驚愕のハイスペックとそれに見合った高価格のハイパーカーを送り出してきたブガッティが、新型『ディーヴォ(Divo)』を発表しました。今回のマシンの価格は日本円で約6億円!限定40台で売り出されたディーヴォはすでに完売しており、日本にも2台が輸入されたそうです。そんなディーヴォの魅力と驚異のスペック・性能をご紹介していきましょう。
ブガッティ新型ハイパーカー『ディーヴォ』登場
The 5.8 million $ Buggati Divo. pic.twitter.com/0hnlYm0sQq
— منعم (@iMen3em) 2018年10月17日
米カリフォルニア州モントレーで、2018年8月10日から16日までの間『モントレー カーウィーク』が開催されました。
毎年8月の第3週にモントレーで行われるこのイベントには、世界各国の熱狂的なクラシックカー好きやスーパーカー好きのオーナーが集まります。
そこには希少なクラシックカーや世界に数台しか存在しないスーパーカーが展示されるだけではなく、最近では自動車メーカーも新型車やコンセプトカーを公開する場になっており、モントレー カーウィークの入場チケットは入手困難になりつつあるそうです。
そして今年も世界各国の自動車メーカーやショップが会場にブースを設け、ブガッティはシロンをベースとする限定車『ブガッティ ディーヴォ』を公開し、会期中最も注目を集めていました。
また、会場にはランボルギー二とアウディスポーツ社のCEOを経てブガッティの新CEOとなったステファン・ヴィンケルマン氏が登場し、今後のブガッティは常にスーパースポーツカーのトップブランドになると話し、ディーヴォは現在のブガッティを象徴する最上位モデルとされています。
ブガッティ・ディーヴォとは
ブガッティ ディーヴォは、シロンをベースに開発されたハイパーカーです。
近年では、フェラーリ 488GTBやポルシェ 911ターボなど従来スーパーカーと呼ばれるクルマより勝るスペックのクルマは『ハイパーカー』と呼ばれ、ブガッティ ヴェイロン、シロン、そして今回のディーヴォもハイパーカーに属します。
そんなブガッティといえば最高速400km/hをたたき出す異次元のスペックとスピードを実現し、世界中のハイパーカーではトップに君臨するメーカー。
そしてディーヴォはシロンをベースに開発され、最高出力は従来のシロンと同じ1,500馬力。
もちろん、パワートレインも8.0リッターW型16気筒ツインターボを搭載し、世界中のハイパーカーと呼ばれるクルマでは最上位クラスの動力性能です。
外装は明らかにシロンとは異なり、ボディパーツのほとんどはディーヴォ専用設計で、大きく口を開けたエアインテークやスポイラー、アルファベットの”C”のような鋭く尖ったヘッドランプなど、ヴェイロンやシロンよりも攻撃的な顔つきです。
リアスポイラーの幅は23%拡大され、強力なダウンフォースを生成。
テールランプには大中小さまざまなサイズのLEDフィンが44個埋め込まれ、独創的なデザインはブガッティならでは。
ウイング以外にもF1やLMPのようなシャークウィングが装備され、車体全体が獰猛で巨大なホオジロザメのような雰囲気となっています。
ベースがシロンと言われればなんとなく理解できますが、それを言われなければシロンの後継モデルと勘違いしてしまうほど新鮮味を感じさせるデザインです。
最高速380km/hのコーナリングマシン!?
ディーヴォは徹底的に空力性能の向上と軽量化が図られ、シロンより35kgの軽量化に成功。
ダウンフォースは約90kg増加し、グリップ力が上がる事によりコーナリング時の横Gは最大1.6Gに達します。
ステファン・ヴィンケルマン氏いわく「ディーヴォは加速性能、俊敏性をコーナリング性能にシフトさせ、コーナーを駆け抜けるために作られたクルマ。」と語っており、世界的に有名な南イタリアにある高速周回路『ナルド』では、シロンのラップタイムを8秒も短縮するなど高速域でのコーナーリング性能は実証済み。
コーナーリング性能重視のため、最高速をシロンより40km/h低い380km/hに抑えていますが、この次元になれば直線番長かコーナーリングマシンなのかはトップドライバーにしか分からないレベル。
いずれにせよ、ハイパーカーの最頂点とされるパフォーマンスを発揮することは確実だと思われます。
6億4,500万円が即完売!日本にも2台納品
気になるのはディーボの価格ですが、ヴェイロンが1億6300万円、シロンが約3億円と驚愕の価格設定でしたが、ディーヴォはなんと6億4,500万円!!
購入権はヴェイロンとシロンを購入したユーザーのみに与えられ、その権利を得られるのはわずか40人。
3台合わせて約10億円もブガッティに支払うことになりますが、モントレー カーウィークで発表された時点で既に完売。
さらに、日本には2台納車予定とされています。
お話はいただきましたが辞退しました。僕には少しデザインがトゥーマッチでした。 https://t.co/kd3yhjczDi
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) August 25, 2018
日本人でディーヴォを購入した人物で有力なのは、ヴェイロンとシロンを購入したことをSNSで明かした株式会社ZOZO 前澤友作社長ですが、Twitter上で購入を辞退した事を公表しています。
これほどクルマにお金をかけられるディーヴォのオーナーとなったのは、いったい誰なのでしょうか。
気になるところです。
まとめ
ディーヴォはヴェイロンやシロンとは異なるコーナリングマシンと言われていますが、最高出力1,500馬力、最高速度380km/hのコーナリングマシンとはいったいどんなものなのでしょうか。
それは、ステアリングを握った人にしかわかりません。
もし、これほど巨大な車体がライトウエイトスポーツのハンドリングパフォーマンスを発揮できるのであれば、今までのハイパーカーになかった新次元に突入するでしょう。
ヴェイロンやシロンなど、世界中のハイパーカーのトップに君臨するブガッティが生み出したハンドリングマシンはどんなドライバビリティを感じさせてくれるのでしょうか。
それを楽しめる40名が、本当に羨ましい限りです。
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