群馬県にあるエムズバンテックに展示されている、『フォード GT40』。正確にはレプリカなのですが、本物顔負けの仕上がりです。見えるところから見えないところまで、この自動車の特徴を紹介します。

掲載日:2020/02/26

この見た目で新規登録が平成29年

今回取材させていただいたこの車両は、GTディペロップメント社(イギリスでGT40のレプリカを製造するメーカー)が1989年に製造したもので、当時正規輸入店をしていた三井物産のデモカーのようです。

正確には、『GTD40』という名前が正しいそう。

GTD社がフォードから正式に設計図を受け継ぎ、生産している証ともいえるコーションプレート。

正規輸入店が他社に移るのと同様に、この車両もさまざまな場所を点々として、エムズバンテックのオーナーの元にたどり着きました。

その後、フルレストアに加えて新規登録(平成29年)も行われています。

ホイールは3ピースのスピンナーホイールが装着されているのですが、これはかなり珍しい逸品だそうです。

5.4リッター V8エンジンと性能重視なクロスタイプのエキゾーストパイプ

エンジンはフォード製5.4リッター V型8気筒が搭載されています。

排気量の大きさにも驚きですが、注目したいのは排気効率を考えて設計されたクロスタイプのエキゾーストパイプ!

安価なモデルはクロスタイプではないそうで、フォードGT40がスポーツカーであることを感じさせる重要な部分と言えます。

エンジンの部品供給は充実しているとのことで、消耗部品という面では特に心配はないようです。

レーシングなデザインとオシャレ度が合わさった内装

運転席から助手席まで、切り抜かれたように伸びるダッシュボードにはメーターが数多く埋め込まれています。

また、シートにはモケット生地を使用。純正はレザーが使用されているのですが、レザーとは一味違った高級感が魅力的です。

さらに、運転席・助手席ともにシンプソンの4点ハーネスが装着されており、フォードブランドに合わせてアメリカの安全装備メーカーであるシンプソンをチョイスした統一感で、アメリカらしさ全開です。

左ハンドルなのに運転席左側にシフトレバーがある設計も、個性的な箇所となっています。

サイドシルそれぞれに燃料タンクがある

各サイドシルに燃料タンクが配置されている点も、特筆すべきポイントです。

そのため給油口も2つ設けられているなど、個性的。給油口はサイドミラーのすぐ側に設置されています。

また、サイドシル下部にある連結管で燃料タンクが接続されており、さらに連結管自身にも15リッターの容量がある設計となっているなど、ストックできる燃料を増やす工夫も見られます。

まとめ

今回紹介したフォードGT40は、販売車両として店頭に展示されています。

車両価格はASKとのことですが、気になる方は是非、問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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