日産より、1985年に販売が開始されたR31型スカイライン。1987年のマイナーチェンジ時に800台限定で登場したのが、R31型スカイラインGTS-Rでした。
掲載日:2021/02/08
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ベースとなるR31スカイラインとは?
R31スカイラインは、1985年に7代目スカイラインとして登場しました。
1985年〜1987年の前期型と、1987年〜1989年の後期型がに分けられます。
前期型
前期型が販売された当初は、4ドアセダンのみがラインナップされ、搭載されたエンジンは「ケンメリ」として知られる2代目GT-Rと同様の、直列6気筒RB20DETです。
その後、1987年に2ドアクーペモデルのGTSが追加されます。
先代では無かったBピラーが追加されたことで剛性が向上しており、70km/hを超えると自動的にスポイラーが出現してダウンフォースを稼ぐGTオートスポイラーや、ABSがオプションで選択可能です。
後期型
1987年にマナーチェンジが行われ、後期型となります。
エンジンパワーが少しアップされ、外観にも変更が加えられました。
世界初となるプロジェクターヘッドランプが採用されたことがトピックです。
さらに、2ドアクーペGTSをベースとした限定車「GTS-R」の販売が開始されました。
800台限定で販売され、現在でも名車として知られています。
特別なR31スカイラインGTS-R
R31スカイラインGTS-Rが開発された目的は、全日本ツーリングカー選手権グループAレースに勝つことでした。
そのホモロゲーションモデルとして販売されたのがGTS-Rで、レース参戦のためのベース車両となります。
パワーユニット
R31スカイラインGTS-Rは2000cc直列6気筒DOHCターボのRB20DETが搭載され、最大出力210PS/6400rpm、最大トルク25.0kgm/4800rpmを発揮します。
排気干渉をより少なくする等長ステンレス製エキゾーストマニホールドや、タービンの大型化、専用インタークーラーやアルミ製のタワーバーなどを搭載し、専用のチューニングが施されました。
ドッカンターボ
R31スカイラインGTS-Rの特徴の一つが、ドッカンターボです。
当時の技術では、今日のようなターボラグを抑える技術が発展しておらず、過給圧が掛かるまでにタイムラグがありました。
滑らかな加速ではなく、過給が始まると一気に背中を押される、なんとも言えない加速感が味わえます。
レースでの活躍
レースでは、GTS-Rに搭載されていたエンジンを更にチューニングして、400PS、42kgmまで引き上げられました。
R31スカイラインGTS-Rとしてのデビュー戦は、1987年に富士スピードウェイで開催されたインターTECです。
予選では5位と好位置に付けますが、決勝レースでトラブルに見舞われ、15位という結果で終えることとなります。
しかし、翌1988年に開催された全日本ツーリングカー選手権で2勝を挙げ、1989年には6戦中4勝を挙げてシリーズチャンピョンを獲得。
このR31スカイラインGTS-Rの活躍は、その後開発される事になるGT-Rに引き継がれ、目覚ましい活躍を遂げることになります。
R31スカイラインGTS-Rの主要スペック
車両型式:E-HR31
全長×全幅×全高(mm):1850×1400×1105
車両重量(kg):1290
エンジン型式:RB20DET
総排気量(cc):1998
最大出力(PS/rpm):210/6400
最大トルク(kgm/rpm):25.0/4800
R31スカイラインGTS-Rの中古車
2021年現在の中古車相場は、400万円〜500万円というところです。
現存台数がかなり少なく希少車となっているため、程度の良い車両を見つけるのは至難の技。旧車に分類されるため、メンテナンスや維持費が、かなり高額となることも予想されます。
まとめ
当時のレース界で大活躍し、現在でも名車として知られるR31 GTS-R。現存する車体は数が限られており、一台一台が非常に価値の高い車となっています。
街中で走っている姿が見られればラッキー!誰しもが、1度は乗ってみたい憧れの1台です。