from=copy
まとめ
トロロッソ・ホンダは、すでにSTR13のシェイクダウンをイタリアのミサノ・サーキットで実施しています。
気温が低くウェットコンディションにも関わらず、マシンは問題なく走り、サーキットを29周、距離にして133kmを走行。
ノントラブルで100km以上走行できたことで、感触は良さそうです。
2018年シーズンは、そんなトロロッソ・ホンダから目が離せません!!
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