GM伝統のスポーツカー、シボレー・カマロが昨年11月にマイナーチェンジを実施!従来の6代目カマロから迫力あるフロントバンパーを装備する事により躍動感ある雰囲気を演出しています。また、変更内容はフェイスリフトだけでなく、トランスミッションや室内装備など、いたるところに改良が施されていました。

2019年モデル シボレー・カマロ / 出典:https://www.chevroletjapan.com/cars/new-camaro/model-overview.html

 

大掛かりな改良のマイナーチェンジによりカマロ6代目カマロがリニューアル

2019年モデル シボレー・カマロ ローチンエディション / 出典:https://www.chevroletjapan.com/cars/new-camaro/model-overview.html

 

シボレー カマロといえば、5代目モデルで60年代に回帰したスタイルにフルモデルチェンジし、それまでのカマロから全く別のクルマのように生まれ変わりました。

また性能面でも、スーパーカーに肉薄する勢いで向上を果たしています。

そして2015年に6代目モデルになってからも、さらなる速さを手にし、内装の質感を向上。

カマロ史上初となる2.0リッターターボエンジン搭載モデル『LT RS』もラインナップに追加され、今ではカマロの中で最も売れているモデルになりました。

そしてさらに6代目カマロは、このたびエクステリア、インテリア、ミッションに至るまでに大掛かりな改良を施す、マイナーチェンジを実施しています。

また、マイナーチェンジと同時にヘリテージを象徴するオレンジカラー、”クラッシュ”とブラックのセンターデカール、ブラックペインテッドホイールを採用した『シボレーカマロ ローチンエディション』がLT RSで20台、SSで30台の限定発売されました。

 

シボレー・カマロとは

2019年モデル シボレー・カマロ ZL1 / 出典:https://media.chevrolet.com/media/us/en/chevrolet/home.html

 

シボレー カマロは1967年にGMがシボレーブランドから発売した2ドアクーペ、および2ドアオープンのスポーツカーです。

2015年5月16日に登場した6代目カマロは、2.0リッター直4ターボを搭載したクーペボディの『LT RS』、オープンボディの『コンバーチブル』、6.2リッターV8エンジンを搭載した『SS』の3モデルが日本国内販売されています。

また海外では、3.6リッターV6エンジンを搭載した『LT』や、6.2リッターV8スーパーチャージャーを搭載したハイパフォーマンスモデル『ZL1』も販売されており、日本仕様は全車ATモデルとなっていますが、海外仕様にはMTもラインナップ。

これらのモデルは日本にも並行輸入で若干数輸入されています。

 

シボレー新型6代目カマロの変更点

2019年モデル シボレー・カマロ コンバーチブル / 出典:https://media.chevrolet.com/media/us/en/chevrolet/home.html

 

マイナーチェンジされた6代目カマロで特に目を惹くのは、開口部の面積が大幅に拡大されたフロントグリルです。

LT RSとSSにはフロントグリルの真ん中に、ブラックグリルバーが配置され、シボレーのトレードマークである”ボウタイ”を装着。

グリルの大きさを強調した配色と、豪快で”イカつさ”を感じるスタイルとなっています。

また、グリルサイズの拡大によって、長時間サーキットを走行したときのクーラント液やエンジンオイルの温度を1.2度低減でき、サーキット走行でのパフォーマンスと耐久性を向上させました。

さらに、グリルから入った空気はフロントタイヤを抜けることでホイール周りにエアカーテンを作り出し、エアロダイナミクス効果を引き上げています。

従来のSSでは8速ATでしたが、マイナーチェンジでコルベットと同じくパドルシフト付き10速ATが搭載され、クロスレシオのギア比となると同時に、高速クルーズ時もエンジンを低回転域に抑え、燃費の向上とスムーズな加速を実現しました。

 

カマロ伝統のデュアルエレメントデザインが復活

2019年モデル シボレー・カマロ / 出典:https://media.chevrolet.com/media/us/en/chevrolet/home.html

新型カマロではLEDヘッドランプをリファインし、逆さの台形型の下側のふちにデイライトを沿わせています。

テールランプはカマロの伝統である『デュアルエレメントデザイン』が復活。

昔からカマロを知る方には、嬉しい改良内容でしょう。

 

ラインロックでバーンアウトの思うがままに

2019年モデル シボレー・カマロ / 出典:https://www.chevroletjapan.com/cars/new-camaro/model-overview.html

ドラックレースで必要な『カスタムローンチコントロール』が装備され、車内のドライバーインドメーションセンター(DIC)から発進時のエンジン回転数(800~2,400rpm)と後輪の許容スリップ率(5~15%)を制御することが可能になりました。

また、DICには操作をアシストするためのブレーキ圧バーグラフの表示を新たに追加しています。

さらにドラッグレースでスタート前に行うバーンアウトも、ラインロック機能により容易く行えるように!!

ラインロック機能のフロントタイヤをロック状態にして、リアタイヤを空転させる事により、タイヤ温度を瞬時に上げてグリップを最大限高め、発進時のグリップ力を確保します。

 

インフォテイメントの解像度をアップとインテリアライティング8色追加

2019年モデル シボレー・カマロ / 出典:https://www.chevroletjapan.com/cars/new-camaro/model-overview.html

今回のマイナーチェンジでは、8インチカラータッチスクリーンディスプレイの解像度がアップされました。

また、6代目モデルがら採用されたインテリアライティングシステムは、8色のブレンドエフェクトが追加され、全24色から選べるようになっています。

そしてインテリアライティングシステムで選択したカラーをダッシュボード、センターコンソール、ドアパネルなどで照明を統一させることが可能。

3種類の点灯パターンが用意されていて、光をランダムに変化させることもできます。

 

シボレー新型6代目カマロのスペック

2019年モデル シボレー・カマロ / 出典:https://media.chevrolet.com/media/us/en/chevrolet/home.html

 

LT RS コンバーチブル SS
全長×全幅×全高(mm) 4,785×1,900×1,345 4,785×1,900×1,350 4,785×1,900×1,345
ホイールベース(mm) 2,810 2,810 2,810
車両重量【サンルーフ付】(mm) 1,560【1,580】 1,680 1,710【1,730】
乗車定員(名) 4 4 4
エンジン種類 直噴・直列4気筒DOHCターボ VVT 直噴・直列4気筒DOHCターボ VVT 直噴・V型8気筒OHV VVT
総排気量(cc) 1,998 1,998 6,153
ボア×ストローク(mm) 86.0×86.0 86.0×86.0 103.2×92.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 202[275]/5,500 202[275]/5,500 333[453]/5,700
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) 400[40.8]/3,000~4,000 400[40.8]/3,000~4,000 617[62.9]/4,600
トランスミッション 8速AT 8速AT 10速AT
駆動方式 FR FR FR
タイヤサイズ P245/40R20(95V) P245/40R20(95V) P245/40ZR20(95Y)
P245/40R20(95V) P245/40R20(95V) P275/35ZR20(98Y)
メーカー希望小売価格(円)※税込 5,292,000 6,156,000 6,804,000

 

まとめ

2019年モデル シボレー・カマロ / 出典:https://www.chevroletjapan.com/cars/new-camaro/model-overview.html

 

マイナーチェンジを果たし、よりスポーティーで魅力的なスポーツカーに生まれ変わった新型6代目カマロ。

ATの多段化が進む中で、とうとうカマロも10速オートマに突入しました。

ちなみに、現行モデルで他に10速ATを搭載するのはレクサスLC500ぐらい。(ホンダ次期アコードにも10速AT搭載予定とされています)

レクサスLC500は1,302万円もするスポーツカーであるため、680万円のカマロSSに10速ATが搭載されている事は、そのコストパフォーマンスの高さをうかがえます。

過去にはポニーカーと呼ばれ、アメリカの若者でも気軽に乗れるスポーツカーとして支持を集めましたが、今となってはスーパーカーの仲間入りを果たすぐらいのハイパフォーマンススポーツカーになっています。

さらに、アメ車で一番ネガティブに感じられる大排気量エンジンも、6代目カマロで2リッターエンジンに8速ATを組みわせたモデルが登場したことで、国産/欧州車のようにスポーツカーでも燃費性能を重視できるようになりました。

新型6代目カマロは、大排気量こそ正義というアメリカンスポーツカーを、根底から覆す存在になりつつあるのです。

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