2020年9月に、光岡自動車初となるSUV「バディ」が発表され、SNS等で大きな話題となりました。既に成熟したジャンルであるSUVカテゴリーは、国内外ともに各メーカーが大方参入を終えており、もはや目新しさがない都も言えます。しかしミツオカ バディは一味違い、80年代のアメリカを彷彿とさせつつ新たなSUV像を鮮やかに描き出し、瞬く間に増産に至るほどの人気を爆発させたのです。そんな、レトロでありながら新しい「バディ」の人気はどこにあるのでしょうか。

出典:https://www.mitsuoka-motor.com/lineup/buddy/

驚異の注目度! 予想を超える人気のミツオカ バディ

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ミツオカ バディ(Buddy)は、ボディサイズ全長4,730mm×全幅1,865mm×全高1,685mmのミドルサイズSUVです。

ゴツい見た目からは想像がつきませんが、実はあのトヨタ RAV4がベースとなっており、エンジンはRAV4と同じく2.0Lガソリンエンジンと2.5Lハイブリッドの2種をラインナップ。

前者に3つ、後者に2つのグレードが設けられています。

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外観デザインのコンセプトは、見た目どおりの「80’sアメリカン」。

アメリカ文化に憧れた当時を懐かしむアラフォー、アラフィフ世代と、「ヴィンテージ・レトロ」を楽しむ若者世代の両方にウケたこともあり、ティザー画像発表時には光岡のサーバーがダウンするほどの問い合わせが殺到したそうです。

あっという間に増産が決定!

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なお、2020年11月に先行予約が開始されたバディですが、あっという間に年間生産予定数の150台を上回る受注が集まり、同年12月には早くも予定の倍となる年間300台へと増産が決定しています。

個性派メーカー、光岡自動車とは

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光岡自動車は1994年に、日本で10番目に認定された自動車メーカーです。

ヨーロピアンなクラシック車を思わせる「リューギ」や「ヒミコ」といった個性的なモデルを経て、アメリカ西海岸をイメージしたコンバーチブル「ロックスター」で一気に知名度を上げました。

製造は職人による手作業仕上げであることも特徴で、どのモデルも少量生産となっています。

四角さがポイント! バディのエクステリア

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バディの外観デザインは全体的に直線が多用され、四角いボディとなっています。

これがキャデラックなどの骨太なアメ車を連想させ、男心をくすぐるポイントともなっているのです。

中でも注目は、ひときわ目を惹く縦型の角目4灯ヘッドライト。メッキ加工のグリルやバンパーと相まってオールドアメリカンを強調する一方で、やや前のめりになったフロントのシルエットは完全な四角さを絶妙にハズしており、どこか懐かしさを感じさせます。

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また、リアビューも独特で、縦長のテールライトや中央の「MITSUOKA」と書かれたブラックパネルが独自の存在感を演出。

さらに特筆すべきは、カラーバリエーションが豊富なこと。ボディカラーは18色から選択可能で、主張の強い車体に対して派手すぎない抑えた色味が勢ぞろい。悪目立ちしにくいのもポイントです。

レトロの中身は最新インテリア!

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外観はレトロに振り切ったバディですが、実はインテリアまでレトロなわけではありません。

前述したとおりトヨタ RAV4をベースとしているため、内装デザインは基本的にRAV4と同様の装備が揃っており、快適な空間となっています。

また、内装のカラーバリエーションもボディカラーと同じ18色がラインナップされており、シートやドアトリムの一部を好きな色に変更することも可能です。

まとめ

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年間150台から300台への増産が決まったバディですが、光岡のホームページによると2021年1月時点の申し込みで、2022年生産枠分になるとのこと。発表当初は納車まで2年待ちと言われていましたが、増産により若干短縮されたようです。

ちなみに車名の「バディ」は「相棒」を意味しており、キャッチコピーは「Buddy さあ いこうぜ相棒」。80年代のアメリカ文化は強さを押し出すとともに多様性を認めていく流れにあり、底抜けに明るい雰囲気のティザー画像は今の日本を励ますかのようでもあります。

久しぶりに現れたワクワクするようなSUV「バディ」は、あなたの心にどんな風に響きましたか?

 

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