愛車のカスタムと言えば、まずはホイールをかえてドレスアップを!と考える人は多いと思います。ホイールを選ぶ際には、サイズやオフセットばかり注目しがちですが、その前にタイヤとホイールにもきちんと、車検に適合するかどうかという基準があります。
車検に通らないホイールがある?
まず車検で最初に気をつけたいのが、ホイールです。
装着できれば、何でも車検に通るわけではありません。
購入時には、「JWL」に適合しているかどうかを確認しましょう。
適合しているホイールには、表面に「JWL」の刻印が刻まれています。
JWLは、「乗用車用 軽合金製ディスクホイールの技術基準」に適合したホイールという証明であり、この刻印がないものは車検に通りません。
競技専用でない限り、有名メーカーのラインナップに、この刻印がついてないものはありませんが、海外製のホイールには、ついてない物があるので要注意です。
トラック・バス用ホイールには、「JWL-T」という刻印刻まれていますが、これもJWLと同様に車検に必要な認定の刻印となっています。
更に、JWLの刻印近くに「VIA」と表示されているホイールもあります。
これは、JWLに適合するかどうかは、メーカーの自社テストによる判断であることに対し、VIAは外部機関での検査に合格したという意味があるため、さらに信頼度が高い印です。
厳格なテストを通過した製品なので、より安心して使うことができます。
タイヤも車検に対応するための規格がある
タイヤも、サイズが合っていれば何でも良いと思われがちですが、実は車検に関する規格があります。
一つは「ロードインデックス(LI)」というもの。サイズや扁平率はよく耳にしますが、ロードインデックスって何?という方も多いのではないでしょうか。
これは日本語で荷重指数といい、タイヤ1本が支えられる重さを示しています。
インデックスは表示なので、例えば「91」と書いてあるのは早見表で調べるとタイヤ1輪で615kgまで支えることができると分かります。
支えられる重さが車重より小さいタイヤを装着してしまうと、走行中にバーストする危険性大。
極端なインチダウンや超低扁平タイヤなどは、ロードインデックスが下がる傾向にあるので、適切なサイズのタイヤを選ぶようにしましょう。
またハイエース、プロボックスなどの貨物車は積載量を加味し、普通車よりロードインデックスが高いバン用タイヤ(プライレーティングタイヤ)が装着されています。
普通車用のタイヤでは、ロードインデックスが足りず、車検に適合しない可能性があるので注意しましょう。
また、タイヤの外径サイズが変わるとスピードメーターの値が狂うため、外径の変更は最小限(一般的には最大3%程度)にとどめなければなりません。
webサイトなどでも外径を計算できるサイトがあるので、純正サイズと比較して選択しましょう。
https://www.tiresize.net/rim/rim.htm
極端に外径サイズが変わると、スピードメーターが合わなくなり、車検にも合格できなくなります。
規格品の上で、自分の車に合ったサイズを選定する
ここまでしっかりと規格内で安全なものを選んだ上で、タイヤとホイールがフェンダーからはみ出さないサイズを選ぶ必要があります。
なおホイールとフェンダーのはみ出し規定は「前30度・後ろ50度の範囲で、フェンダーからタイヤ、ホイールがはみ出していない」ことが条件です。
ただし、はみ出ているのがタイヤだけの場合は、この条件から10mmまではみ出ても良いことになっています。
まとめ
ホイールとタイヤは、デザインやツライチなど、見た目を話題にすることが多いと思いますすが、実は車検に通らないホイールや、適合しないタイヤも存在します。
最悪ホイールが破損して、事故につながることもあるので、安全に走行するためにも、車検に通る規格品をしっかりと選びましょう。