日産から販売されたシーマの、3代目にあたるY33型。まるで欧州車のような風貌で、高貴な外観をもつシーマを見ていきましょう。

Y33 シーマ

1996年〜2001年まで販売されていたのが3代目シーマY33型で、途中1998年にマイナーチェンジが行われ、前期型と後期型に分類されます。

先代にあたる2代目シーマと外観を大きく変えられており、直線的なデザインから、曲線を用いた、より高貴な雰囲気が特徴です。

高級セダンに分類され、現在販売されている現行モデルは5代目となっています。

搭載されたエンジンは2種類

Photo by peterolthof

2種類の異なるエンジンから、グレードを選ぶことができました。

一つ目のエンジンは、最高出力 270ps/6000rpm・最大トルク 37.5kgm/3600rpmの3000cc V型6気筒のVQ30DETです。

ターボチャージャーを搭載し、アクセルを踏み込んで加給が始まると、鋭い加速感が味わえ、軽快な走りが楽しめます。

二つ目のエンジンは、最高出力 270ps/5600rpm、最大トルク 38.4kgm/4000rpmの4100cc V型8気筒のVH41DE。自然吸気のエンジンで、フラットなトルク特性を持ち、ゆったりと乗れるロングツーリングに適しています。

排気量の違いから税金面が異なり、3000ccが51,000円、4100ccが76,500円と、25,500円の差が生まれることも特徴です。

グレード編成

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グレードは、ベースモデル、ラグジュアリーに重きを置いた「リミテッドシリーズ」と、専用のエアロパーツやサスペンションが装備され、走りに重きを置いた「グランドツーリング」モデル、後席の居住性に重きを置いた「VIP」シリーズが展開されました。

日本で初めて!が色々採用された

Y33シーマには、日本国内では初搭載となった機能がいくつかありました。

SRSサイドエアバッグ

出典:https://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/OVERVIEW/srs.html

SRSサイドエアバッグは、日本では初めて全グレードで標準装備され、横からの衝突に対して高い安全性を誇ります。

アクティブヘッドレスト

出典:https://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/OVERVIEW/active_headrest.html

アクティブヘッドレストは、1998年のマイナーチェンジ時に前席ヘッドレストに搭載された安全装備で、後ろから追突された際に、瞬間的にヘッドレストが前方に動くことで、頭部・頸部への衝撃を和らげ、ムチウチやストレートネックのリスクを軽減しています。

車間自動制御システム

出典:https://global.nissannews.com/ja-JP/

車間自動制御システムは、1997年7月に販売されたモデルで、ドライバーが設定した車速を上限として、ミリ波レーダーを用いて自動的に、アクセルとブレーキ制御を実施。前車と一定の車間距離を取りながら走行してくれるシステムです。

41LV-Zと表記のあるグレードに、装備されていました。

VIPカーのベース車として人気

Photo by peterolthof

大型高級セダンをベースにカスタマイズを行う、VIPカーのベース車両としてもY33シーマは人気の高いモデルです。

主要スペック

Photo by Jourdan Smith

車両型式

・前期型

3000ccモデル:E-FHY33

4100ccモデル:E-FGY33(4WDはE-FGNY33)

・後期型

3000ccモデル:GF-FHY33

4100ccモデル:GF-FGY33 (4WDはGF-FGNY33 )

乗車定員(人):5

全長×全幅×全高(mm):4970×1820×1460

車両重量(kg):1650〜1870

中古車相場

Photo by Jourdan Smith

2021年2月現在、Y33シーマの中古車は数が少なくなりつつあり、市場価格は30万円〜200万円ほどで取引されています。

年式も古くなってきているため、メンテナンス費用などが別途掛かってくる可能性も考えて、購入するようにしましょう。

まとめ

高級セダンとして販売されたY33シーマは高い人気を誇り、当時では最新鋭のシステムが色々と、日本初搭載されました。

その技術は今日の日本車開発にも引き継がれ、シーマの歴史も5代目モデルに進化しています。

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