1月13日(金)〜15日(日)の3日間千葉県の幕張メッセで開催された東京オートサロン2017。3日間の来場者数は324,400人!そんな大人気カスタムカーイベントに集結した850台の展示車両は、どれも個性豊かでした。その中から注目を集めた車両をご紹介したいと思います。
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普段、中々見る事が出来ない希少車の展示も!!
パガーニ・ウアイラ
こちらは、鍛造ホイールブランド”TWS”ブースに展示されていた希少車『Pagani Huayra(パガーニ・ウアイラ)』。
しかも、この車両は2013年に設立した、イタリアのパガーニ アウトモビリの日本向け正規輸入代理店であるパガーニ・ジャパン設立時に行われたプレス発表会に登場した、日本正規輸入第1号車だそう。
元々100台しか生産されていないウアイラの16台目の車両で、2013年の車体価格は約1億2千万円とも言われたこの希少車が、今にも手が届きそうなブースの一角に展示されていました。
やはり高級スーパースポーツカー!ステージなどの特別な場所に展示されていなくても、異質な存在感を放っていました。
そんな、普段雑誌や写真でしか見れないような1台を目の前で実際に見る事ができるのも、オートサロンの楽しみの1つだと思います。
Mercedes-AMG GT S Carbon Performance Limited
メルセデス・ベンツブースのメルセデスAMGコーナーのど真ん中に配置されていたこのクルマ。“ザ・AMG”と言わんばかりの存在感に多くの人たちが目を留めていました。
なんとこの車両、AMGで人気のハイパフォーマンス スポーツクーペである「メルセデスAMG GT S」の20台限定車「メルセデスAMG GT S Carbon Performance Limited(カーボン パフォーマンス リミテッド)」なのです。
通常の「メルセデスAMG GT S」ですら、メルセデスAMGがモータースポーツ好きの為のスポーツカーとして、その技術の全てをつぎ込んで作り上げたクルマ。
にも関わらず、内外装にカーボンパーツを追加し17kg軽量化するカーボンセラミックブレーキを装備という、さらに軽量化に取り組んだ限定モデルとなっているのです。
このモデルの発売は2016年の10月頃に発表済みではありますが、ディーラーに行っても現車を簡単に見れる訳ではありません。
そんな、限定のスペシャルモデルが目の前に展示されているのもオートサロンを楽しむ上での醍醐味ではないでしょうか。
SUZUKIの参考出展。2輪レーサーとのコラボ―レーションレーシングモデルにも注目!
スイフト・レーサーRS
SUZUKIブースで一際注目を浴びていたのは『スイフト・レーサーRS』。このモデルは、新型スイフトの高い走行性能や、運転する楽しさをイメージしていて、二輪の世界最高峰ロードレースMotoGPに参戦している「チームスズキ エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)」のGSX-RRのカラーリングが施されていて、SUZUKIのクルマへの遊び心が伝わってきます。
デザインの元になっている展示のGSX-RRは、アレイシ・エスパルガロ選手が2016年に戦ったマシン。そして、グラフィックだけではなく、レカロ製専用シート、ロールゲージなど、内装もレース仕様となっていて、参考出典ではあるものの、2輪、4輪どちらのオンロードレースファンもテンションの上がる仕上がりになっていました。
イグニス・モトクロッサー・スタイル
こちらも同じくSUZUKIブースで注目を集めていた1台で、その名も『イグニス・モトクロッサー・スタイル』。
2015年全日本モトクロスチャンピオンの証であるゼッケン1番を付け、2016年も引き続き戦った小島庸平選手のRM-Z450WS。そのチャンピオンマシンのグラフィックモデルに加え、オフロードタイヤを装着させるなど、アグレッシブなイグニスが演出されていました。
2輪モトクロッサーの、グラベルを軽々と走破していく世界観で、コンパクトカーの使いやすさとSUVの走行性能を一つにしたクロスオーバーとしてのイメージをより一層引き立てた参考出展となっていました。
やっぱりカスタムカーの祭典!!見た目重視のイケメンカスタムにも注目
ベース車:TOYOTA アリスト(JZS16型)
一見原型が分からないぐらいのカスタムが施されたこの車両。実はレクサスブランドの日本展開により消滅した、トヨタの高級セダン『アリスト(レクサス・GS)』がベースとなっています。
発売当初から国産最速セダンとして若者の憧れとなっていたこのクルマを、『アリストに現行モデルがあったら』をテーマにカスタムしたこだわりのモデルだそうです。
カスタムカーやチューニングカーの全盛期とも言えるVIPカー世代の夢と希望が詰まった1台とも言えるのではないでしょうか。
カスタムショップ:L-TIDE
ベース車:光岡自動車 オロチ
「このクルマは、如何なる獲物も、喰い破る。 異端系、最上位クラス」をキャッチコピーに作られたオロチをベースに、今にも動き出しそうなモンスター感と毒々しさ、そしてポップさを共存させた、全く新しいクルマとなった1台。
お肉をむさぼりそうなこのフロントの表情にドキドキが止まりません。
ベース車:日産リーフ
希少車や高級車、旧車などのカスタムカーが目立つ中、100%電気の乗用車であるリーフをベースとしたこのクルマ。
未来感を表現したというカスタムは、ファミリーカーとしてのイメージを一新した仕上がりで、ベース車が特別な車両では無くても、ここまでのカスタムが可能な事に、愛車のカスタムを少し身近に感じられる1台ではないでしょうか。
カスタムショップ:尾林ファクトリー
未来を連想させるMercedes-Benzのコンセプトモデル”Vision Tokyo”
今回の東京オートサロンでは、実際に存在するクルマをカスタムしたこだわりのモデルだけではなく、その出展社の未来へのイメージを連想コンセプトイメージモデルの展示もありました。
こちらは、Mercedes-Benzのコンセプトモデル”Vision Tokyo:Connected Lounge”。
2015年の東京モーターショーで初めてお披露目されたこの「Vision Tokyo」は、Mercedes-Benzが考える、クルマは将来「最先端のリビングスペース」になるというイメージと技術の方向性の全てが詰まっていて、カスタムカーのベースとなるクルマが、これからどのように進化していくのかという事を妄想では終わらせない夢のあるモデルだと感じました。
まとめ
若者の車離れが問題になっているこの時代に、3年連続で総動員者数30万人を突破するという記録を打ち立てた東京オートサロン。この大盛況ぶりを見ていると、若者たちは決して車に興味がない訳ではないと感じました。
ただ、昔に比べて公共交通機関が便利な事とと、車を所有する為にかかるコストが高すぎる事から、車を所有するという事への優先順位が下がってしまっただけではないでしょうか?
カスタムカーの祭典であるオートサロンは、市販車をベースにカスタム・チューニングをする事で自分だけのこだわりの1台を手にする事ができる。
そんなこだわりのクルマを作るための見本市!個性を重視する現代社会でのクルマを所有するという事への優先順位を向上させる力を持っている素晴らしいイベントだと思います。
毎年開催されているので、是非実際に行ってみて下さいね!