ドイツのメーカーであるオペルが、1989年から1997年に掛けて生産したカリブラ。スポーティな外観のスペシャリティーカーとして販売されたカリブラは、優雅な内装でありながらも高いポテンシャルを秘めた車でした。

出典:http://media.opel.com/media/intl/en/opel/news.detail.html/content/Pages/news/intl/en/2014/opel/09-04-25-years-calibra.html

オペル・カリブラとは

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%96%E3%83%A9

オペル カリブラが世に登場したのは1989年。

ベクトラAという4ドアセダンをベースに開発され、基本的なメカニズムは共通でありながらも、ボディはベクトラAとは異なる2ドアクーペに変更されました。

ボディのCd値はターボ車にも匹敵する0.26と、当時としては非常に優れた空力性能を持っており、内装も高い居住性を誇る“実用的なスポーツカー”です。

エンジンは2.0リッターのSOHC/DOHC直列4気筒がラインナップされ、駆動方式もFFか、ビスカスカップリング式フルタイム4WDかを選ぶことができました。

日本では1994年から販売が開始され、ベースグレードの16Vとターボモデルをラインナップ。特にターボモデルは最大出力200ps/5,600rpmを発揮し、駆動方式は4WDと、非常に高い性能を有しています。

16Vモデルの特徴は、PCDの4穴ホイールと「CALIBRA 16V」と記されたリアエンブレムで、ターボモデルの特徴はドアの接続部分に輝く4×4の赤いエンブレム。さらには、PCDの5穴ホイールが装着され、マフラーはスクエアタイプ、リアエンブレムは「CALIBRA TURBO」となっている点です。

DTMで名を馳せたオペル・カリブラ

出典:http://www.igcd.net/vehicle.php?id=12124

オペル カリブラは、1994年からドイツツーリングカー選手権(DTM)へ参戦。シーケンシャルミッションにABSなど、当時最先端の技術が詰め込まれ、ボディもワイド化されました。

1995年までのカリブラには、420psを発揮する2.5リッターのV6エンジンが搭載され、1996年からは最大出力500psにまで達する、いすゞのD1エンジンを装備。

ラジエター前部の可変式ルーバー(羽板)によってダウンフォースを発生させ、空気抵抗も減少させるなど、細部までこだわった結果、1996年にマヌエル・ロイター氏の手でシリーズタイトルを獲得しています。

オペル・カリブラの基本スペックと中古車価格

出典:http://allracingcars.com/opel-calibra-dtm/

オペル・カリブラの基本スペック

出典:http://media.opel.com/media/intl/en/opel/news.detail.html/content/Pages/news/intl/en/2014/opel/09-04-25-years-calibra.html

オペル・カリブラ ターボ スペック

全長×全幅×全高(mm):4495× 1690× 1350

ホイールベース(mm):2600

車両重量(kg):1400

最大出力:200ps/5600rpm
最大トルク:28.5kgm/2400rpm
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
駆動方式:ビスカスカップリング式フルタイム4WD

オペル・カリブラの中古車価格

出典:https://de.m.wikipedia.org/wiki/Opel_Calibra

オペル カリブラの中古車価格は、16Vが298万円となっており、ターボは見当たりませんでした。

まとめ

オペル カリブラは、日本国内だとBMWやメルセデス・ベンツの知名度には勝てず、あまり売り上げは伸びませんでした。

しかしDTMでの活躍を知っているユーザーはカリブラに憧れたようで、今もオーナーズクラブがあるなど、根強い人気を誇っています。

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