独特のデザインを身に纏い、2015年にフルモデルチェンジを果たしたND系ロードスター。手軽にモータースポーツを楽しむ事ができるベース車両としてはもちろん、街の中でドライブを楽しむ事もできます。今回はそんなNDロードスターの魅力に迫ります。

 

出典:http://jp.mazdacdn.com/

 

 

メカニズム

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

2015年にフルモデルチェンジしたNDロードスターは、まずエクステリアが大きく変更されました。

フロントオーバーハングをショート化する事によって、乗員を中心に設計されたキャビンと上手くバランスが取れています。

ボディではアルミ高張力鋼板・超高張力鋼板の使用比率を大幅に増加し、軽量化と剛性アップを実現。

その結果エンジン・ボディー・サスペンションがよく働くようになり、加速性能・ハンドリング・旋回性能などのスポーツカーにとって大事なポイントを抑える事に成功しました。

また、NDロードスターには今のマツダで主流となっている、ダウンサイジングエンジン(直噴1.5リッターガソリンエンジン)が搭載されています。

そして、SUPER耐久やワンメイクレースなどのレースシーンで活躍する事を想定し、このコンパクトなエンジンをマツダ得意のフロントミッドシップにレイアウト。

これによりフロントの回頭性が良くなり、コーナリング性能の向上に貢献しています。

 

2015年式 ロードスター SスペシャルPKG(DBA-ND5RC)のスペック

全長×全幅×全高(mm):3915×1735×1235
ホイールベース(mm):2310
車両重量(kg):1010
エンジン型式:P5-VP
エンジン仕様:水冷直列4気筒DOHC
総排気量(cc):1496
最高出力:131ps/7000rpm
最大トルク:15.3kgm/4800rpm
トランスミッション:6MT
駆動方式:FR
中古相場価格:1,700,000~3,670,000 円

 

GLOBAL MX-5 CUP JAPAN

 

出典:https://mx-5cup.jp/archives/racereport/977

 

マツダが今まで協賛してきたロードスターパーティーレースに加えて、2017年シーズンよりマツダはGLOBAL MX-5 CUP JAPANにも協賛を開始しました。

アメリカではすでに同レースは2016年よりスタートしており、若手ドライバーの育成目的の為に積極的に参戦を推奨しています。

日本国内で今年から行われているこのレースも、プロドライバーとなる為のステップアップとして開幕前の2016年からレース関係者の間で高く評価されていました。

中には現役のGTドライバーがスキルアップの為にスポンサー活動を行う場合もあり、各方面から注目されています。

レースは鈴鹿サーキット・岡山国際サーキット・ツインリンク茂木・スポーツランド菅生で転戦され、合同テストも随所で予定されているのが特徴です。

鈴鹿クラブマンレースや岡山チャレンジカップのような地方選手権では通常、合同テストは行われません。

しかし、SUPER GTやSUPER耐久に合わせたスケジュール組がされている為、合同テストを行うことが可能となっているのです。

参戦マシンは予めレース参戦用車両が開発されており、パーツメーカー「キャロッセ」で販売されています。

 

モータースポーツでの活躍と功績

 

出典:http://mzracing.jp/en/japandomestic

 

2015年にマツダから発売されて以来、NDロードスターは様々なレースで活躍しています。

その中で特に注目されているのがSUPER耐久!

2015年までは先代モデルを使用していた為、レギュレーションの関係でST-4クラスで参戦していました。

しかし、NDロードスターに搭載されているエンジンが1.5リッターである為ST-5クラスに現在は参戦しています。

参戦初年度である2016年シーズンはマツダから参戦チームに援助がありましたが、苦戦を強いられていました。

それは、一発の速さはあるものの、耐久レースでは思わぬトラブルがレースウィーク中に発生する為です。

しかし、2017年シーズンになるとロードスターにマシンを変更してエントリーするチームが出て来ました。

しかもGTドライバーを起用している事もあり、昨シーズンまでのトラブルを克服してST-5クラスの中で脅威となっています。

このまま速さをキープし続ければSTOから性能調整通達される可能性もありますが、これからもその速さを見せてくれる事に期待せずにはいられません。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

2015年に発売され、まだ年数の浅いNDロードスターですが、その性能は確かで、レースにおいても一目瞭然です。

排気量の小さいコンパクトクラスではありますが、チューニングカーとしてもこれからが楽しみな車ではないでしょうか。

市販車としてはもちろんの事、サーキットで楽しむ事も十分可能な車です。

走行会ベースとして中古車を購入するのもいいかも知れません。

 

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