1989年に日産から販売された3代目スカイラインGT-Rは、最新鋭の電子制御や専用設計のエンジンが搭載されたスポーツカー。日本だけでなく世界的な人気を誇りました。

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R32スカイラインGT-Rとは

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R32スカイラインGT-Rは、16年ぶりに名高いGT-Rの称号を得たマシンです。

8代目R32型の2ドアスカイラインをベースに、走るための専用設計パーツやチューニングが施されたグレードで、全日本ツーリングカー選手権で勝つことを目的に開発されました。

通常の標準モデルに加え、さらにチューニングが施されたNISMO、V-SPEC、N1といった特別仕様車も設定されています。

名機RB26DETTエンジン

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搭載されたのは、全日本ツーリングカー選手権のレギュレーションに合わせた排気量2600ccの直列6気筒エンジン、RB26DETT。

発せられるパワーは最大出力280PS/6800rpm、最大トルク36.0kgf/rpmです。

ツインターボが搭載されており、過給が始まってからの爆発的な加速力はまるでジェットコースターに乗っているかのよう。直列6気筒エンジンから奏でられるサウンドは、心躍るものがあります。

このサウンドに惚れた人も、多いのではないでしょうか。

最新鋭の電子制御システム

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当時、最先端の電子制御が備えられ、様々な走行状態に応じて、より効率よく走れるようなシステムを装備。高いポテンシャルを発揮します。

アテーサET-S

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アテーザET-Sは、RB26のハイパワーを効率よく路面に伝えるための電子制御4輪駆動システムです。

走行状況に応じ、前後トルク配分を0:100〜50:50まで制御。後輪に100%トルクを持って行くことでFRの特性、前後50:50にすることで4WDの特性を発揮することができ、コーナリング性能やトラクション性能の向上が見込まれました。

スーパーHICAS

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スーパーHICASはステアリング操作に応じ、前輪だけでなく後輪の舵角も制御し、コーナリング中の安定性を高めるシステムです。

特に高い速度域での走行時や、高速コーナーでの安定性の向上が目的とされました。

R32 GT-Rの中古車相場

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R32 GT-Rは中古車市場での流通台数が急激に減少しており、希少性が高いモデルとなっています。

年々価格も高騰していて、2021年1月現在で最低でも300万円、V-SPECやNISMOといった特別仕様車になると驚きの2,500万円まで跳ね上がっているのが現状です。

まとめ

年々高騰を続ける、R32スカイラインGT-Rは今後、さらにプレミアが付くことが予想されます。

名車として日本が世界に誇れる車の一台で、憧れている人も多いのではないでしょうか。

 

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